更新日:
2018年09月12日
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海外進出も盛んに進めるキングスノウの大衆串居酒屋「串だおれ 渋谷宮益坂店」
昼夜を問わず賑わいを見せる街、渋谷。繁華街に集まる若者や訪日客からオフィスワーカーまで、多様な人で溢れる。現在も着々と進行する駅周辺の再開発に、これからますます商圏人口が増加することが予測される。そんな渋谷から表参道へと続く宮益坂に「串だおれ」が2016年8月22日、オープンした。経営は、キングスノウ(東京都渋谷区、代表取締役 山田一希氏)。
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国内外で、居酒屋からイタリアン、カフェまで展開、勢いにのる企業だ。同社の中心的存在として展開しているのが「串だおれ」ブランドだ。同店で11店舗目、これまで新橋や五反田などに出店し、客層の9割はサラリーマン。今回、あえて渋谷に出店し、若い客層を取り込むブランドへと進化させたという。

渋谷宮益坂を登ると、目を引く強大なビリケンさんの像が見えてくる。各線渋谷駅からも近く、集まりやすい立地
代表の山田氏いわく、「若者を取り込むために、メニューや価格を工夫しています。例えば、若者は果実酒やカクテルを好むので、果実をメインとしたアルコールを増やしました。また、渋谷の競合店ではサラリーマン向けのお店はビールが安く、学生向けはカクテルが安いことに気付いたんです。他店ではターゲットに合わせて価格変更していますが、うちは両方のアルコールを安くすることにしました」。山田氏は、顧客に喜ばれそうなフックをすべて取り込めるように経営努力を怠らない。

150席ある、明るく活気ある店内では「大衆感」を味わうこともできる。1枚板のテーブル席を用意するなど、大人数でも利用しやすいレイアウト
今や、アジアでの店舗開拓も積極的に行う山田氏。2008年に会社を起こすまで、実力主義で有名なグルーバルダイニングで9年間、切磋琢磨し飲食人として研鑽を重ねてきた。起業後の2009年、御徒町に串かつとおでんの専門店である「串だおれ」をオープンする。物件が先に決まり、立ち飲みスタイルの居酒屋として、メインとなる料理を考えた。「大阪の社員が、角ハイボールに合う『串かつ』を提案してくれました。そこに、揚げ物に合うようにと関西風おでんを合わせたんです。ただの“センベロ”の店にならないように、1本50円の串メニューで『噂の50円串』と話題性も加えました」。その後、「串だおれ」は五反田や新橋に出店する。ラインナップを充実させるため、3年前からは串かつや串焼き、串に刺したおでんと「3つの串」にこだわった大衆串酒場にスタイルチェンジしている。「テーマ性を持たせることでお客様に楽しんでもらえる居酒屋を目指しています。日本人が昔から食べるツールとして使っている串で、お客様に様々なご提案をしていきたいです」。

店内で一本一本串打ちされた、「串カツ 5種+おまけ」(680円)や「串カツ10種+おまけ」(980円)は、できたてを楽しめる
山田氏の実家は、都内でお惣菜屋を営んでいた。現在は、その場所でローストビーフ専門店を営んでいるという。山田氏の父親はローストビーフが有名な『スモークハウス・テラ』の寺田氏と親しく、ローストビーフづくりの手法を教えてもらっていたそうだ「父のローストビーフも好評だったので、弊社の系列店『ローストビーフ山田』として出店することにしました。渋谷店では、「ローストビーフ山田のポテトサラダ」(480円)の食材として使用しています」。このように、渋谷店ではこれまでの店舗にはなかった新メニューが並んでいる。渋谷の若い年代向けのフレッシュフルーツカクテル(550円〜)をはじめとした全70種類以上のドリンクや、「特製肉汁プッシャー焼餃子」(420円)などの一品料理を用意して、メニューを選ぶ楽しさがある。さらに、提供されている串料理は店内で串打ちされている。「串は一つひとつに、個々の人に対しての想いが込められています。1本1本串を打つ作業も、日本ならではの文化だと感じます」。丁寧に仕込まれた串は、100%キャノーラ油(菜種油)で揚げるなど、品質にもこだわりがある。

系列店「ローストビーフ山田」とのコラボメニュー「ローストビーフ山田のポテトサラダ」は、柔らかな食感で癖になるおいしさ
「串だおれ」はフランチャイズ展開を視野に入れている。そこで、串かつなどの専門店ではなく、串専門居酒屋にスタイルチェンジしている最中だ。山田氏は、アジア進出にも意欲的を示す。キングスノウが海外進出するきっかけにもなった台湾で、串だおれが店舗を構える話も出てきている。もともとは、海外進出1店舗目に譲り受けた物件で串だおれを出す予定だったが、隣に日系の百貨店があったこともあり、カジュアルイタリアンの店へ変更した。「コンセプトを作ってマッチした土地を探して出店するより、良い場所で何ができるのかを考える方が得意です」。立地の属性に合うような業態開発を試みることで、キングスノウは業績を伸ばしてきた。もちろん、山田氏は顧客目線も重視する。「自分達が伝えていきたい味と、現地の方に受け入れられる味。そのどちらかを選ぶのではなく、両方出せばいいと思っています。現地の方に受け入れられないと、店自体も受け入れられません。何でもかんでも闇雲にコンセプトをつくればいい話ではなく、実績にならないと意味がないんです」。これまで経験した業態開発の強みを活かし、キングスノウは日本国内のみならず、海外にも店舗を拡大していく。
(取材=流石 香織)
(取材=流石 香織)

キングスノウ代表取締役の山田一希氏と取締役の河野浩和氏
【店舗情報】
店名:串だおれ 渋谷宮益坂店
住所:東京都渋谷区渋谷1-12-7 CR-VITE 2F
アクセス:JR・私鉄各線 渋谷駅宮益坂口 徒歩2分
電話:03-6427-9443
営業時間:月~金 16:00~翌2:00、土日祝 12:00~翌2:00
定休日:年中無休
坪数客数:56坪・150席
客単価:2300円
運営会社:株式会社キングスノウ
店名:串だおれ 渋谷宮益坂店
住所:東京都渋谷区渋谷1-12-7 CR-VITE 2F
アクセス:JR・私鉄各線 渋谷駅宮益坂口 徒歩2分
電話:03-6427-9443
営業時間:月~金 16:00~翌2:00、土日祝 12:00~翌2:00
定休日:年中無休
坪数客数:56坪・150席
客単価:2300円
運営会社:株式会社キングスノウ
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