更新日:
2018年09月12日
1
お気に入り
22歳の若き飲食店オーナーが挑む、下北沢に誕生した「総作酒場おかえり」
下北沢は若者の街というイメージが強い。ただ西口には、戸建ての住宅も立ち並び、古くから下北沢に住む方も少なくない。そうした西口エリアに3月1日にオープンしたのが「総作酒場おかえり」だ。運営するのはBond Cueneo(ボンド・クエント、東京都荒川区、代表取締役 江口貴博氏)で、代表取締役の江口氏にとって独立店となる。
- FOOD STADIUM
- 飲食店・レストランの“トレンド”を毎日配信す...

全面ガラス張りのファサードで店内の様子が分かるため、入店のハードルが低い作りとなっている
現在、江口氏は22歳。長崎県対馬市の出身で、実家は1887年創業の対馬醤油江口(長崎県対馬市、代表取締役 江口豊隆氏)である。同社は醤油の製造・販売を行う傍ら、飲食店なども経営しており、氏も幼いころからフードビジネスに興味を抱く。そして都内の高校に進学した兄の後を追うように中学のころ上京。そのまま高校・大学と進学し、18歳のときには飲食店でアルバイトを始めて飲食の世界に飛び込む。大学を中途退学した後、世界的なアミューズメントパーク内の和食レストランでの勤務を経て、マーケティングスキルを磨くためIT企業へ転職。そこで飲食店を出店するプロジェクトに巡り合って、「総作酒場おかえり」のオープンを実現させる。

テーブル席とカウンター席だけでなく、2階には座敷も設けているので団体の利用も可能
今回、同店の誕生を語る上で、とある人物の存在が欠かせない。それが日いづる(東京都港区、代表取締役 前田朗氏)の前田氏だ。同社が運営する「総作料理 日いづる」は、六本木交差点からすぐの場所に位置しており、リピーター率が9割を誇る超人気店である。実を言うと、江口氏は「総作酒場おかえり」をオープンさせる前の6ヶ月間、「総作料理 日いづる」に修行へ出ているのだ。そのときの経験について、氏はこのように話す。「マニュアルで決まった接客ではなく、一人ひとりのお客さんとしっかりと向き合う自由な接客がしたい。そう考えて『日いづる』のお世話になりましたが、得たことが多かったですね。接客だけでなく料理の提案方法も自由。しかも、お客さんはもちろん、スタッフも笑顔で働いています。改めて飲食の面白さに気がつくとともに、自分もこのような空気を作り出せる店を出したいと決意しました」。

高い品質にも関わらずリーズナブルな値段で楽しめる「イチボのロースト」(900円)
同店のメニューは、ドレッシングさえ一から手作りしているほど、どれも徹底したこだわりを持つ。その理由を江口氏は「大手チェーン店なら、スケールメリットを生かして、値段を抑えることができます」と語ると次のように続けた。「しかし、私たちのような個店はそうはいきません。それでも手間暇をかければ、値段が抑えられるだけでなく、それが新しい価値にもなるでしょう。当店の一番の目玉は、国産牛を使ったメニューです。いかにリーズナブルに提供するかにこだわった結果、店内でさばいて、オリジナルの提案を加えて提供をしています」。氏の言葉通り、国産牛を使ったメニューは「牛ホホ肉の赤ワイン煮」(500円)をはじめ、ロースト各種が「ヒレ」(1000円)と「ハラミ」(800円)、「イチボ」(900円)、「ランプ」(900円)といったリーズナブルな価格で並ぶ。また、くず粉を使った「モッツアレラ豆腐の揚げ出し」(650円)や辛いポテトをサワークリームとメープルシロップで食べる「フライドポテト」(580円)など、創作料理に軸足を置いたメニューも揃う。この他にも「フォアグラのカナッペ」(600円)や「自家製鶏しゅうまい」(600円)、「鶏ささみの柚子和え」(650円)、「ブリカマのロースト」(680円)などがラインアップされている。ドリンクの中心が焼酎で「泥亀(麦・芋)」や「39」をはじめ、「兼八」や「山ねこ」などの銘柄を500円で販売。ビールやサワー、カクテルも400円以下で抑えたリーズナブルな価格で提供している。

「モッツアレラ豆腐の揚げ出し」(650円)は同店のキラーコンテンツのひとつ
現在、「総作酒場おかえり」はグルメサイトなどに掲載をしていないにも関わらず、口コミを中心に人気を集めており、満席となる日も少なくない。こうした状況を受けて、今後のビジョンについて江口氏は、目を輝かせてこう話す。「少しずつではありますが、地域に愛されるお店になってきているのかもしれません。地域の方が主婦会で使ってくれたり、商店街の会合の場所になったりと、地域に根付いてきているのを感じています。飲食店は、地域社会に愛されなければ存在できません。もっと楽しんでもらうことを通して存在感を発揮し、下北沢になくてはならない店に育てていきたいですね」。22歳の若き飲食経営者の挑戦。その一つ一つの経験が、次世代のフードビジネスを築き上げていく。
(取材=三輪 ダイスケ)
(取材=三輪 ダイスケ)

代表取締役の江口貴博氏(左から2番目)と同店のスタッフのみなさん
【店舗情報】
店名:総作酒場おかえり
住所:東京都世田谷区北沢2-26-14
アクセス:小田急線・京王線 下北沢駅から徒歩3分
電話:03-6407-0450
営業時間:ランチ:11:30-14:30
ディナー:17:00-23:00
定休日:火曜日
坪数客数:25坪・45席
客単価:3500円
運営会社:株式会社Bond Cueneo
オープン日:2017年3月1日
店名:総作酒場おかえり
住所:東京都世田谷区北沢2-26-14
アクセス:小田急線・京王線 下北沢駅から徒歩3分
電話:03-6407-0450
営業時間:ランチ:11:30-14:30
ディナー:17:00-23:00
定休日:火曜日
坪数客数:25坪・45席
客単価:3500円
運営会社:株式会社Bond Cueneo
オープン日:2017年3月1日
\ SNSでシェア /

- FOOD STADIUM
- 飲食店・レストランの“トレンド”を毎日配信するフードビジネスニュースサイト「フードスタジアム」⇒ http://food-stadium.com/
アクセスランキング

A 24-Hour Food Adventure at ‘reDine Shinjuku’: From Sake Sips to Sweet Parfaits
favy

汐留シティセンター周辺のレストラン9選!ランチ・ディナー・会食で使える人気店を紹介
ちはらん
![もうお店選びに迷わない!電通四季劇場[海]に行く日の“間違いなし”のレストラン10選](https://favy-tokyo.s3.ap-northeast-1.amazonaws.com/uploads/topic/image/36703/retina_pixta_84180851_M.jpg)
もうお店選びに迷わない!電通四季劇場[海]に行く日の“間違いなし”のレストラン10選
emiko

日本一のグルメバーガーが『BRISK STAND』に決定!国産牛100%パテ&カリっと焼いたバンズがたまらない!
グルメライターAI

仙台|桃×はちみつの贅沢なアフタヌーンティーが登場!東北の味覚を『仙台ロイヤルパークホテル』で
グルメライターAI
オススメ記事

汐留│最大100個の餃子にメガジョッキパフェも!デカ盛り祭りが『汐留横丁』で開催中
favy

【初月無料】最大20杯のコーヒーを定額で受取可能。有明『PÂTISSERIE L11S』のサブスクに注目
favy

汐留|7日間限定、ランチ丼に小鉢が無料で1品ついてくる!海鮮居酒屋『灯乃や』7/16オープン
favy

7/7〜│YYGと共同醸造!新宿『クラフトビール100』オープン記念オリジナルビールが数量限定で登場
favy

宮崎・ニシタチ|「宮崎横丁」の魅力を紹介!ブランド牡蠣に総選挙受賞の竹餃餃子も
favy
グルメイベント

7/11〜|うなぎ&ロースカツの合い盛り丼が『かつや』の全力飯に仲間入り!うなぎ倍盛りも◎
7月11日(金)
〜

仙台|桃×はちみつの贅沢なアフタヌーンティーが登場!東北の味覚を『仙台ロイヤルパークホテル』で
7月7日(月)
〜
8月31日(日)

うなぎのふわとろ食感がたまらない『回転寿司みさき』にて“ふわうまうなぎ”フェア開催中
7月4日(金)
〜
7月31日(木)

〜7/15|約7mの超ロング麺が話題!汐留『秦唐記ビャンビャン酒場』がオープン記念で大盛り無料
7月3日(木)
〜
7月15日(火)

所沢|北海道メロンと抹茶小豆の天然かき氷に注目!奥秩父の源泉水でふわふわ食感『掬水亭』
7月1日(火)
〜
9月30日(火)