更新日:
2018年09月12日
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まだ夏に間に合う!5分で身につく「クラフトビール」の基礎知識
夏はやっぱりビールが美味い! そこで、最近ブームの「クラフトビール」とはどのようなものか、5分で読める基礎知識をまとめてみました。
- 友清 哲
- フリーライター&編集者。★最新刊『日本クラフ...
クラフトビールって何?
夏といえばビール、というのは誰しも疑いのないところ。ここ数年はとくに、「クラフトビール」という新たなジャンルが台頭し、いっそうの活況を呈していることに皆さんもお気づきでしょう。

街にはクラフトビールを取り扱う店が増え、雑誌で特集が組まれることもしばしば。でも、「クラフトビールとは何か?」という根本的な疑問に答えられる人は、案外少ないのではないでしょうか。
そこで、ビールの美味しいこの季節だからこそ、5分で学べるクラフトビール入門と参りましょう。
そこで、ビールの美味しいこの季節だからこそ、5分で学べるクラフトビール入門と参りましょう。
なぜ今、クラフトビールがブームなのか!?
“CRAFT”とは手工業、手作りを意味する言葉。つまりクラフトビールとは、小規模なブルワリー(醸造所)が小ロットで醸造したもの、と理解しておけばいいでしょう。
背景を探れば、1994年に酒税法が改正されるまで、ビールの生産は大手だけに許された敷居の高い事業でした。それというのも、最低製造量が年間2000キロリットル(大瓶でおよそ300万本)に設定されていたためで、つまりは大量生産・大量流通が可能な大企業でなければ、とても手が出せるものではなかったわけです。
ところが、94年の改正で、年間最低製造量が60キロリットルに緩和されると、全国各地で様々なブルワリーが誕生します。
最初の10年ほどは、事業として軌道に乗らず、消えてしまったブルワリーも少なくありませでしたが、日本人はもともと醸造の得意な民族。その後のブルワー(醸造家)たちの努力により、今日では世界に通用するハイレベルなビールが多数生まれ、着実にファンを増やしてきました。つまり、今日のブームは20年の研鑽の賜物と言えます。
ビールはこの5タイプを押さえておくべし!
クラフトビールの解禁は、市場に様々なタイプのビールを登場させました。実際、クラフトビール専門店へ足を運ぶと、聞いたこともないビールがずらりとメニューに並んでいるはず。ビールには実は、100種類以上のバリエーションが存在しているのです。
しかし、それらすべてを覚えるのはまず不可能。そこでここでは、ビールの基本形を5タイプに分類してみました。
まず、日本で長らく親しまれてきたのは、「ピルスナー」タイプ。ホップの苦味を生かした、クセのない淡色のビールです。日本の4大メーカーが提供してきたものは、基本的にどれもこのタイプと思って間違いありません。
見た目にわかりやすいのは、「スタウト」と「ヴァイツェン」でしょう。
まず、日本で長らく親しまれてきたのは、「ピルスナー」タイプ。ホップの苦味を生かした、クセのない淡色のビールです。日本の4大メーカーが提供してきたものは、基本的にどれもこのタイプと思って間違いありません。
見た目にわかりやすいのは、「スタウト」と「ヴァイツェン」でしょう。
麦芽を焙煎することで、より濃い色のビールが生まれる(右)。また、小麦を原料に使った白ビールタイプ(左)も女性に人気!
スタウトはいわゆる黒ビールで、原料の麦芽を焙煎することで、味も香りも苦味も濃厚になります。ギネスビールなどが有名ですね。
一方のヴァイツェンは、小麦を原料とした白ビール。苦味が薄く、飲み口がクリーミーで、ビールが苦手な人でも飲みやすいはず。
昨今よく耳にするのは「ペールエール」でしょう。
一方のヴァイツェンは、小麦を原料とした白ビール。苦味が薄く、飲み口がクリーミーで、ビールが苦手な人でも飲みやすいはず。
昨今よく耳にするのは「ペールエール」でしょう。

ホップの苦味が効いたペールエールは、世界中で愛飲されている。
こちらは苦味と香りがたっぷり利いた、世界で広く愛されているビール。ここから派生したのが「IPA(インディア・ペールエール)」で、さらにホップを大量に使い、華やかでドライな風味で人気を呼んでいます。
クラフトビールの醍醐味は「ブルーパブ」にあり!
昨今のブームによって、小さな店舗の一角にタンクを置いてビールを仕込むビアパブも増えてきました。ブルワリー併設のパブのことを、「ブルーパブ」と呼びます。

ビールはやっぱり出来立てが美味い。タンク直結のフレッシュなビールが味わえるのは、今この時代だからこそ。ずばり、ブルーパブで飲むのが、ビール通のトレンドと言えるでしょう。
たいていのブルーパブでは、ペールエールやIPAといった定番のほか、季節限定のビールがラインナップされています。その時期、その店でしか飲めないビールにありつけるのも、ブルーパブの楽しいところ。
たいていのブルーパブでは、ペールエールやIPAといった定番のほか、季節限定のビールがラインナップされています。その時期、その店でしか飲めないビールにありつけるのも、ブルーパブの楽しいところ。
ビアガーデンもいいけれど、「出来立てのペールエールを飲みに行かない?」なんて誘われたら、誰しも喉を鳴らすこと請け合いでしょう。
さらに、個人的にビール党の皆さんにぜひともオススメしたいのは、全国の地ビールを旅の目的に据えること。地ビールとは、各地の特色を全面に打ち出してローカライズされたクラフトビールで、その土地でしか味わえないものがたくさん存在しています。それらを訪ねてまわる旅は、間違いなくオツなものになるでしょう。
詳細なガイドは、ぜひ拙著『日本クラフトビール紀行』をご覧いただければ幸いです。
さらに、個人的にビール党の皆さんにぜひともオススメしたいのは、全国の地ビールを旅の目的に据えること。地ビールとは、各地の特色を全面に打ち出してローカライズされたクラフトビールで、その土地でしか味わえないものがたくさん存在しています。それらを訪ねてまわる旅は、間違いなくオツなものになるでしょう。
詳細なガイドは、ぜひ拙著『日本クラフトビール紀行』をご覧いただければ幸いです。

ともあれ、日本のクラフトビールは、今まさに夜明けを迎えたばかり。この夏は、全国のブルワーたちが腕によりをかけてつくりあげたビールを、ぜひ1種類でも多く堪能してみてください!
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- 友清 哲
- フリーライター&編集者。★最新刊『日本クラフトビール紀行』発売中。他の著書に『作家になる技術』『一度は行きたい「戦争遺跡」』『物語で知る日本酒と酒蔵』『怪しい噂 体験ルポ』『R25カラダの都市伝説』…etc。プロボクサーライセンスを持つボクシングオタク。池尻大橋デュランバー共同経営者。 バンド「COWPERKING」は炎上中。
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