更新日:
2024年04月02日
2
お気に入り
もともとスープが澄んでいた「とんこつラーメン」が白濁した理由とは
もともと澄んだ色のスープだった「とんこつラーメン」。あることをきっかけに今のような白濁したスープになる。その理由とは?——ラーメン好きの間でもたびたび論争が巻き起こる「ラーメンの定義」。国民食とも言われるのにその定義は未だにあいまい。この連載ではそんなラーメンをあらゆる角度から紐解いていきます。
- 山川大介
- 大阪出身の自称ラーメン戦士。食べ歩きは10年...
東京と長崎が出会い誕生した「とんこつラーメン」
「とんこつラーメン」発祥の地をご存知だろうか。
豚骨=博多のイメージが強いが、実は久留米で誕生した。
その歴史は1937年、久留米市内で『南京千両』という屋台がラーメンを売り出したことから始まる。
『南京千両』の店主・宮本時男氏は、当時東京で「中華そば」が流行っていることを知り、技術を学ぶために上京した。
横浜の支那そば屋で修行をした後、九州にその技術を持ち帰った。
長崎出身だった宮本氏は「長崎ちゃんぽん」と「中華そば」をかけ合わせることで、まったく新しいラーメンを作り出す。それが「とんこつラーメン」の始まりだった。
豚骨=博多のイメージが強いが、実は久留米で誕生した。
その歴史は1937年、久留米市内で『南京千両』という屋台がラーメンを売り出したことから始まる。
『南京千両』の店主・宮本時男氏は、当時東京で「中華そば」が流行っていることを知り、技術を学ぶために上京した。
横浜の支那そば屋で修行をした後、九州にその技術を持ち帰った。
長崎出身だった宮本氏は「長崎ちゃんぽん」と「中華そば」をかけ合わせることで、まったく新しいラーメンを作り出す。それが「とんこつラーメン」の始まりだった。
『南京千両 屋台』「ラーメン」
※現在は残念ながら閉店しています。
※現在は残念ながら閉店しています。
久留米市内で『南京千両』のラーメンは人気を呼んだ。
『南京千両』を真似て「とんこつラーメン」を売る店も次々と現れた。
久留米を起源として、北は博多、南は熊本へと「とんこつラーメン」は地域ごとに広がり、独自の味に進化する。
『南京千両』を真似て「とんこつラーメン」を売る店も次々と現れた。
久留米を起源として、北は博多、南は熊本へと「とんこつラーメン」は地域ごとに広がり、独自の味に進化する。
白濁したとんこつラーメンのルーツは「失敗作」だった!?
実は、初期のとんこつラーメンは、どの店もスープが濁っていなかった。
「とんこつラーメン」の特徴である白濁したスープの誕生には、とあるエピソードがある。
1947年、久留米の『三九』というラーメン店で、店主はいつものようにスープを仕込んでいた。
しかし店主が目を離した隙に火加減が強まり、スープが白濁してしまった。
濁ってしまったスープを捨てようと思った店主がふとスープを飲んでみると、これが信じられないくらいおいしかったという。
これをきっかけに「とんこつラーメン」は、白濁したスープが主流になっていく。
誰もが知る白くてこってりした「とんこつラーメン」は思わぬアクシデントから生まれたのだ。
「とんこつラーメン」の特徴である白濁したスープの誕生には、とあるエピソードがある。
1947年、久留米の『三九』というラーメン店で、店主はいつものようにスープを仕込んでいた。
しかし店主が目を離した隙に火加減が強まり、スープが白濁してしまった。
濁ってしまったスープを捨てようと思った店主がふとスープを飲んでみると、これが信じられないくらいおいしかったという。
これをきっかけに「とんこつラーメン」は、白濁したスープが主流になっていく。
誰もが知る白くてこってりした「とんこつラーメン」は思わぬアクシデントから生まれたのだ。
『一風堂』「白丸元味」
1980年代に入ると『九州じゃんがらラーメン』や『なんでんかんでん』が首都圏で営業を開始。
ラーメンブームの後押しもあって、「とんこつラーメン」専門店が首都圏に乱立する。
そして1985年には『一風堂』が誕生。
国内だけに留まらず積極的に海外へ進出し、現在では日本を除く13カ国、計105店舗出店するラーメンカンパニーに成長した(2018年8月現在)。
『一風堂』の功績は大きく、世界中に日本のラーメンを知らしめる大きなきっかけとなった。
その影響もあってか、海外から見ると日本のラーメン=「とんこつラーメン」という認識が未だに強い。
いまや日本のみならず、世界中の人々の舌を魅了する「Tonkotsu Ramen」。
これもまたラーメンだ。
ラーメンブームの後押しもあって、「とんこつラーメン」専門店が首都圏に乱立する。
そして1985年には『一風堂』が誕生。
国内だけに留まらず積極的に海外へ進出し、現在では日本を除く13カ国、計105店舗出店するラーメンカンパニーに成長した(2018年8月現在)。
『一風堂』の功績は大きく、世界中に日本のラーメンを知らしめる大きなきっかけとなった。
その影響もあってか、海外から見ると日本のラーメン=「とんこつラーメン」という認識が未だに強い。
いまや日本のみならず、世界中の人々の舌を魅了する「Tonkotsu Ramen」。
これもまたラーメンだ。
久留米出身のライターがオススメする店はこちら
\ SNSでシェア /
- 山川大介
- 大阪出身の自称ラーメン戦士。食べ歩きは10年目を迎えました
アクセスランキング
1
4/18〜|大盛り豚肉でボリューム満点!さっぱり冷製スープの「和風肉つけ麺」が『丸源ラーメン』に登場
favyグルメニュース
2
新橋|4月15日、牡蠣専門店がオープン。国産マセガキが食べられる店が駅チカに登場
favy
3
【4月末まで】桜の季節にぴったりの桜風味のコーヒー、ラテ、スコーンを販売『coffee mafia』
favy
4
カレッタ汐留内「汐留横丁」のランチ8選!米粉使用の天ぷらに豚骨ラーメンも
favy
5
4月17日│JR新宿駅改札内に『EATo LUMINE』がオープン!人気ラーメン屋鴨to葱や東京豚饅など
favyグルメニュース
オススメ記事
1
新橋|4月15日、牡蠣専門店がオープン。国産マセガキが食べられる店が駅チカに登場
favy
2
汐留駅│定食・カツ丼・カツカレー!肉厚なとんかつを楽しめる専門店『豚宝』
favy
3
東京都内│可愛いグラスに果肉がゴロゴロ!果物盛り盛りなフルーツサワーが飲める店10選
favy編集部
4
汐留駅すぐ│食べたらハマる「カンジャンケジャン」は必食!韓国料理店『韓味料』
favy
5
100種類以上飲み放題!日本酒・ワインを手酌で好きなだけ!『サケリスト日本橋室町』
favyグルメニュース
グルメイベント
4/18〜|大盛り豚肉でボリューム満点!さっぱり冷製スープの「和風肉つけ麺」が『丸源ラーメン』に登場
4月18日(木)
〜
4/18〜|ローストビーフと牛100%パティで"W牛肉"!高級バーガーが『ウェンディーズ』15店舗に登場
4月18日(木)
〜
4/18|"西尾抹茶"を練り込んだクロワッサンたい焼が登場!クリームと小豆もたっぷり!『銀だこ』
4月18日(木)
〜
4/16〜|期間限定!モツとニンニクのスタミナ系「ホルモン塩スパ」が新登場『パンチョ』
4月16日(火)
〜
5月31日(金)
4/16〜|大きなチキンが主役のスパイスカレー「ごろチキ」が限定復活!『松屋』
4月16日(火)
〜