更新日:
2020年08月03日
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日本橋浜町に「Lien(リアン)」がオープン。
感度の高いワイン好きが集まるこのエリアに4月5日、新たなワインバー「Lien(リアン)」がオープンした。オーナーの渡邉立路氏はカリフォルニアレストラン、イタリアン、タイ料理店など幅広い業態でおよそ20年、腕を磨いてきた生粋のサービスマンだ。「自分が行きたいお店を作りたかった」という同店は自然派ワインが主役で、グラス一杯から様々な銘柄を楽しめる。
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高校卒業後、接客業一筋。幅広い業態でサービス技術と経営管理を身に付ける
フランス語で”絆”と名付けた「Lien」は、自然派を中心に、世界各国の銘柄を揃えるワインバーだ。オーナーの渡邉氏は東京都足立区出身。高校卒業後、浪人中に始めた喫茶店でのアルバイトで接客の楽しさに気づき飲食業界へ。以来、街場のレストランで多くの経験を積んできた。ワインの魅力に触れたのは、かつて青山にあったバー&グリル「ランチャン」にて。「『フランス語の長いワインの名前をすらすら言えたらカッコイイだろうな』という動機だったんです」と渡邉氏は笑うが、その後8年勤めたタイ料理店ではソムリエ資格を取得するほどワインにのめりこんだ。
また、神谷町のイタリアンではフロアの責任者として3年ほどマネジメントや計数管理を担当。その後、ワインについてより知見を深めるため、都内で多数の飲食店を運営するコメールに入社すると、ワインビストロほか、そば×ワインをコンセプトにした業態で店長を務め、着実に経験を重ねてきた。
また、神谷町のイタリアンではフロアの責任者として3年ほどマネジメントや計数管理を担当。その後、ワインについてより知見を深めるため、都内で多数の飲食店を運営するコメールに入社すると、ワインビストロほか、そば×ワインをコンセプトにした業態で店長を務め、着実に経験を重ねてきた。

浜町駅ほか、人形町駅、水天宮前駅からも徒歩で行ける距離。少し奥まった立地だが、シンプルな白の外観が目を惹く。壁も扉も契約時のまま手を加えていない
お客とのコミュニケーションを大切に、地域密着のスナック型経営を目指す
「Lien」開業へのきっかけになったのは、「『不利な立地でもやり方次第で売上を見込める』と気づいたから」と渡邊氏は言う。「この時代、自分で飲食店を経営するのはとてもリスクが高い。でもコメールで3年ほど勤めていた浜町のワインバル『hitokadoru (ヒトカドル)」は駅から離れた住宅街で、不利な立地にも関わらずリピーターを多く獲得していました。そこでお客さんとの関係性の作り方を勉強でき、”地域に密着したスナック型”なら自分でもできるんじゃないかと思った」と語る。
コンセプトは、これまで渡邊氏が長くかかわってきた“ワイン”を主役に据えること。料理はおつまみ程度の軽食のみとし、グラス1杯から注文できるスタイルで近所の人々が週1~2度でも足を運べる気軽な店にしたいと考えた。
日本橋浜町を選んだのは「『hitokadoru』や、その後在籍していた同じく浜町の『L’Angolo (ランゴロ)』に来てくださっていたお客様でも、無理なく訪れてもらえるようにしたかったから」。内見1軒目で決めた今の物件は7坪超。予算オーバーではあったものの、1階の路面で適度に奥まった立地が理想的だったという。
壁沿いに400本まで収容できる大型ワインセラーを置き、ひとりでも切り盛りできるようコの字型にカウンターを設置した。空間づくりはまずその2点を主軸にし、その他は逆算して決めていったという。「入口からワインセラーが見えるので、外には看板など特に出してはいません。自然派ワインの感度が高いこのエリアの方たちは、窓から見える様子で店の雰囲気や価格帯を分かってもらえるようです」と渡邊氏は語る。
コンセプトは、これまで渡邊氏が長くかかわってきた“ワイン”を主役に据えること。料理はおつまみ程度の軽食のみとし、グラス1杯から注文できるスタイルで近所の人々が週1~2度でも足を運べる気軽な店にしたいと考えた。
日本橋浜町を選んだのは「『hitokadoru』や、その後在籍していた同じく浜町の『L’Angolo (ランゴロ)』に来てくださっていたお客様でも、無理なく訪れてもらえるようにしたかったから」。内見1軒目で決めた今の物件は7坪超。予算オーバーではあったものの、1階の路面で適度に奥まった立地が理想的だったという。
壁沿いに400本まで収容できる大型ワインセラーを置き、ひとりでも切り盛りできるようコの字型にカウンターを設置した。空間づくりはまずその2点を主軸にし、その他は逆算して決めていったという。「入口からワインセラーが見えるので、外には看板など特に出してはいません。自然派ワインの感度が高いこのエリアの方たちは、窓から見える様子で店の雰囲気や価格帯を分かってもらえるようです」と渡邊氏は語る。

フルオープンのキッチンをコの字型のカウンターが囲む。「通りすがりのお客さんでも何の店か分かってもらえるように」と、入口横に大型のワインセラーを据え、ドアのガラス越しに見えるようになっている
自然派を中心にグラスは常時15種類ほど、21時以降の遅い時間が来店ピークに
ワイン1杯の価格は800~900円をボリュームゾーンとし、下は750円、上は1200円まで。渡邉氏が好みだという、果実の甘みがきちんと感じられるような自然派ワインを中心に、現在は赤・白が12~15種類、泡1種類のラインアップだ。ボトルは3800円~14000円前後でも置いているが、8~9割のお客はグラス注文だという。「飲食店でよく言われる原価率30%との考えよりは、仕入れ値に一定額を乗せる利益率で値付けしています」と渡邊氏。
営業時間は18時~翌2時まで。21時頃から混み出し、日付が変わる頃にはカウンター11席が満席になることも。「主な客層は30~50代くらいの近隣で働く方やお住まいの方。遅くまで営業しているので、同業の方が仕事帰りに寄られることも多いですね」とも話す。
営業時間は18時~翌2時まで。21時頃から混み出し、日付が変わる頃にはカウンター11席が満席になることも。「主な客層は30~50代くらいの近隣で働く方やお住まいの方。遅くまで営業しているので、同業の方が仕事帰りに寄られることも多いですね」とも話す。

ワインはこれまでの勤務で懇意にしてきた酒屋やインポーター、生産者の情報をチェックし、新作をいち早く取り寄せて試飲する。味や価格だけでなく、ラベルのデザインも重視する
すでにワインを楽しんだ後の2次会、3次会にも利用できるようにとの計らいで、ワイン以外にも、タップで注ぐ生ビール(600円)や、ウイスキーやブランデー(900円~)、デザートワイン(680円~)といった食後酒も揃える。おつまみは生ハムやナッツ、チーズ盛り合わせなど切って出す簡単なもの。その他、「苺のホワイトバルサミコマリネ」(580円)などフルーツの一品は女性人気が高い。「今後も四季折々のフルーツを使ったメニューを考えていきたい」と渡邊氏。

フレッシュな白桃と水牛のモッツアレラを組み合わせた「桃とモッツアレラ・ブッファラ」(580円)。フルーツを使ったおつまみはとくに女性人気が高く、春は苺、秋は干し柿など、季節ごとのメニューを提案予定
オープン後3か月で早くもリピーターを獲得。今後も地域密着の店作りを大切に
新型コロナウイルスによる緊急事態宣言で、4月5日にオープンしたものの、わずか3日営業したのち、1か月の休業を余儀なくされた同店。5月7日より営業を再開した。「不安はありましたが、Instagramを見て訪れてくださる方が多く、ほとんどがリピーターになってくださいます。想定より早いスピードで理想に掲げていた”地域密着”の店作りができています」と話す。「今のところ多店舗経営は考えていないが、コーヒーや日本酒など、私が興味のある業態に挑戦していくことはあるかもしれない。まずはLienが長く愛される店になるよう、体力が続く限り頑張っていきたい」と笑顔で語ってくれた。
(取材=田窪 綾)
(取材=田窪 綾)

オーナーの渡邉立路氏。公式Instagramでは親しみやすい人柄がにじみ出ており、投稿を見て来店する新規客も多い
【店舗情報】
店名:Lien(リアン)
住所:東京都中央区日本橋浜町2-9-1 sbtびる102号室
アクセス:浜町駅から徒歩5分、人形町駅から徒歩6分 、水天宮前駅から徒歩9分
電話:080-7930-0405
営業時間:18:00~翌2:00
定休日:日曜
坪数客数:7坪・11席(カウンターのみ)
客単価:3500円
オープン日:2020年4月5日
店名:Lien(リアン)
住所:東京都中央区日本橋浜町2-9-1 sbtびる102号室
アクセス:浜町駅から徒歩5分、人形町駅から徒歩6分 、水天宮前駅から徒歩9分
電話:080-7930-0405
営業時間:18:00~翌2:00
定休日:日曜
坪数客数:7坪・11席(カウンターのみ)
客単価:3500円
オープン日:2020年4月5日
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