更新日:
2020年10月23日
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新宿に角打ち「酒処 何方此方(どちこち)」が開業。
9月29日、新宿駅東南口から徒歩2分の場所に3階建てビル「るるぶキッチンビルヂング」が開業した。1階には角打ち「酒処 何方此方(どちこち)」がオープン。運営は大手旅行会社JTBの子会社、JTBパブリッシングだ。旅行雑誌「るるぶ」を発刊する同社による飲食店で、雑誌のように特集として月替わりで日本の地方をテーマに設定した「メディア型飲食店」を目指す。11月には居酒屋「にくたびと」が追ってオープン予定。
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旅行雑誌の強みを生かし、魅力ある地方を紹介する場として2017年から飲食店を運営
JTBパブリッシングでは、2017年から飲食店「るるぶキッチン」を運営。赤坂や浅草、京都で展開してきた。今回は5月末で閉店した赤坂店の移転リニューアルとして出店。NEWoMan新宿やバスタ新宿近くの好立地で、3階建てビル1棟まるごと「るるぶキッチンビルヂング」として同社が運営し、1階に「酒処 何方此方」がオープンした。
新宿駅東南口から徒歩2分、細い路地に入った先に立地。レトロな看板を生かしたファサードが印象的
「JTBパブリッシングでは旅行雑誌『るるぶ』を発刊していますが、『るるぶキッチン』は“メディア型飲食店”を目指します。月替わりで日本の魅力ある地域をテーマに設定し、雑誌の特集のように、編集者が選んだその土地にちなんだメニューやグッズを用意しています」と話すのは、同社「るるぶキッチン」食マーケティング担当の田中一輝氏。開業から最初の特集は兵庫県洲本市。シティプロモーションの一環として洲本市と「包括連携協定」を結び、「酒処 何方此方」内に「SUMOTO STAND」を開設し営業している。今後も、各地の行政と連携しながら全国各地の魅力を紹介していく予定だ。
1階の「酒処 何方此方」。入ってすぐのカウンター上に蒸し器を置き、湯気が臨場感を演出する
蒸し器で作るちまきや小籠包を名物に、地域色を打ち出した品も多数用意
カウンター奥にはテーブルも配置。物販コーナーの酒や加工品などを店内で楽しむこともできる
「酒処 何方此方」はオールスタンディングの角打ち。カウンターに置かれた蒸し器で蒸される「角煮ちまき」「きのことチーズのリゾットちまき」(各600円)や、その時々の素材を使った小籠包、取材時は洲本市の「成井さんちの完熟オニオングラタンスープ小龍包」(600円)などの蒸し料理が名物。「ポテサラ」「コールスロー」「梅きゅうり」(各300円)などのお客がショーケースからセルフで取るクイックつまみや、「肉味噌豆乳ニュー麺」(900円)の〆まで各種用意。加えて、洲本市の素材を使った期間限定品も多数用意し、「成井さんちの完熟たまねぎと淡路牛の肉豆腐」(600円)、様々な洲本の素材を具に包んだタコス「洲本オールインワン」(900円)、「淡路島・洲本の蒸したこパクチー」(600円)なども。会計は1枚100円分で10枚つづり1000円のチケットを購入し、商品に応じた枚数と交換するシステムを採用している。
「角煮ちまき」「シーフードパエリア風ちまき」「きのことチーズのリゾットちまき」(各2個600円)の蒸し器で蒸し上げるちまきが名物のひとつ。蒸し器から上がる湯気が臨場感を演出する狙いだ
ドリンクは各種サワーやビール、ハイボール(各種600円~)のほか、「コーヒービール」(600円)や「抹茶モヒート」(600円)などアレンジドリンクも。洲本産のレモンを使用し、やかんに入れて約3杯分を提供する「平岡農園のマイヤーレモンサワー」(1500円)も見た目のインパクトから好評だ。
店内には飲食スペースの他、物販棚も設置し、その時のテーマとなる地方にまつわる加工食品や調味料、ドリンクなどが約200種類を並べ、アンテナショップとして機能する。それらを購入し、酒とともにその場で楽しむことも可能だ。
店内には飲食スペースの他、物販棚も設置し、その時のテーマとなる地方にまつわる加工食品や調味料、ドリンクなどが約200種類を並べ、アンテナショップとして機能する。それらを購入し、酒とともにその場で楽しむことも可能だ。
「平岡農園のマイヤーレモンサワー」はやかんに入れて提供しインパクト大。同様にやかんで提供する「淡路島ベジタブルクラブのレタスサワー」(1500円)もある
11月に上階もオープン、ビル全体で立ち飲み、宴会と多様なニーズを吸収
一方、2・3階は肉料理を中心に提供し、ゆったりとしたテーブル席や個室を置いた「にくたびと」が11月にオープンを予定している。こちらでも特集する地方の和牛をはじめとする素材を使った料理を用意するが、鍋などのしっかりとした内容で想定客単価は5000円程度。宴会や会食など、1階とは異なるニーズを吸収する。
「店名の『何方此方』は、『どっちこっち』と、いくつかあるものから選ぶこと。多彩な棚から、どっちにしようか決める楽しみを味わってもらいたい、さらには、どこに旅行に行こうかを迷いながら楽しめる酒場となりたいとの思いを込めています。コロナ禍で気軽に旅行に行けない今ですが、ここで地方の魅力を感じてほしいですね」と田中氏は話す。
(取材=大関 まなみ)
「店名の『何方此方』は、『どっちこっち』と、いくつかあるものから選ぶこと。多彩な棚から、どっちにしようか決める楽しみを味わってもらいたい、さらには、どこに旅行に行こうかを迷いながら楽しめる酒場となりたいとの思いを込めています。コロナ禍で気軽に旅行に行けない今ですが、ここで地方の魅力を感じてほしいですね」と田中氏は話す。
(取材=大関 まなみ)
写真右から、「るるぶキッチン」食マーケティング担当の田中一輝氏、「酒処 何方此方」店長の田澤 清氏
【店舗情報】
店名:酒処 何方此方(さけどころ どちこち)
住所:東京都新宿区新宿 4-2-8 るるぶキッチンビルヂング1F
アクセス:新宿駅東南口から徒歩2分
電話:03-6273-0068
営業時間:13:30~23:30
定休日:無休(年に数回不定休あり)
坪数客数:17坪20人程度
客単価:2500円
運営会社:株式会社JTBパブリッシング
オープン日:2020年9月29日
店名:酒処 何方此方(さけどころ どちこち)
住所:東京都新宿区新宿 4-2-8 るるぶキッチンビルヂング1F
アクセス:新宿駅東南口から徒歩2分
電話:03-6273-0068
営業時間:13:30~23:30
定休日:無休(年に数回不定休あり)
坪数客数:17坪20人程度
客単価:2500円
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