更新日:
2018年09月12日
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【ニューオープン】海士町(あまちょう)の“島の行商人”が仕掛ける最新店舗。日本各地の島を繋ぐ、島根県海士町観光協会運営のアンテナショップ型レストラン「離島キッチン(リトウキッチン)」が、9月26日神楽坂にオープン
神楽坂の大通りを1本入ったひっそりと静かな路地裏に、温かな光に照らし出された一軒家レストランがある。9月26日オープンの「離島キッチン 神楽坂本店(リトウキッチン カグラザカホンテン)」だ。運営は島根県海士町(あまちょう)の観光協会。島根県の北に浮かぶ隠岐諸島の海士町を中心としつつ、日本各地の「島」の食材や料理を紹介している。
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「離島キッチン」のマネージャーを務める佐藤喬(さとう たかし)氏は、島のない秋田県の出身。千葉県に住み東京で映像制作の仕事をしていたという、飲食はもちろん島根にも島にもまったくゆかりのなかった人物だ。「とある日の夜、家族も寝静まった深い時間に、なんとはなしに求人サイトを見ていまして。そこで海士町観光協会の求人を見つけたんです」。募集されていた職種は“行商人”。これに興味を持った佐藤さんは求人に応募し、初めて島を訪れた。島に着いた瞬間、周りの景色が見たこともないような鮮やかな色彩で目に飛び込んできたという。口にした岩牡蠣が素晴らしくおいしくて瞬く間に海士町に魅せられた佐藤氏は、この町の“行商人”になった。

純日本風であったという民家を改築。デザインは乃村工藝社に依頼した
行商人といっても何をどのように売るかはまったく決まっておらず、佐藤氏は千葉に戻り企画書を何十本も書いたそうだ。「いろいろと悩みながら上野を歩いていて西郷さんの銅像の前に立ったときに、大好きな司馬遼太郎の『竜馬がゆく』を思い出しました。海士町だけではなく日本全国の島の物を売れば、列藩同盟のように、各地の島同士が仲良くなれるのではないか。それで私のコンセプトが決まりました」。当初は資金が潤沢ではなく、キッチンカーからスタート。これが2009年、「離島キッチン」の第一歩だった。最初に売ったのが海士町の「サザエカレー」。売り場所や売り方に試行錯誤しつつも徐々に売り上げを上げていき、扱う商品も増やしていった。

店内では、厳選した島の物産も販売している。店の料理に使われている調味料なども
なかでもイカの漬けをのせた海士町の「寒シマメ漬け丼」が人気となったが、新聞で紹介された直後に保健所から販売停止の指示を受ける。キッチンカーでの生ものの販売は許可されていないということで、これを期にキッチンカーを終了し、デパートの催事など生ものを販売できる場へ移った。それから商業ビルなどでの期間限定出店などを経て、2012年「水戸駅ビル エクセル」に1店舗目の「離島キッチン」をオープン。そして今年9月、「離島キッチン 神楽坂店」オープンに至った。スタッフの誰かが毎月必ずどこかの島を訪れ、生産者を訪問し吸収してきたものを店で紹介している。

肝醤油に漬けたイカがほんのり甘い「寒シマメ漬け丼」(1,000円)。卵黄をからめて食べる
メニューは各地の島で昔から親しまれているレシピを中心に、酒のあて、生もの、サラダ、焼き物、揚げ物、しめ、デザートなど幅広く、今後はコースも予定している。さらに月替わりでひとつの島に焦点を当てた「特別メニュー」を提供。ドリンクも地ビール、焼酎、日本酒、ワイン、ソフトドリンクなど、各地の島の物が揃えられている。豊かな食材に、独自の調味料を使った独特な味わい。出される料理ごとに、新しい発見と驚きがある。

屋久島の「鯖スモーク」(650円)。淡路島の玉ねぎと、3つの島の3種の塩、小豆島のオリーブオイルで
「離島キッチン」での食事をきっかけに、島に興味を持ち、実際に訪れるお客もいるという。「神楽坂の離島キッチンは海士町がメインですが、今後はそれぞれ違った島をメインに離島キッチンを増やせていければと思っています。そのほかにもいろいろとチャレンジしたいですね」と語る佐藤氏。次はどんな形の新しい“行商”を見せてくれるのか。
(取材=かわさき しの)
(取材=かわさき しの)

マネージャーの佐藤喬氏。海士町観光協会の“行商人”として、さまざまな形で島の味を紹介している
【店舗情報】
店名:離島キッチン 神楽坂本店(リトウキッチン カグラザカホンテン)
住所:東京都新宿区神楽坂6-23
アクセス:東京メトロ東西線 神楽坂駅から徒歩2分
電話:03-6265-0368
営業時間:火〜金 17:00〜22:00
土日 11:00〜14:00、17:00〜22:00
定休日:月曜
坪数客数:33坪 46席
客単価:5000円
運営会社:一般社団法人 海士町観光協会
店名:離島キッチン 神楽坂本店(リトウキッチン カグラザカホンテン)
住所:東京都新宿区神楽坂6-23
アクセス:東京メトロ東西線 神楽坂駅から徒歩2分
電話:03-6265-0368
営業時間:火〜金 17:00〜22:00
土日 11:00〜14:00、17:00〜22:00
定休日:月曜
坪数客数:33坪 46席
客単価:5000円
運営会社:一般社団法人 海士町観光協会
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