更新日:
2018年09月12日
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ヴィーガンカフェ&ダイニング「SAIRAM」鎌倉発の人気店が3店舗目
中央本線・西荻窪駅南口から徒歩3分。閑静な住宅街の一角に、6月16日、カフェ&ダイニング「SAIRAM(サイラム)」(経営:もくもくはうす 神奈川県横浜市、代表取締役 櫻井由紀子氏)の3号店がオープンした。今回、初の都内店舗となる西荻店では、既存店同様、ヴィーガン(卵や牛乳を含め、動物性食品や素材を一切摂取しない菜食主義のこと)メニューをg(グラム)売りのビュッフェスタイルで提供。
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古い2階建て住宅をリノベーションした建物1階の同店入り口には、無垢の木材を使用した分厚い引き戸があり、お客は戸を開けた後、靴を脱いで入店する。穏やかに木の香りが漂う店内は、自然光を活かした暗めの照明のなかにゆったりとしたソファやテーブルが並び、まるで個人宅に遊びに来たような感覚だ。同店を経営する「もくもくはうす」は、自然素材に特化した住宅を提案する建築・設計事務所。これまで「SAIRAM」全店舗の内装・外装を手掛けており、店内は一貫して木材や漆喰など自然素材で賄われている。

住宅街のなかにある一軒屋に立地する同店は、木製の引き戸が目印だ
「こんなレストランがあったらいいのに」という想いでスタートしたという1号店から、今回までの出店の経緯について、同社取締役会長の島村健二氏はこう説明する。「住む人が心地よくリラックスして健やかな状態でいられるような家を作ろうと、自分たちも健康に配慮した生活をしながら事業を進めていくうちに、やがて衣・食・住すべての分野においてお客様に自然なものを提案したいと考えるようになりました。西荻店の出店は、大家さんが当社の施主だったご縁でお話をいただいたもの。もちろんビジネスが基本ではあるのですが、サイラムはこれまで、出会った人々との有機的な繋がりの中で発展を続けてきた飲食店なんです」。

ゆったりとした空間演出が印象的な店内。内装には全て自然素材が使われており、「多くの珪藻土には樹脂が含まれているので、うちでは壁面に漆喰を使っています」(島村氏)
同店のメニューは、100g/450円に設定した約15種類のデリメニューから、好みのものをチョイスしてもらうビュッフェスタイル。ランチ・ディナーの区別なく一日を通してこの提供方法を貫いている。デリには、セットとして「長岡式酵素玄米(お替わり自由)+お味噌汁」か「天然酵母パン+本日のスープ」(各500円)を付けることができ、テイクアウトも可能だ。各メニューに使われている食材は、無農薬・自然栽培の野菜から調味料まですべてノンケミカルで、東京・世田谷にある老舗自然食品店「ナチュラル・ハーモニー」から仕入れたもの。「里芋とかぼちゃ、しめじのジンジャーカレー」や「トマトと納豆の春巻き」「高きびハンバーグ」「大豆ミートの唐揚げ」といった温かい日替わりデリ約6種と、「車麩の角煮大根」「ニラとマイタケのナムル」「山えのきのアラビアータ」などの冷たいデリ約9種からなるメニューは、3店舗で季節ごとに試作を重ね、ほぼ統一レシピで提供している。そのほか、「米粉とブルーベリーの豆乳ヨーグルトケーキ」(350円)といったグルテンフリーのケーキや、同店名物の「ヴィーガンフレンチトースト」(1500円)、「大人のキャラメルナッツパフェ」(1000円)などのスイーツも充実している。
これらのフードメニューに共通するのが、偏った思想を感じさせないしっかりと満足感のある味付けだ。自然食やヴィーガンのレストランが陥りがちな、主義を重視するあまり味気がないという傾向を帯びることなく、動物性食品なしでも”食べることの喜び”が十分に得られる食事を提案していることが、同店が幅広い世代から支持される要因となっている。
これらのフードメニューに共通するのが、偏った思想を感じさせないしっかりと満足感のある味付けだ。自然食やヴィーガンのレストランが陥りがちな、主義を重視するあまり味気がないという傾向を帯びることなく、動物性食品なしでも”食べることの喜び”が十分に得られる食事を提案していることが、同店が幅広い世代から支持される要因となっている。

おかずは約15種類のデリメニューから100g450円の量り売りビュッフェスタイルで選択。酵素玄米と味噌汁は+500円で販売している。写真のボリュームで約1700円くらい
ドリンクメニューには、「穀物コーヒー」(450円)や「自然栽培コーヒー」(500円)など約20種類を用意。「1号店のオープン当初はアルコールも扱っていたのですが、途中で止めてしまいました。1万円のワインが一日に10本出る時もあり、売り上げ的には痛い選択だったのですが、本来の僕達の目的と違うと思ったので」と島村氏は説明する。同店の経営母体のもくもくはうすでは、杉材一つをとっても、全国の林業の現場をたずね歩き、山を育てるところからこだわりを持った生産者を探して買い付けを行う。「うちが創る家は建て売りに比べると高いかもしれない。体の健康だけでなく、心も健やかでいられるようにと家づくりをしているので、ターゲットはごく限定された人々です。でも、注文件数は年々増加傾向にあります。食に関しても僕達の姿勢は同じで、アルコールやたばこ、化学調味料といった脳みそを瞬間的に喜ばせるような快楽ではなく、身体と心にしみじみ響く心地よさを味わってもらいたいんです。週に一回でもいいので、サイラムで生命のエネルギーに溢れた食事をしてもらえたらと思っています」。

名物の「サイラムフレンチトースト」1500円。天然酵母パンを甘酒豆乳クリームに浸し、玄米粉クリームと豆乳バニラアイスを添えて提供する
現在、来店客にベジタリアンやヴィーガンはごくわずかで、主客層は30代~40代の女性が8割を占める。平日夜の仕事帰りにさっと食事を済ませるオフィスワーカーや、週末に小さい子供を連れたファミリー層も多く、「ここの食事は昔の食べ物の味がする」と通ってくる年配の常連客もいるという。一日を通した客単価は2000円。原価率が高いため、「飲食事業一本柱で経営するのは難しい」と島村氏は笑ってみせるが、同店の名前は口コミで着実に広がりつつある。今後の展開について、島村氏は「”どんな生活を選択して生きるのか”をテーマに、これからも僕達が繋がりたい人とのご縁で事業を続けていきたい」と語ってくれた。
(取材=中村 結)
(取材=中村 結)

靴を脱いで店内に入ると、枝をそのまま残した檜の変木が出迎える。もくもくはうす取締役会長の島村健二氏。
【店舗情報】
店名:SAIRAM(サイラム)西荻店
住所:東京都杉並区西荻南3-16-5
アクセス:JR西荻窪駅から徒歩3分
電話:03-5941-9880
営業時間:11:30〜21:00
定休日:水曜
坪数客数:9坪・25席
客単価:1600円
運営会社:もくもくはうす
店名:SAIRAM(サイラム)西荻店
住所:東京都杉並区西荻南3-16-5
アクセス:JR西荻窪駅から徒歩3分
電話:03-5941-9880
営業時間:11:30〜21:00
定休日:水曜
坪数客数:9坪・25席
客単価:1600円
運営会社:もくもくはうす
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