『天麩羅処 ひらお』は、近海で獲れた魚や福岡ブランドの華味鶏などを使った、揚げたての天ぷらがリーズナブルな値段で食べられると、地元民に愛されるご当地チェーン。

1977年に当時は画期的だった鮮魚・青果・精肉の生鮮3部門を揃えた商店として誕生し、歴史は40年以上もあるお店です。

店内へ入ると、メニューの写真と券売機。
『松屋』のようなファストフード感覚で利用できる、庶民的なお店です。

『ひらお』では、一般的な定食屋の「お盆に乗ってまとめて出てくるスタイル」ではなく、それぞれの具材を一つ一つ席まで持ってきてくれます。
揚がったものからすぐに提供してくれるので、全てアツアツでほくほく、本物の「揚げたて」が食べられます。

席について食券を渡すと卓上に置かれるこの色別の札が、間違えずに各お客さんの元に天ぷらを届けるための目印。

ただ、ピーク時はお客さんでいっぱいになる店内で、一人一人のお客さんに天ぷらを間違えずに提供してくれる手際の良さと効率には驚きです。

まずは玄界灘のタイを使用した白身魚から。
大根おろしがたっぷり入った天つゆに浸して。

外はサクサク！さっぱりとした後味でとっても美味！！

揚げたての天ぷらが続々と届きます。
サツマイモをはじめ、ナス、ピーマンの3種類の野菜も。それぞれの素材の味が光ります。

お好み定食には「エビ」も。
特別な養殖法で育てられたというブラックタイガーは甘みと弾力のある食感が絶品！

席に着くと、ご飯とお味噌汁、大根おろし入りの天つゆが先に運ばれてきますが、天ぷらを待つ間に楽しんでもらいたいのが3つの「惣菜」。

左から「もやしのナムル」、「いかの塩辛」「大根の皮のきんぴら」。
ご飯にも良く合うこのサイドメニューが、なんと無料で食べ放題！

一時は北海道から仕入れていたイカも、従来の九州近海に戻りつつあるとのこと。
新鮮なイカを使った塩辛の味は、塩気がちょうど良く柚子の風味が食欲をそそり、これだけでご飯何杯でもいけちゃうぐらい！

単体ではおつまみとしても。ビールや焼酎なども用意されているので、仕事帰りにお酒と一緒に味わうのも最高！！
天ぷらはもちろん、ひらおのもう一つの目玉である「いかの塩辛」。ぜひ訪れたら味わってほしい一品です。
また、別売りで持ち帰りも可能なので自宅でそのまま味わったり、料理にに加えて様々なアレンジをしてみては？

「お好み定食(880円)」が全て揃うとこんな感じ。
一見ボリュームがもあるようにも見えますが、具材が柔らかく、大根おろしの入った天つゆはさっぱりしているのでサクサク食べられます。
サイドメニューも入れてこれで880円ってなかなかコスパいいですよね！？

お好み定食の他にも、「鯖」の天ぷらが入った「天ぷら定食(770円)」や、ヘルシー志向の方・女性に人気の「野菜定食(670円)」、福岡ブランドの華味鳥のジューシーなもも肉を使った「とり天定食(770円)」など種類豊富なメニューがありますよ！

卓上には「抹茶塩・カレー塩・胡麻塩」の3種類が用意されています。
天つゆとはまた違った天ぷらの旨みを引き出してくれます。

素材と鮮度にこだわった、安くて美味しい天ぷらを提供してくれる『天麩羅処 ひらお』。
もう一つの特徴はチェーン展開などはせず、「直営」として現在福岡市内とその周辺でのみお店を展開していること。その理由は味の統一へのこだわり。どこへ行っても、しっかりと修行を積んだスタッフさんが天ぷらを提供してくれます。
お気に入りのあの味がどこの店舗へ行っても食べられる。地元のリピーターのお客さんに支持されるのはそんなこだわりがあってこそなのかもしれません。

今回お邪魔したのは2018年10月にオープンした「天神アクロス福岡店」。

観光で訪れた方にもアクセスしやすいのは、福岡空港近くにある「本店」や、天神の中心地にある「大名店」、そしてこのアクロス店の3つの店舗になります。

場所は地下鉄空港線天神駅から徒歩約5分の距離にあるアクロス福岡。正面入り口から入ってすぐ左手の階段を地下2階まで降ります。

一日中お客さんで賑わう店内ですが、最近オープンしたばかりのアクロス店では、まだ認知度が低いのか夜の時間帯に空くことが多いのだとか。ゆっくりと味わいたい方は、落ち着いた遅い時間帯が狙い目かもしれません。