更新日: 2018年12月19日
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夢屋・小林研氏が新橋の路地裏に「BAR EL PEPE」を出店。

新橋の路地裏に「ネオ×トラッド」をコンセプトの下、スペインの古典的な「日常としての」バル文化を現在進行形にしたスペインバル「BAR EL PEPE(バルぺぺ)」が10月23日にオープン。運営は飲食業界の個性派リーダーの一人である小林研氏が率いる夢屋(東京都渋谷区)。

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ずっと昔からそこに在ったかのような新しくて古い空気感を漂わせている

築50年を優に超える古民家を再生した「BAR EL PEPE」

夜毎酔客で賑わいを見せる新橋の魅力の一つが縦横に走る路地に軒を連ねる老舗や個性的な小さな酒場だ。そんな路地の一角に築50年は優に超える古民家を再生したのが「BAR EL PEPE」。ヨーロッパの路地裏にずっと昔からあるようなバルをオマージュした同店の存在は界隈の景色のなかでしっくりと馴染んでいる。発祥は300年ほどの時間を遡るほどの歴史を持つスパインバル。そこは庶民の憩いの場、たまり場として長く愛されてきた。誰もが気軽に立寄り、一杯のコップワインを片手に日々の会話を楽しむバルは日本の古典酒場の立ち位置にも通じると現地のスパインバルで小林氏は直感した。日本でもバルスタイルがすっかりと定着した今だからこそ、そうではない本場の大衆酒場として継承されてきた「コミュニティの場としてのバル文化」をきちんと伝えたいと目指したのが同店だ。角地に建つ3階建ての同店はなんと4カ所に扉を設け、どこからも気軽に入り出ることが自由な造りとなっている。さらに6カ所には跳ね上がりタイプの窓も並ぶという開放感に溢れる構えだ。それらの扉や窓からは料理を並べたショーケースやキッチンから美味しそうなシズル感と店内の賑わいまでもが外へとこぼれてくる。これこそが小林氏がバルセロナやマドリードで魅せられたバルの真価と大衆酒場としての姿なのだ。
シズル感溢れるオープンキッチンのカウンター。バル酒場の真髄だ
左よりお通し生ハム。真ん中手前:スペルト小麦のマリネ。奥:アンチョビオリーブ。右:ピンチョス盛り合わせ

ドリンクはあえてゆるいアイテム構成で店の個性にしている

オープンキッチンで造りだされるのはクラシカルな伝統的を尊重しながらも新しさがコラボレーションする革新的スペインバル料理の数々。ショーケースに並ぶのがすぐに出る今日のおまかせピンチョスをはじめとした軽い料理、タパス類。ピンチョスは「3ピン」(680円)、「5ピン」(1000円)。冷たいタパスは「ムール貝のおつまみタパス」(580円)。温かいタパスでは「うさぎのアヒージョ」(780円)、「バスク風半熟卵のパプリカ煮」(680円)などが並ぶ。メインは「本日鮮魚の魚貝包みロースト」(1280円)から煮込み料理「名物!郷土料理のコシード」(1280円)。最大のおすすめは毎日19:30頃に焼き上がり売り切れ御免の「仔豚の丸焼き」(1カット780円)だ。スペインの定番である〆の魚貝の雑炊「カルドリ」(980円)など約40種類近くを揃えている。ドリンクは「名物PEPE’cup」とした「コップワイン赤/白」(250円/H750円)と「コップビール」(250円/ジョッキ500円)。ボトルのスぺインビール(800円)からグラスワインやボトルワインを多数揃う。そして「レモンサワー」(480円)や「ハイボール」(400円)もライナップする。ドリンクはあえてゆるさのある構成で酒場の力量と個性を見せている。
左奥:おつまみサイズのボンバコロッケ。右手前:うさぎのアヒージョ
両サイド:スペインビール。真ん中奥:レモンサワー。手前:コップワイン

それが小林流の酒場創りの哲学なのだ

存在感を見せるアンティークな木製装飾の冷蔵庫に半円形の造作棚やワインのボトルラックなど古典的ヨーロッパのデザインが施されている造作家具類。さらに料理、ドリンクまでスペインバル文化の真髄を意識的に表現する同店。それは小林氏がイメージする酒場スタイル創りと継承しなければならない酒場文化のためだ。だからコンセプトはもとより空間デザイン、さらには細部まで徹底することでより独創的な店を誕生させる所以である。それが小林流の酒場創り哲学なのだ。

(取材=にしやま とみ子)
左:伊東店長。右:横山料理長
【店舗情報】
店名:BAR EL PEPE(バルぺぺ)
住所:東京都港区新橋3-2-7ASKビル
アクセス:新橋駅より徒歩5分
電話:03-5157-3355
営業時間:17:00〜23:30(LO.22:45)
定休日:土日祝
坪数客数:13坪(1・2階合計)/ 26席(1階:10席+スタンディング5~6人、2階:16席)
客単価:3600円
運営会社:株式会社夢屋
オープン日:2018年10月23日
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