更新日:
2021年05月09日
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※※閉店※※昭和遺産“自販機グルメ”!埼玉・行田市『鉄剣タロー』のじんわり旨い自販機バーガー
1970年代~80年代といった昭和末期、幹線道路のロードサイドに自販機だけが並ぶドライブイン「オートレストラン」があったのを記憶しているひとはどれくらいいるだろう。ジュースやアイスだけでなく、温かいホットサンドや生麺を使ったラーメンを作ってくれる自販機がある光景は違和感なくドライブインの景色として溶け込んでいた。今回は、そんな自販機グルメがいまでも楽しめる埼玉県行田市の『鉄拳タロー』を久しぶりに訪れてみた。(2019年8月15日公開)
- 刈部山本
- ロードサイドのローカルチェーンから、場末の激...
モータリゼーション華やかなりし昭和のあの頃、自販機のほか、和定食や中華を扱った大衆食堂に駐車スペースが完備された「ドライブイン」をあちこちで見かけたものだった。
それがいつの頃からか、ロードサイドにはファミレスや牛丼屋やラーメン屋などのチェーン店ばかりが目立つようになり、ドライブインは気づくと存在そのものが行動半径から消えてなくなっていた。
それがいつの頃からか、ロードサイドにはファミレスや牛丼屋やラーメン屋などのチェーン店ばかりが目立つようになり、ドライブインは気づくと存在そのものが行動半径から消えてなくなっていた。
いや、ウチの近所にはまだまだあるで!という方もいるだろう。
そう、こうしたドライブインの類は、都心から少し離れた郊外にはまだまだ現役で営業していて、普段遣いに重宝している地元民や愛好するファンに支えられている。
いまとなっては珍しくなってしまったが、レトロ自販機お手製の温かい食事が楽しめる自販機ドライブイン「オートレストラン」も、そのひとつ。
そんな良き昭和の時代を目でも下でも味わえる「自販機グルメ」に逢いに、いまでも現役の「自販機ドライブイン」を探して行ってみようじゃないか。
そう、こうしたドライブインの類は、都心から少し離れた郊外にはまだまだ現役で営業していて、普段遣いに重宝している地元民や愛好するファンに支えられている。
いまとなっては珍しくなってしまったが、レトロ自販機お手製の温かい食事が楽しめる自販機ドライブイン「オートレストラン」も、そのひとつ。
そんな良き昭和の時代を目でも下でも味わえる「自販機グルメ」に逢いに、いまでも現役の「自販機ドライブイン」を探して行ってみようじゃないか。
自販機ドライブインの象徴的存在『鉄剣タロー』
自販機が並ぶドライブインとしてまず頭に浮かんだのが、埼玉県の北部にある行田市、国道17号の熊谷バイパス沿いにある『鉄剣タロー』だ。
店内に足を踏み入れるとたくさんの自販機がお出迎え。
いまも現役!アツアツを食べさせてくれるハンバーガー自販機

ズラリと並ぶ中に、あったあった、ハンバーガーの自販機が!!
かつて、グーテンバーガーという自販機バーガーブランドが大きなシェアを占めていたのだが、メーカーの「マルシンマック」が事業から2002年に撤退。
その後、残った自販機はそれぞれ地元メーカーに作ってもらうなど独自に仕入れルートを確保し、現残するものはローカル色が強いハンバーガーが味わえるようになっている。
ちなみに、こちらの製造元は「マルイケ食品」という群馬県伊勢崎市の食品メーカー。
その後、残った自販機はそれぞれ地元メーカーに作ってもらうなど独自に仕入れルートを確保し、現残するものはローカル色が強いハンバーガーが味わえるようになっている。
ちなみに、こちらの製造元は「マルイケ食品」という群馬県伊勢崎市の食品メーカー。
で、早速「チーズ・バーガー」(220円)のボタンをオン!
タイマーが作動して、ここにしかない昭和の特撮番組に出てくるようなニキシー管のカウントダウンが始まる。
60秒ほどで、ゴッという音と共に「特製チーズバーガー」が降臨する!
特製って字が爆発しているのがいいね。
特製って字が爆発しているのがいいね。
サイドにはネコのキャラがハンバーガーと缶ジュース持って笑ってる。
自販機の中に電子レンジが入っていて、注文ごとにハンバーガーを温める仕組みなのだが、熱々のハンバーガーに覆っている薄紙がくっつくのはご愛嬌。
でもそれを慎重に剥がすのも、自販機製ハンバーガーの醍醐味でもある。
でもそれを慎重に剥がすのも、自販機製ハンバーガーの醍醐味でもある。
いざ、自販機ハンバーガー実食!
バンズのシワシワ感と、ドロドロに溶けたチーズ。
これよこれ!これこそが自販機バーガー。
これよこれ!これこそが自販機バーガー。
蒸れてるから噛むとムニュっとした食感なのだけど、この水気が旨さの元なのか、妙にウマイ。
ケチャップも効いてて、意外とジャンキー爆発って感じでもなく、結構フツーに美味しく食べられちゃう。
まぁ私がこの味に子供の頃から馴染んでるのもあるかもしれないが、ここのは特にウマく感じられる。
ケチャップも効いてて、意外とジャンキー爆発って感じでもなく、結構フツーに美味しく食べられちゃう。
まぁ私がこの味に子供の頃から馴染んでるのもあるかもしれないが、ここのは特にウマく感じられる。
トーストにそば、うどん!まだまだある懐かしの自販機グルメたち
他にはトーストのほか、うどん・そばの自販機もある。
ちなみにカップヌードルの自販機は販売休止。これも子供時分プールの休憩時間によく食べたっけ。
そうそう、自販機って子供時分の30~40年ほど前は、妙に未来的な存在感があって、特別な食べ物としてワクワクを与えてくれるものだった。
『鉄剣タロー』は忘れていたワクワクが詰まっている空間だった
自販機系のドライブインはゲームセンターが併設されていることが多い。
昔でいう“盛り場”という言葉が似合いそうな、いわゆる不良のたまり場といった印象だが、今は安全になっているし、こういうスポットが昭和の時代からロードサイドの娯楽拠点としての任を担っている。
昔でいう“盛り場”という言葉が似合いそうな、いわゆる不良のたまり場といった印象だが、今は安全になっているし、こういうスポットが昭和の時代からロードサイドの娯楽拠点としての任を担っている。
ちなみに、『鉄剣タロー』という店名がなんとも珍妙に映るが、この辺りには「埼玉」の名前の由来ともなった埼玉(さきたま)古墳群があり、そこから出土した鉄剣の土器にあやかっているのだと思う。
ロードサイドなので車で行くのが一番楽だと思うが、JR高崎線の行田駅からも2kmほどと歩けなくはない距離にあり、行田市のレンタサイクルも利用できるので、忍城など観光と併せて立ち寄るのもあり。
『鉄剣タロー』でリアルタイムで息づいている昭和遺産グルメをぜひ味わっていただきたい。
ロードサイドなので車で行くのが一番楽だと思うが、JR高崎線の行田駅からも2kmほどと歩けなくはない距離にあり、行田市のレンタサイクルも利用できるので、忍城など観光と併せて立ち寄るのもあり。
『鉄剣タロー』でリアルタイムで息づいている昭和遺産グルメをぜひ味わっていただきたい。
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- 刈部山本
- ロードサイドのローカルチェーンから、場末の激渋酒場まで。街の裏側にひそみ、その土地ならでは文化に酔う、郊外型路地裏系大衆食ライター。著書『街道のグルメ』辰巳出版 『東京「裏町メシ屋」探訪記』光文社知恵の森文庫|ブログ「デウスエクスマキな食堂」|Twitter @kekkojin
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