更新日:
2018年09月12日
0
お気に入り
「青二才」が非公開営業で、創業の地・阿佐ヶ谷に復活。“毎日がホームパーティ”をコンセプトにした斬新なスタイルで、6月1日オープン
2007年、阿佐ヶ谷で創業。2013年、2号店を中野・レンガ坂にオープンさせ、日本酒ブームの火付け役となった「青二才」(東京都杉並区)の代表 小椋道太氏。コンセプトは“毎日がホームパーティ”。ジャンルや業態にとらわれない、常連客のためにつくった紹介制の店だ。昨年、建物の老朽化のため惜しまれつつ閉店した「阿佐ヶ谷 青二才」は、6月1日、姿を新たにして、この地に復活した。
- FOOD STADIUM
- 飲食店・レストランの“トレンド”を毎日配信す...

「お世話になった常連さんへの恩返し」のため住所、電話番号を非公開で営業。今のところ、中野、神保町店からの紹介、もしくは常連客の同伴がないと入店できない
雑居ビルのある一室。扉を開くと溢れんばかりの人が、グラスを片手に思い思いの時を過ごす光景が広がる。カウンター越しにスタッフと会話を楽しむ人、中央の丸いハイテーブルで仲間と祝杯をあげる人、二人で食事を堪能する人、ソファ席でゆっくりお酒を楽しむ人。日本酒業態をヒットさせた彼が、なぜ阿佐ヶ谷に、このような店をつくったのか。「飲食店はもっと自由であるべきだと思います。スタッフとお客さんがもっとフラットな関係。お客さんと一緒にメニューやルールも含め店をつくっていく。そんなイメージです。このお店で利益を追求していくというよりは、お世話になったお客さんや地域に還元したくて、オープンさせました」と小椋氏。

一歩店内に入ると、外からは想像もつかない人だかりのにぎやかな空間が広がる。スタンディングを基本にしたり、中央に丸いハイテーブルを設置したりするなど、お客同士が気軽に話し、関わり合えるように店が設計されている
“ホームパーティ”がコンセプトとだけあって、メニューは、用意されたものもあるが、お客が食材を持ち込むBYOもできることが特徴的だ。価格は、持ち込んだ食材1gにつき2円。店にはご飯と味噌汁が用意されており、オリジナルの「BYO定食」にすることも可能だ。ほかにもお好み焼きの生地や鉄板焼きのソースなどの基本となる調味料や食材が用意されている。小椋氏いわく「釣った魚を持ち込んで、友人とパーティを開いたり、松坂牛を持ち込んで鉄板焼きをしたり。ここは子供のような大人のプライベートキッチンなんです」と。ドリンクはすべて500円。日本酒に限らず、ビール、カクテル、ジーマなどが冷蔵庫に並ぶ。常連客のアイデアから生まれた「紅茶ハイ」は、タンクからセルフでグラスに注ぐ。支払いはキャッシュオン。お客はちゃんと自己申告してセルフで会計を済ませていく。「“紹介制”というと仰々しくて、なんだか違和感がありますね。こんな感じでやっているので、信頼できる人しか入れないんです。オープンしてからどうなっていくか僕もまったく想像がつかないですね。どうなると思います?」と笑顔を見せる。

カウンター席に面した厨房は、家庭にあるようなアイランドキッチンをイメージ。お客とスタッフの関係がフラットな「青二才」ならではの店づくりだ
「青二才」の原点は、小椋氏が15年ほど前に開催していた日曜日イベント“井の村”にある。「毎週日曜日、井の頭公園に焼酎を30本持ち込んで、1杯300円で道行く人に売っていました」。酒を楽しげに飲む姿に惹かれ、やがて人が集まりだし、一日100人以上が訪れるまでに。「お客さんを巻き込んで、一緒になって楽しむ、というのがとても性に合っていたんです」と当時を振り返る。和食店などでも経験を積みながら、高校の同級生である神谷栄伸氏と「阿佐ヶ谷 青二才」を創業した。次第に近隣に住む人が通う人気店になっていった。“井の村”時代から10年以上通う常連客に「青二才」の魅力を聞くと「スタッフもお客さんもみんな仲が良い。ここに来たら必ず誰かと楽しく過ごせるんですよ」と返ってくる。周りを巻き込み、一緒になって楽しんで、人と人を繋いでいく。その卓越した彼の才能が、「青二才」を通わざるを得ないほど魅力ある店にしているようだ。

プレオープンのこの日は、巨大な焼うどんが全員に振る舞われた。こういったお客を楽しませるパフォーマンスも「青二才」の魅力を高めている
今後について尋ねると「また日本酒のお店もやると思いますが、しばらくはここにいますよ。うちの店を育ててくれた阿佐ヶ谷にルーツを持っていたかったんです」という。飲食店をはじめる理由は人それぞれ。彼らの動機は「人と人が楽しく繋がる場所をつくりたい」。そんな思いを純化してできたのが、新たな阿佐ヶ谷の「青二才」なのだろう。
(取材=望月 みかこ)
(取材=望月 みかこ)

青二才代表取締役 小椋道太氏(左)と共同創業者で店舗統轄責任者 神谷栄伸氏(右)
【店舗情報】
店名:阿佐ヶ谷 青二才
住所:非公開
アクセス:JR中央・総武線 阿佐ヶ谷駅から徒歩3分
電話:非公開
営業時間:平日 19:00〜翌3:00
土日祝 17:00〜翌1:00
定休日:不定休
坪数客数:7.5坪・14席(ほかスタンディング)
客単価:2500円
運営会社:株式会社 青二才
店名:阿佐ヶ谷 青二才
住所:非公開
アクセス:JR中央・総武線 阿佐ヶ谷駅から徒歩3分
電話:非公開
営業時間:平日 19:00〜翌3:00
土日祝 17:00〜翌1:00
定休日:不定休
坪数客数:7.5坪・14席(ほかスタンディング)
客単価:2500円
運営会社:株式会社 青二才
\ SNSでシェア /

- FOOD STADIUM
- 飲食店・レストランの“トレンド”を毎日配信するフードビジネスニュースサイト「フードスタジアム」⇒ http://food-stadium.com/
アクセスランキング

4/29~5/6│友達登録で「チルぽん」が1杯100円!『天文館かごしま横丁』でイベント開催
favy

1本1,100円のクラフトビールが【飲み放題2,480円】汐留・日本橋・大阪で4/23〜30開催
favy

大阪|GW限定!ローストビーフや手毬寿司、スイーツを堪能!『リーガロイヤルホテル』でディナービュッフェ開催
グルメライターAI

4/29〜|『あみやき亭』のGW限定ファミリー盛りが熱い!上タンや黒毛和牛を盛り合わせた極上焼肉
グルメライターAI

5/2〜|上野で「ギョーザVSからあげフェス」開催!全国のご当地グルメが集まり食の魅力を発信
グルメライターAI
オススメ記事

ニシタチ│最高の旨さはたった10秒!数量限定の鶏レバー串が新登場『博多焼き鳥 絶好鳥』
favy

仙台|極細メンマが光る!あっさり醤油の“昔ながらのラーメン”が味わえる『中華そば 三太』
favy編集部

仙台│韓国料理が目白押し!個性派ヤンニョムチキンは香ばしさが段違い!居酒屋『アール』
favy

4/29~5/6│友達登録で「チルぽん」が1杯100円!『天文館かごしま横丁』でイベント開催
favy

汐留・うめきた|初夏の『coffee mafia』はレモンが主役!ケーキや自家製レモネードは5/12〜販売開始!
favy
グルメイベント

5/7〜|15辛まで選択◎「鬼殺し唐辛子」の激辛ラーメンに注目!『新潟発祥なおじ』
5月7日(水)
〜

5/7〜|煮干し香る濃厚つけ麺が今年も登場!選べる盛りで満足度◎『れんげ食堂Toshu』
5月7日(水)
〜

横浜|国産苺となめらかなクリームが贅沢!母の日は 『ローズホテル』の限定ケーキで決まり!
5月6日(火)
〜
5月11日(日)

〜5/18|母の日にぴったりの贈り物!大阪『シェラトン都ホテル』で春色スイーツを販売
5月1日(木)
〜
5月18日(日)

『仙台みらいん横丁』でデカ盛り体験!1キロの肉盛りや大量の唐揚げは大人数の宴会にも
4月26日(土)
〜