更新日:
2018年09月12日
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八丁堀で味わうおでんと地酒「フクロウ」外国人向けホステル1階にオープン
中央区八丁堀――今でこそ閑静なオフィス街だが、戦災で街が消失するまではダンスホールや映画館を擁す歓楽街として活気に溢れ、「下町の銀座」とも呼ばれていたそう。そんな穏やかなコントラストを描く八丁堀に7月25日、飲食店のヒットメーカー・グリップセカンド(東京都豊島区、代表取締役 金子信也氏)から9店舗目となる、地酒とおでんの店「フクロウ」がオープンしました。
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店を構えるのは、海外からのバックパッカー向けホステル「WISE OWL HOSTELS TOKYO(ワイズ オウル ホステル トウキョウ)」の1階。リノベーションをはじめとした不動産事業を展開するシェアカンパニー代表・武藤弥氏から依頼された金子氏がコンセプト作りから関わった同ホテルは、築57年の物件をリノベーションしたもの。もともと事務所として使われていた建物から、外国語が飛び交う1泊3800円~のリーズナブルなホステルへ。その入り口の店で、和食の中でもあえておでんを柱に据えた狙いは「日常を教える」ことにあるという。
「ガイドブックもいいけれど、旅先で現地の人が行くところに行ってみたいと思いません?このホテルには<東京を遊び尽くせ>というメッセージを込めています。ホテルを通して日本の遊び方を知ってもらうんです。八丁堀は交通の便もいいんだから、日本人と同じ場所で遊んでクタクタに疲れようぜってね。それで、食の面でも日本人の基本である出汁、これを体験してもらうにはおでんがいいだろう、と」。海外でのポップアップの経験などから、出汁に対する外国人の反応の良さには自信があった。
「ガイドブックもいいけれど、旅先で現地の人が行くところに行ってみたいと思いません?このホテルには<東京を遊び尽くせ>というメッセージを込めています。ホテルを通して日本の遊び方を知ってもらうんです。八丁堀は交通の便もいいんだから、日本人と同じ場所で遊んでクタクタに疲れようぜってね。それで、食の面でも日本人の基本である出汁、これを体験してもらうにはおでんがいいだろう、と」。海外でのポップアップの経験などから、出汁に対する外国人の反応の良さには自信があった。

グリニッジ・ヴィレッジ(ニューヨークのダウンタウン)に出すことを想定して作ったファサード。八丁堀の夜をフクロウの灯が優しく照らす
おでん出汁は、醤油出汁・塩出汁・酒出汁と3種類。また大根や玉子、餅巾着などベーシックなものから、ロールキャベツやアスパラ牛肉巻きなどちょっと心躍る次世代ものまで緩急効いたタネが品書きに並ぶ。おでんだけではない。「豚もつ煮」(580円)や「肉豆腐」(580円)、「朝挽きささ身の鶏わさ」(680円)、「鮭ハラス焼き」(680円)など、全国52の農家や漁師から届く食材を使った多彩な一品料理に加え、酒の守備も広い。日本酒は紀州の銘酒「黒牛」や、海外での評価も高まりつつある中尾醸造株式会社の「誠鏡」など12種類(グラス680円~)、焼酎は16種類(500円)、さらに中野の老舗ラムネメーカーが作る「トーインサワー」(500円)と遊び心のあるものまで。
なお、すべてのメニュー表記は日本語のみ。バックパッカー向けホテルに店を構える以上、英語表記も置くべきとの声も社内で聞かれたが、「それはしない」と金子氏は強く言う。同店が提供するのは、食体験のその先にある“習慣”だ。「メニューを正確に知ることより、『(店員を呼ぶ際の)すみません』とか『とりあえず2千円で適当に』とか、そういう日本語を覚えてもらう方がいいと思って。他の居酒屋に行っても使えるでしょう?今、それを4カ国語で準備中です」。
なお、すべてのメニュー表記は日本語のみ。バックパッカー向けホテルに店を構える以上、英語表記も置くべきとの声も社内で聞かれたが、「それはしない」と金子氏は強く言う。同店が提供するのは、食体験のその先にある“習慣”だ。「メニューを正確に知ることより、『(店員を呼ぶ際の)すみません』とか『とりあえず2千円で適当に』とか、そういう日本語を覚えてもらう方がいいと思って。他の居酒屋に行っても使えるでしょう?今、それを4カ国語で準備中です」。

手前から「おでんの盛り合わせ」(150円~)、「揚げたて厚揚げ」(580円)
店内には、グリップセカンドらしい絶妙な“抜け”の設えが光る。中央のおでん台を囲むコの字カウンター、軒先で揺れる藍染めの暖簾など大衆酒場のイメージを演出する一方で、インダストリアル系照明やアイアン素材の吊り下げ棚を取り入れ、敷居を低く、硬派過ぎない印象に。

店の中央には酒場の象徴「コの字カウンター」が鎮座。隣客との感覚が近さが新たな縁を結ぶ
同社と街の関係性について、まずリノベーションの概念自体が変わってきている、と金子氏。「リノベーション=古いものを新しく、ではなく、古いものを新しく、それをどう進化させるか、という時代になっていると思う。今回のプロジェクトは、僕たちレストランターが今後街にどう関わっていくかを考えるときに、地域を圧倒的に愛し、圧倒的当事者としてチームで動き、街に圧倒的価値を生む、その一つのあり方なんです」。

手前から「朝挽きささ身の鶏わさ」(680円)、「豚もつ煮」(580円)。食材はすべて金子氏が「圧倒的信頼」を置く農家や漁師から毎日届くもの
今後の展望はどうか。「スタッフみんなのおかげで順調に来ることができ、現在9店舗14業態あります。『流行る店』を作る自信ならありますが、これからあらためて商業施設へのモチベーションは持つというよりも、おもしろい“コンテンツ”に力を入れていきたいですね。建物にソフトがつけば街に価値が生まれる。そういうノウハウは会社の財産として持っているので、焦らず次のステージにいければ」。モノからコトへ、グリップセカンドの次なる狙いは東京か地方か、それとも海外か。その答えは潔い。「世界中、街さえあればどこでも勝負できます」。
(取材=井上 こん)
(取材=井上 こん)

グリップセカンド代表・金子信也氏
【店舗情報】
店名:フクロウ
住所:東京都中央区八丁堀3-22-9 WISE OWL HOSTELS TOKYO 1F
アクセス:東京メトロ日比谷線・JR京葉線 八丁堀駅から徒歩1分
電話:03-6222-8453
営業時間:ランチ 11:30~14:00
ディナー 17:00~22:00(L.O.21:30)
定休日:日・祝
坪数客数:20坪・30席
客単価:3500円
運営会社:株式会社グリップセカンド
店名:フクロウ
住所:東京都中央区八丁堀3-22-9 WISE OWL HOSTELS TOKYO 1F
アクセス:東京メトロ日比谷線・JR京葉線 八丁堀駅から徒歩1分
電話:03-6222-8453
営業時間:ランチ 11:30~14:00
ディナー 17:00~22:00(L.O.21:30)
定休日:日・祝
坪数客数:20坪・30席
客単価:3500円
運営会社:株式会社グリップセカンド
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