更新日: 2018年09月12日
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業界最注目の大衆酒場「BEETLE」が2号店をオープンし、2017年はさらなる拡大を狙う。(東京・五反田/大衆酒場)

 "大衆酒場"というジャンルでも、特に注目されているのが昨年12月7日に2号店を五反田にオープンさせた「大衆酒場 BEETLE」(運営:プロダクトオブタイムグループ 東京・品川区 代表:干 倫義氏)である。なぜ同店はここまで熱い視線を集めているのか、同社の常務取締役・胡桃澤 忍氏へのインタビューをもとに、その答えを探ってみよう。

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五反田駅から徒歩3分ほどの路面店で好立地。元はクリニックだったスペースをスケルトン状態で借り上げ、リノベーションさせた。
 1号店の蒲田は2015年11月、そして前身となる同社初のオリジナル酒場業態「お値段以上の大衆酒場 大鶴見食堂」は2013年2月のオープン。約1年ごとに大衆酒場を開業させているが、これはたまたまでありむしろ好物件さえあれば積極的に出店したいとか。そんな中で、自社のおひざ元であるとともにグループ店も構える五反田で物件を確保できたのは非常に好運だったという。
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蒲田の60席に対して五反田は全50席で、コの字形のカウンターとテーブル席からなるゾーニング。基本的なデザインは蒲田店と同じであり、違いは離れの個室があるかないかぐらいである。
 なお、駅の反対側には同社がFCとして運営する「串カツ田中 五反田店」があるが、メニューや内外装以外にどんな違いがあるのか。オペレーションによる部分についても根掘り葉掘り聞いてみた。

「串カツ田中のほうが20代のお客様が多い印象ですね。メニューの価格帯に大差はないので、これは知名度が関係していると思います。大きく違うのは、やはりオペレーションでしょう。串カツ田中はFCとしての体制が整えられているのもあり、仕込みを中心に人的リソースを円滑に回せますが、同じ数でBEETLEを回すのは難しいですね。人件費にも関わってくる部分ですので、ここは弊社の課題でもあります」(胡桃澤氏)
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外に掲げられた代表的メニュー。これはほんの一部で、実際はなんと料理だけで110~120種類も。しかもほとんどが店内で仕込んでいるためキッチンの人手がキーとなる。
 蒲田店との違いについても聞いてみた。ハコやメニューはほぼ一緒だが、蒲田のほうが大衆酒場の楽しみ方を熟知している人が多いそう。たとえばボトルを入れたり、ひとり飲みに興じたり、サクっとはしご酒感覚で飲んだりと。逆に五反田は一般的な居酒屋感覚で、しっかり食べつつ飲むケースが多い。とはいえ客単価は約2500円で、蒲田のほうが100数十円低い程度。それぞれ課題はありつつも、蒲田店は夏からほぼ同じ推移で売り上げ、五反田店も幸先のいい滑り出しだという。
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味のある大衆的な雰囲気ながら、スペースにはゆとりがあり椅子の座り心地も抜群。常連色の濃い入りづらさは皆無で、一見の女性客でもリラックスしてくつろげる。お通しがないのもポイントだ。
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「肉豆腐」+「玉子」+「にんにくトースト」(税抜380円+100円+100円)。カウンターの大鍋でじっくり煮込まれており、味もしっかり染み込んでいる。
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「本日の煮こごり」(税抜380円)。この日の魚は鯛で、こういった割烹的なメニューを今後増やしていきたいと胡桃澤氏は語る。
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「レバーペースト」(税抜340円)。系列のベルギービアビストロ「ヘイメル」の名物といえばシャルキュトリーだが、そのレシピで開発された加工肉も多々存在する。そのひとつがレバーペーストだ。
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同社の「クラフトマン」譲りの国内クラフトビールも健在。1タップの蒲田に対し、五反田は2タップとなった。銘柄は日替わりで税抜500円均一、250mlである。この日は「ファーイースト ファイナルカット セッションエール」と「コエドビール・白-Shiro-」がスタンバイ。
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日本酒は「清酒 一合」が税抜380円で、二合が税抜650円。さらに地酒は「あたごのまつ 鮮烈辛口」や「紀土 純米」などが多彩にそろい、一合税抜440円均一。さらに日替わりの地酒は税抜470円~で、この日は「仙禽 雄町」(税抜670円)など3種が用意されていた。
 "ネオ大衆酒場"とは何か。総合大衆居酒屋や古典酒場との違いはどこにあるのか。それは入りやすさや居心地のよさかもしれないし、トレンドを取り入れたつまみや酒を格安で用意することかもしれない。とはいえ明確に定義付けるものはなく、だが確実にヒット業態として増えている。同じ質問を胡桃澤氏にもたずねてみた。

「僕らが作りたいのは、団塊ジュニア世代が気持ちよく過ごせる場所。つまりは『こんな店があったらいいよね』という想いが原点なんです。僕らはリアル団塊世代よりも、洋食をはじめいろいろな料理に子ども時代から慣れ親しんできました。それなりに舌が肥えているので、さまざまな料理をおいしく、しかもなるべく安く味わいたい。雰囲気に関しても、多ジャンルの店で飲食体験しているから清潔感や接客も重視します。しかも小さいお子さんがいれば、休日は家族みんなで楽しみたい。そういった希望を取り入れていったら、自然にBEETLEの形ができあがっていったんです」(胡桃澤氏)
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「フローズン日本酒」(税抜470円)や、「しじみスープ」(無料/写真中央の保温器)もある。そのほか串カツ田中などでおなじみの「チンチロリンハイボール」(税抜320円~)があったり、「ホームランバー 子供」(無料 ※ホームランが出たら子供はもう一本)があったりと、エンターテインメント性が高い。
 もちろんブランド立ち上げ時には全国の酒場を体験して回り、今でもヒット業態を中心に視察を欠かさない胡桃澤氏。それらを踏まえた上でより違いを明確にするならば、古典酒場は団塊世代が築き上げた大衆酒場。そしてネオ大衆酒場は、そのジュニア世代が自分たち向けにカスタマイズさせた業態といえよう。
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胡桃澤常務取締役。2017年はもっとBEETLEを出店したいと意気込みを語る。
「いろんな"ネオ"があると思いますが、うちはクラフトやシャルキュトリーなど、他店がマネしにくいメニューやシステムをうまく取り入れることができていると思います。でもちょっと面白いぐらいでよく、キラーコンテンツは狙っていません。それ以上に、週に何度も来ていただけるような、そして長く愛される店になるための施策を考えていきたいですね」(胡桃澤氏)

 料理やフードといったメニューの斬新さに目がいきがちになるが、来店して腰を据えてみると、細部までしっかり空間づくりをしていることがわかる。聞けば内装だけで相当な金額がかかったというが、これは料理だけでなく、居心地でも値段以上の満足を提供したいという同社の願いがあってのことだろう。そしてこの想いが、多くの人を惹きつけるポイントになっているのかもしれない。「いずれ僕らの子ども世代が大きくなって、さらにその子どもを連れて来てくれるような店にしたいですね」と胡桃澤氏はビジョンを語る。これからもBEETLEの拡大と、ネオ大衆酒場の行く末から目が離せない。

■大衆酒場 BEETLE 五反田店
住所:東京都品川区東五反田1-23-7 メリス五反田ビル1F
TEL. 03-6721-9211
営業時間:月~金16:00~翌1:00、土日祝14:00~翌1:00
定休日:なし

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