「会員制飲食店」は、会員とその同伴者しか来店できないうえ、店によっては場所や連絡先が非公開というレア感が魅力。
その反面、会員にならないとお店についての情報が少なかったり、会員になるための費用がネックになったりと、ハードルが高く近寄りがたいという印象もあります。

最近では、登録すれば誰もがお得な特典を受けられる「サブスクリプションサービス」を導入する飲食店が増えており、「会員制」との違いが分からない人もいるのではないでしょうか。

「会員制飲食店」は、会員になれる人数が店舗ごとに決められていることが多いため、会員になりたくてもなれない人も。
会員制だからこその「特別感」を楽しめるのが魅力なんです。

特別感を楽しめる会員制レストランとのひとつとして挙げられるのが、東京をはじめ、埼玉や宮城、鹿児島に店舗を展開する『29ON（ニクオン）』。
現在は会員を募集していませんが、会員の募集が始まると数分で枠が埋まってしまうほどの人気を博しているのだとか。

そんな人気の会員制レストラン『29ON』の事業責任者・佐藤に「会員制飲食店」の魅力について聞いてきました。
気になる会員費の行方から楽しみ方や上手な使い方まで、「会員制飲食店」に興味がある人なら、知りたかった情報ばかりですよ。

佐藤： 『29ON』では、毎年14,300円（税込）を会員費として頂戴しているのですが、人によっては「高い」と感じる人もいるのではないかな、と思っています。

しかしお客様から集めた「会員費」を店舗の運営費用に充てるからこそ、質の高い料理やサービスを安定して提供できるんです。

普通の飲食店だと20〜30%といわれている食材の原価を、『29ON』だと約50%と大幅に上げているんです。
例えば『29ON』で8,000円のコースを食べたとすれば、普通のお店では15,000円くらいの価値があることに！

そう考えると「会員制飲食店」ってお得なんだなと、思いませんか？

すごいのは料理の原価だけではありません。
『29ON』では、料理と一緒に楽しむペアリングドリンクとの相性など、なぜその料理が美味しいのかのプレゼンをすることで「最高の肉体験」を提供しているんです。

美味しい料理があるのは当たり前。その先の体験を友人などと共有できることが、利用するお客さまの満足度につながり、「会員」の価値が高まっています。

佐藤：「会員制飲食店」は、会員とスタッフの距離が近いのも特徴なんです。
『29ON』では、お客さまとスタッフのコミュニケーションの中で、名前や好みを覚えることで、好みのお酒を提供できるようにしています。
また、食材のアレルギーといった情報も記録しているため、予約のたびに申告する必要がないんです。

そういった点で、安心して食事を楽しんでいただける場所にもなっているのではないかな、と思っています。

スタッフと話しているうちに、他の会員との共通点が見つかり、会員同士で仲良くなることも。
そういった面白い出会いがあるのも「会員制飲食店」の楽しさです。

もちろん、食事自体に集中したい人は予約時に伝えれば合わせてもらえますよ。

「会員制飲食店」は、会員がいないとお店の営業が成り立たないビジネスモデル。
だからこそ、ちょっとしたワガママや「もっとこうなってほしい」といった要望も聞いてもらいやすいんです。

「少人数で貸切したい」「こんなお酒が飲みたい」など、要望があることで会員のニーズが分かるので、お店としても嬉しいのだそう。

最後に、「会員制」はとっつきにくいものではなく、より気軽に食事を楽しんでもらうためのものなんです！
「会員制飲食店」を上手に使って、新しい食体験や自分の楽しみをみつけてみてくださいね。と語ってくれました。

『29ON』は、現在は会員募集をしていませんが、会員と同伴であれば非会員であっても来店が可能です。
お店に行ってみたい！という人は、この記事をSNSでシェアして『29ON』会員さんに呼びかけてみてください。

また、会員の追加募集やイベントなどの情報は、公式SNSで発信されています。
気になる人は、下記リンクからチェックしてみてくださいね。