更新日:
2018年09月12日
0
お気に入り
マザーズグループ最新店「PEP」が吉祥寺にオープン。スペイン伝統の郷土料理を進化させた“ジャパニーズスパニッシュ”
立川、吉祥寺の西東京エリアでドミナント展開するMOTHERS(東京都武蔵野市、代表取締役 保村良豪氏)が11月23日、新店「PEP(ペップ)」をオープンさせた。常に東京の飲食シーンに新たなテーマを投げかけてきた同社代表の保村氏。そんな彼の注目の新店は、マザーズグループ初となるスパニッシュ業態だ。
- FOOD STADIUM
- 飲食店・レストランの“トレンド”を毎日配信す...

吉祥寺駅から徒歩3分ほどの静かなエリアに店を構える。見逃してしまいそうな細い入口も、内観とのギャップをつくる保村氏の戦略だ
「PEP」が店を構えるのは吉祥寺駅から徒歩3分ほどのところだが、商店街がのび、飲食店がひしめく西側ではなく、静けさの残る駅の東側。古いビルの2、3階をリノベーションし、2階を店舗に、3階を本社事務所にした。目印となるのは小さな「PEP」の看板のみで、目的客を狙う立地戦略に徹した。「店づくりでいつも考えているのは『どうすれば記憶に残る店になるか』ということ」。そう話す氏の店には、そのための“サプライズ”が随所に仕掛けられている。「お客さんの“サプライズ”につながるのは、想像を裏切ること、ギャップをつくること」という彼の言葉通り、今回の「PEP」も、まず外観と店内のギャップに驚かされる。もともと廃墟となっていたビル。脇にある細く急な階段を上り、2階の扉を開けると思わず「あっ!」と声がもれる。ブルックリンテイストの洒落た内装デザイン。オープンキッチンのすぐ横にセッティングされているのは、スチール製の調理台をテーブルにした特等席。まるで厨房の中で食事をしているような一体感。店奥スペースは、カウンターとテーブル席。照明や席の配置、高さなどが緻密に計算され、訪れるたびに新たな発見や体験に巡りあえるよう設計されている。

キッチン横に設けられたテーブル席は、泉山シェフはじめスタッフの熱気が感じられ、ライブ感溢れる特別な席だ
保村氏の“仕掛け”は、もちろん料理にも及ぶ。スペインの伝統的な郷土料理を「過去・クラシック」と捉え、そこにイタリアン、フレンチの「現在・モダン」を掛け合わせ、新たな「スパニッシュ=ジャパニーズ」として「未来」を提示する。そんな氏のコンセプトを実現させるのは、泉山光太郎シェフだ。10年間ずっとスペイン料理一筋。都内で料理人としてキャリアをスタートさせ、後にスペイン・バスク地方へ渡る。「Alameda」などの著名なレストランで研鑽を積み、本場の味を学び帰国。都内のスパニッシュバル「BIKINI」などで料理長を歴任し、昨年3月からマザーズグループに加わった。

バスク地方はじめ主にスペイン北部で食べられるアペタイザーのピンチョスは、泉山シェフの独創性が感じられる一品だ。「本日のピンチョス(3種類)」(各320円)
スペイン料理、特にバスク地方の料理の魅力について泉山シェフは「その土地が受け継いできた伝統的な郷土料理を大切にしているところ」だという。バスク地方は、自分たちを“バスク人”と言うほど、地方のアイデンティティが強い。同店では、彼が修行を積んだバスクの伝統的な味を“TRADITIONAL”、マザーズグループがこれまで培ってきたイタリアンやフレンチ要素を取り入れてアレンジしたものを“MODERN”と分けて提案している。前者では「本日のピンチョス」(各180円〜)、「タコのガリシア風」(480円)、「サルスエラ(スペイン風ブイヤベース)」(880円)など、本場の味を忠実に再現。後者では、「産地直送魚介のセビーチェ」(520円)、「ホタテのマリネ」(480円)、「牡蠣のプランチャ」(550円)など、すでになじみのあるメニューが並ぶ。また、パエリアは〆ではなく、ワインのつまみとして提案。「魚介と鶏肉のパエリア」(S 980円、L 1450円)などの定番に、旬の食材を炊き込んだ本日のパエリア5種が加わる。

過去、現在、未来を料理コンセプトにした同店。バスク地方の伝統的な郷土料理から、フレンチ、イタリアンのモダンなアレンジを加えたメニューまで同店だけの新たな“ジャパニーズスパニッシュ”を堪能できる
「人に伝えたくなる記憶に残る店を創りたい」と保村氏。それが街の新しい資産になり、人を育て経営者にするからだ。「PEP」は、テストキッチンとしての機能も備え、社内的にも要となる店となる。西東京で不動の地位を築いたマザーズグループは、吉祥寺を起点に出店エリアを広げていく考えだ。5月には二子玉川に110坪の大型カフェのオープンが控えている。「PEP」のスパニッシュ業態も盛り込み、イタリアン、フレンチ、和食、ピッツァ、メキシカン、紅茶専門店、とマザーズグループの集大成ともいえるマルチ業態だ。今、20年近く飲食人として走ってきた道を振り返ると、「これまで現場で得た知識と経験を次の世代にも伝えていきたい」と強く思うようになったという。今年から事務所を新たに設立しコンサルティング事業に本格的に取り組んでいく予定だ。マザーズグループからまた一つ、新たなテーマが投げられた。
(取材=望月 みかこ)
(取材=望月 みかこ)

同店マネージャーの油谷伸吾氏(左)とシェフの泉山光太郎氏(右)
【店舗情報】
店名:PEP(ペップ)
住所:東京都武蔵野市吉祥寺本町1-34-2 KS-3ビル2F
アクセス:吉祥寺駅北口から徒歩3分
電話:0422-27-6083
営業時間:月~金 17:00~25:00
土 12:00〜25:00
日祝 12:00〜22:00
定休日:なし
坪数客数:30坪・58席
客単価:4000円
運営会社:株式会社MOTHERS
店名:PEP(ペップ)
住所:東京都武蔵野市吉祥寺本町1-34-2 KS-3ビル2F
アクセス:吉祥寺駅北口から徒歩3分
電話:0422-27-6083
営業時間:月~金 17:00~25:00
土 12:00〜25:00
日祝 12:00〜22:00
定休日:なし
坪数客数:30坪・58席
客単価:4000円
運営会社:株式会社MOTHERS
\ SNSでシェア /

- FOOD STADIUM
- 飲食店・レストランの“トレンド”を毎日配信するフードビジネスニュースサイト「フードスタジアム」⇒ http://food-stadium.com/
アクセスランキング

6/30〜|ビールやハイボールが1杯100円に!『浜松町ネオ横丁』誕生の激アツ企画を見逃すな!
favy

肉に鮨にフレンチ、エスニックまで!?和洋折衷の極上コースを堪能できる汐留『Plus』
favy

日本一のグルメバーガーが『BRISK STAND』に決定!国産牛100%パテ&カリっと焼いたバンズがたまらない!
グルメライターAI
.jpg)
【6/24】ファミマでブイズをゲットだぜ!イーブイと進化形たちをイメージしたメニューが限定登場
favyグルメニュース

新宿|常時100種のクラフトビールが揃う専門店が6/18オープン。先着で初月割引になるサブスクも『クラフトビール100 新宿』
favy
オススメ記事

浜松町│経営者が集まる『参謀BAR』がオープン!経営者と学生や社会人が交流する大人の社交場
favy

新宿|24時間立ち飲みで乾杯!クラフトビールや日本酒の専門店が集う『ネオヨコチョウ 新宿』
favy

浜松町|薄さ1mmの肉を何層も重ねた「ミルフィーユカツ」が名物!『キムカツ はなれ』6/30オープン!
favy

6/30〜|ビールやハイボールが1杯100円に!『浜松町ネオ横丁』誕生の激アツ企画を見逃すな!
favy

浜松町│ユネスコが認める美食の街仕込み!本場トルコ料理専門店『YUSRA's kitchen』オープン
favy
グルメイベント

【6/27】クラフトビール×DJサウンドを楽しむ『汐留横丁』で1夜限りのイベントを開催
6月27日(金)
〜
.jpg)
【6/24】ファミマでブイズをゲットだぜ!イーブイと進化形たちをイメージしたメニューが限定登場
6月24日(火)
〜

新橋|旬の「鳥取すいか」を縁側で堪能!カットスイカに巨大フルポンも!『とっとり・おかやま館』
6月20日(金)
〜
7月4日(金)

新宿|希少な日本酒30種以上が飲み放題!オープン記念で2,500円の特価に『日本酒365』
6月18日(水)
〜
7月21日(月)

日本橋|丸山珈琲コラボかき氷が登場!ほろ苦い珈琲蜜とクリームがラテのような1杯『榮太樓總本鋪』
6月16日(月)
〜