更新日: 2019年09月14日
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たまごソムリエが100種から8種を厳選!都内の「卵かけごはん」のお店を食べ比べ

卵かけご飯が好きな日本人は、少なくないですよね。定食のご飯に卵をかけるような形で親しんでいる人も多いと思いますが、大好きであればご飯お代わりし放題、卵もいくらでも提供されるといった専門の定食で味わいたいもの。『喜三郎農場』と『うちのたまご』という東京都内で卵かけご飯の定食を食べられる2店舗を訪れ、どのような定食なのか、どのような卵を使っているのかを食べ比べてきました!

奥野 大児
グルメジャンルでは和食、日本酒、辛味を愛する...

美味しい卵かけご飯を堪能したい!

いったいぜんたい、どうして卵かけご飯という食べ物はぼくたちの心を掴んで離さないのでしょうか。日常の食事でも、疲れたときにも、お酒を飲んだあとの〆の一食でも、卵かけごはんはいつでも優しく迎え入れてくれます。

新鮮な生卵を美味しく食べられる食品の衛生管理に長ける日本が世界で誇れることです。

そんな卵かけご飯ですが、アラカルトの1つにあることがあっても、なかなか定食として完成されたメニューになっているお店がありませんよね。
思う存分ご飯と生卵を掻き込みたい!と念ずるあまり、都内で卵かけご飯定食のメニューがある

『喜三郎農場』
『うちのたまご 赤坂BIZタワー店』

の2店舗にお邪魔して、卵かけご飯を堪能してきました!

卵のソムリエが厳選したブランド卵を常時5種類ほど楽しめる『喜三郎農場』

都営三田線・千石駅から徒歩数分のところにある『喜三郎農場』は「鶏」にこだわっていて親子丼が大人気のお店です。
卵のソムリエの資格を持つ店主が、ご自身で食べ歩いて厳選したこだわりの卵が楽しめるとのこと。

こちらに卵かけご飯の定食がありました。
卵かけご飯に関するメニューは、以下の3種類。

・たまごかけごはん定食(卵1個) 550円
・たまごかけごはん御膳(卵食べ放題) 730円
・TKGおおまくれ御膳(卵とご飯食べ放題) 1,200円


「御膳」と名のつくものには、
明太子、しらす、のり、とろろ、梅干しなど12種類のトッピング(各100円)から1品サービス付となっています。

トッピング1品とお替わりのルールだけが違うということでしたので、筆者は卵もご飯もおかわりし放題の「TKGおおまくれ御膳」を注文しました。

卵は常時5種類ほどから選べる

5種類ほどの生卵から選べる
卵は北関東を中心としたものが常時5種類ほど選べます。入り口近くのかごに入っていて、食べたいタイミングで取りに行く仕組みです。また、テイクアウトにも対応していて、6個500円、10個700円でお持ち帰りできるそうです。

ベストなTKGを見つけるべく、5種類のたまごを食べ比べ

定食が到着しました。左上に二つのお皿が重なって提供されました。きっと一つは卵を割り入れて溶く皿、もう一つは殻入れなのでしょう。

味噌汁は大根やにんじんも入った具だくさんなもので、そこに手抜きは感じられません。

ご飯のボリューム的には、普通盛り一膳当たりで卵2個くらいは食べられそう。それでは5種類の卵をいただくことにします。

ここでは特に印象に残った二つをご紹介しますね。

まるで柑橘系! 高知名産・ゆずの味が広がる「ゆずたま」

ゆずたま(高知県南国市)
この卵の魅力は圧倒的に味。ゆずの香りがとても立っていて柑橘系の生卵。
まずは高知の「ゆずたま」から。
ゆず皮を餌に混ぜることにより、卵の味にまで影響を及ぼすんだそうです。
いやあ、色は普通の生卵のような美しさなのですが、食べた時の柑橘系の香りが強烈です。デザートかと思ってしまうくらいです。黄身にゆずを混ぜているかのような味が自然にするの!濃厚なのに爽やか。すごいなあ。

真っ白? な卵黄にビックリした「お米卵」

お米卵(山形県天童市)
二つ目は一番色白の山形県天童市の卵「お米卵」。
卵を採る鶏にはとうもろこしを餌にすることが多いそうなのですが、これはお米を餌にした鶏から採れた卵です。

そして割り入れてまたびっくり!黄身がきれいなレモン色なんです。これが米で育てた成果なんですね。

色白に似合わず味は濃厚。色と味のギャップが魅力的な卵でした。

全国100種類以上の卵を食べ比べ

オーナーの高木大地さんにお話を伺うと、そもそも山梨県で飲食店を経営していた高木さんが近くの養鶏場で卵を食べたことに感動したのがきっかけで、卵に目覚めたそうです。その後、卵をメーンにしたお店をしてみようと、9年前に店を構えたのだとか。

全国で100種類以上の卵を食べ比べ、現在は8種類の卵をレギュラーとし、常時5種類ほどが食べられるそうです。


夜は居酒屋スタイルになりますが、そのときも〆に卵かけご飯を食べて帰るお客さんは多いそうですよ。

ああ、今度は夜に訪れたい…。

九州の食材にフォーカスし朝・昼に強い「赤坂うまや うちのたまご直売所」

赤坂うまや うちのたまご直売所
次に訪れたのは東京・赤坂の赤坂BIZタワー内にある「赤坂うまや うちのたまご直売所」。こちらは福岡県飯塚市内野の養鶏場の健康な鶏から採れる卵を使ったお店で、メニューも「たまごかけごはん」「親子丼」「たまご丼」の3つに絞られているこだわりが見られます。

卵2個、ご飯2杯までで550円の「たまごかけごはん」を注文

ごはんは2杯まで、卵も2個までは注文できる「たまごかけごはん」(550円)を注文しました。ごはんの量を少なめ・普通・大盛りで頼めますので、しっかりごはんを食べたい方、卵を何個もお代わりしたい方は大盛りを頼んでおくとロスが少ないですね。

おっと、味噌汁に熊本名物の南関あげが入っているのですね。これは押さえておきましょう。
たまごかけごはん+南関あげの味噌汁
程なくして到着したたまごかけごはんです。注文してから到着するまでの速度は喜三郎農場より早く、これはファストフードとしての意識の強さを示していますね。

卵は手の届く位置に、ざるに盛られておいてある
福岡県飯塚市内野の養鶏場から採れる卵は手の届く位置に盛られて置いてあります。精算時に「○個食べました」といってお金を支払いました。

醤油は4種類
卵は1種類ですが、こちらは醤油が4種類あります。一番右の醤油は入手が簡単なので省きますが、

・うちのたまごによくあう醤油
・卵かけごはんにかける醤油
・かつおしょうゆ

を食べ比べてみました。

つまり、ご飯を3杯食べました。
卵黄と醤油の混ざった色の美しさよ。

卵黄はほどよい黄色さで自然な色合い。濃厚だけれどクセがなくって、するするっと食べられてしまう天使的魅力にあふれています。

「うちのたまごによくあう醤油」は、店舗オリジナルの商品です。このたまごかけごはんに最適化されているのだとか。醤油は割と甘口で、さすがこのたまごに合わせたというだけあって卵かけごはん全体として味のバランスが整っているように感じられました。

「卵かけごはんにかける醤油」は、昆布だしですこし甘めな醤油です。濃厚ながら癖のない卵を昆布がリードしてくれます。

「かつおしょうゆ」はカツオならではの風味うまみが出ていることと、甘さが少ない醤油です。醤油がしょっぱくなければTKGではない!という人にはこれが向いています。

卵かけご飯によくあう。九州地産の食材が入った味噌汁も美味かった

南関あげの味噌汁
熊本産南関あげのはいった味噌汁。南関あげという大きな揚げが入っていて、白味噌の香りがよく出ている一品でした。聞いたところによるとお味噌も九州産のものだそうで、徹底的に九州の地物にこだわっているそうです。

南関あげは、大きな切り身でいい油で揚げられているのがわかります。味噌汁をすこし吸って、噛んだときに油とともにじゅわっと味噌汁がが口内に広がってくるのがとても美味しいです。

朝・昼にフォーカスを当てた卵かけご飯

卵、専用醤油、ケーキをテイクアウトできる
営業時間の違いや絞り込んだメニュー。ビジネスマンにピッタリなたまごかけご飯に感じました。赤坂Bizタワー店店長の萬代利明氏にお話を伺いました。

たまごかけごはんは来店客の半分くらいが注文するメニューで、近所のホテルに宿泊された方がチェックアウト前にここで朝ご飯を食べる、ということもよくあるみたいですね。外国の方も喜んで食べているそうです。

また、提供が早く、すぐ食べ終われるセットなので回転も速く、ランチ時などで行列ができても比較的待たずに入れるのだとか。確かに卵かけご飯と味噌汁でだらだら食べる人はいません。

朝・昼にフォーカスを当てたお店だということがよく伝わってきました。

同じ卵かけごはんでも提供の仕方が好対照の2店

朝型・九州押し・ファーストフードの「うちのたまご」、夜型・多彩さ・いろいろ楽しめる「喜三郎農場」。好対照の二店舗でした。生卵をご飯にかけて食べるだけの卵かけご飯ですが、食材や食事シーンが全く異なるんですね。

「うちのたまご」がビジネス街の朝ご飯からお昼ご飯をファストフード的に提供していくスタイルに対し、喜三郎農場はオフィス街とは離れたところでランチタイムと夜の居酒屋営業のスタイル。

九州の食材を取り扱う「うちのたまご」に対し、全国の食材からめがねにかなったものを提供する「喜三郎農場」。

同じ卵かけご飯の定食でも両者のスタイルには大きな違いがありますね。どちらかに優劣を付けるのではなく、はしごをして一日中卵かけご飯にまみれるのも悪くないなあと考えてしまいました。
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たまごソムリエが100種から8種を厳選!都内の「卵かけごはん」のお店を食べ比べ

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奥野 大児
グルメジャンルでは和食、日本酒、辛味を愛するフリーライター・ブロガー。ココイチ10辛以上、中本はひやみ以上。ライターの執筆分野はグルメ・スマホ・IT・インタビュー・歴史・将棋・地域と多岐にわたります。初めて行ったお店でも常連扱いを受けたりおいしそうに食べる姿には定評があるらしいyo Twitter : https://twitter.com/odaiji/ blog : https://www.odaiji.com/blog/

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