更新日:
2024年06月27日
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酒場激戦区・赤羽の穴場!飲める町中華、しっとりカレーチャーハンが旨い『吾作』
昨今、大衆的な飲み屋ひしめく聖地としてもてはやされる東京都北区赤羽。しかしあまりの人気ぶりにどこへ行っても大行列、結局チェーン系の居酒屋で過ごす人も多いと聞く。実際、赤羽はそんな酒場難民に当て込むように、真新しいお店がかなり増えているのだ。そんな赤羽で、気軽に入れてお財布に優しく飲める町中華『吾作』を見つけてしまった。しっとりチャーハンだけでじゃない『吾作』の真の姿をご紹介しよう。
- 刈部山本
- ロードサイドのローカルチェーンから、場末の激...
赤羽飲みは酒場だけじゃない!しっとりチャーハンが美味い町中華『吾作』を知ってしまった
有名な酒場にばかりつい目が行ってしまうだろうが、実は赤羽は酒場じゃなくたって飲むことは出来るのだ。
それが大衆食堂や町中華といった飲食店。
昭和の時代にはどの駅前にもあったような安くてボリュームたっぷりなメシ処が赤羽には残っている。そういうお店ではお酒を出しているところが多く、定食のオカズのみを肴にする一品メニューも充実している。
そんな中で狙いめなのが、JR赤羽駅から徒歩5分ほどと少し離れた、東京メトロ南北線の赤羽岩淵駅近くにある町中華、『吾作 東口店』だ。
それが大衆食堂や町中華といった飲食店。
昭和の時代にはどの駅前にもあったような安くてボリュームたっぷりなメシ処が赤羽には残っている。そういうお店ではお酒を出しているところが多く、定食のオカズのみを肴にする一品メニューも充実している。
そんな中で狙いめなのが、JR赤羽駅から徒歩5分ほどと少し離れた、東京メトロ南北線の赤羽岩淵駅近くにある町中華、『吾作 東口店』だ。
腹ペコだったある晩、しっとりカレーチャーハンで覚醒した
メチャメチャ腹が減ったある晩、中華と書かれたネオンサインに導かれて入店したのがそもそもの始まり。
メニューで目を引いた「カレーチャーハン(730円)」(写真は大盛り+¥100)で頼むと、そのまばゆいカレー色がてんこ盛りに一気に魅入られてしまった。
水気をシッカリたたえ、ふっくら炊きあがった米にパンチを与えるカレー粉と炒めた油。直球ストレートの町中華しっとりチャーハンがあればこそ、カレー味という変化球が活きる。
奇をてらってカレールーをかけたり、今風に複雑なスパイスを効かせるなんてこともしない。昭和なテイストのカレー粉で味を整えるという点に、大衆店としての町中華イズムを感じずにいられない。
メニューで目を引いた「カレーチャーハン(730円)」(写真は大盛り+¥100)で頼むと、そのまばゆいカレー色がてんこ盛りに一気に魅入られてしまった。
水気をシッカリたたえ、ふっくら炊きあがった米にパンチを与えるカレー粉と炒めた油。直球ストレートの町中華しっとりチャーハンがあればこそ、カレー味という変化球が活きる。
奇をてらってカレールーをかけたり、今風に複雑なスパイスを効かせるなんてこともしない。昭和なテイストのカレー粉で味を整えるという点に、大衆店としての町中華イズムを感じずにいられない。
ノーマルな「チャーハン(680円)」(写真は大盛り+¥100)も試してみたが、案の定間違えのないしっとりチャーハンを激盛りでたらふく食べさせてくれた。
こうして食事で訪れてみたものの、自分のようにカウンターで食事をする客以外に、複数人客が楽しそうにテーブルを囲んで飲んでは一品料理をシェアしている姿も目立っていた。
うわぁ、その手があったか。今度こそオレも絶対飲みで利用するぞ!
こうして食事で訪れてみたものの、自分のようにカウンターで食事をする客以外に、複数人客が楽しそうにテーブルを囲んで飲んでは一品料理をシェアしている姿も目立っていた。
うわぁ、その手があったか。今度こそオレも絶対飲みで利用するぞ!
後日あらためて来てみたらやっぱりバツグンな「飲み中華」だった
そして、その時が来た。
メニューを見ると食事以外にアルコールが実に充実している。
紹興酒のソーダ割り「上海ハイボール(400円)」なんてのもある! それで行こう。
紹興酒のマッタリとした独特のビターな味わいが最初グッと立っているが、沢山の氷に炭酸で割っているので、徐々に飲みやすくなって味わいが逆にはっきり感じられてくるのが楽しい。
紹興酒のソーダ割り「上海ハイボール(400円)」なんてのもある! それで行こう。
紹興酒のマッタリとした独特のビターな味わいが最初グッと立っているが、沢山の氷に炭酸で割っているので、徐々に飲みやすくなって味わいが逆にはっきり感じられてくるのが楽しい。
アテに「餃子(500円)」を注文。
フォルムとしては細身の餃子だが、薄皮に野菜中心の餡がミチミチに詰まっていて、噛むと肉汁がピューっと口中にスパークする。このパリッとした薄皮が実にアルコールに合う。
小ぶりでナメてたが、ドハマリしてしまい、速攻もう1皿追加してしまった。
フォルムとしては細身の餃子だが、薄皮に野菜中心の餡がミチミチに詰まっていて、噛むと肉汁がピューっと口中にスパークする。このパリッとした薄皮が実にアルコールに合う。
小ぶりでナメてたが、ドハマリしてしまい、速攻もう1皿追加してしまった。
▲酢とコショウで頂いても良し、そのまま何も付けずとも味わいの厚みが感じられて良し。
さて2杯目はどうしようか。
ふと壁を見たら、赤羽SAKEカクテル「とまっ酒(500円)」なんてものを見かけてしまった。
赤羽にあった地酒「丸眞正宗」のトマト割というではないか!
日本酒の酒蔵、小山酒造が最近まで近くにあり、その地酒のブランドが「丸眞正宗」(現在は遠縁の小山本家酒造が製造)。
ふと壁を見たら、赤羽SAKEカクテル「とまっ酒(500円)」なんてものを見かけてしまった。
赤羽にあった地酒「丸眞正宗」のトマト割というではないか!
日本酒の酒蔵、小山酒造が最近まで近くにあり、その地酒のブランドが「丸眞正宗」(現在は遠縁の小山本家酒造が製造)。
トマトジュースが濃厚でドロッドロ。健康的な感じがするので、危うくスルスル飲み干しそうになってしまった。よくかき混ぜると、単なる野菜ジュースでない日本酒の影響した味わいが感じられるようになる。
赤羽らしい一杯がトマト割という形で飲める貴重さを味わった。
赤羽らしい一杯がトマト割という形で飲める貴重さを味わった。
餃子がなくなったのでさらなるアテにと「ニンニクの芽の炒め(600円)」を単品で。
大皿に炒められたニンニクの芽と細切りタケノコとピーマンがこれでもか!と乗って出てきた。
餡かけでさらに満足感が増しているが、サラッとした餡なので実に食べやすい。
一人では多いが、数人でシェアするにはもってこいのツマミだ。
大皿に炒められたニンニクの芽と細切りタケノコとピーマンがこれでもか!と乗って出てきた。
餡かけでさらに満足感が増しているが、サラッとした餡なので実に食べやすい。
一人では多いが、数人でシェアするにはもってこいのツマミだ。
〆は「カタヤキ(730円)」。
他のお客さんが食べていた、太い麺の上に炒め野菜が乗ったてんこ盛りメニューがめっちゃうまそうだったので、メニューの中から当たりをつけて頼んでみた。
ボウルのような器にドカッと盛られた野菜のビジュアルはそのままだが、どうも麺が違うような気がした。こういう失敗も楽しまないと。
他のお客さんが食べていた、太い麺の上に炒め野菜が乗ったてんこ盛りメニューがめっちゃうまそうだったので、メニューの中から当たりをつけて頼んでみた。
ボウルのような器にドカッと盛られた野菜のビジュアルはそのままだが、どうも麺が違うような気がした。こういう失敗も楽しまないと。
食べてみると、ボッキボキに揚がっためちゃ太麺が実に心地いい歯ごたえ。香ばしさと小麦感を兼ね備えたスナック菓子のよう。それにたっぷりの野菜がアツアツの餡かけで乗っかり、麺のパリパリとシナシナのどっちの食感も楽しめる一杯になっている。
これが味わえてむしろ結果オーライだったかも。
これが味わえてむしろ結果オーライだったかも。
おわりに:大王の文字の謎
餃子などの皿に“大王”という文字が書かれているのはナニ?と思われた方もいるかもしれない。
実はこの場所、つけ麺大王の店舗だった。
閉店後、赤羽西口にある吾作が東口店としてオープンさせた。
つけ麺大王は昭和50年代に東京近郊に広まったFCチェーン店で、“つけ麺”という名称はこの店が使い始め、全国に広まった。
勢いがあった頃よりだいぶ店舗は減ったが、それでも日替わり定食を充実させるなど、つけ麺専門店というより街の中華食堂的な存在として多くは営業を続けている。
この赤羽店も外に日替わりのセットメニューを掲示していたが、その後に入った吾作もオトクなセットメニュー表示を続け、さらには大王時代の器も使ってくれているとは!!
実はこの場所、つけ麺大王の店舗だった。
閉店後、赤羽西口にある吾作が東口店としてオープンさせた。
つけ麺大王は昭和50年代に東京近郊に広まったFCチェーン店で、“つけ麺”という名称はこの店が使い始め、全国に広まった。
勢いがあった頃よりだいぶ店舗は減ったが、それでも日替わり定食を充実させるなど、つけ麺専門店というより街の中華食堂的な存在として多くは営業を続けている。
この赤羽店も外に日替わりのセットメニューを掲示していたが、その後に入った吾作もオトクなセットメニュー表示を続け、さらには大王時代の器も使ってくれているとは!!
地域に根ざした飲みもOKの中華食堂は、こうしてイズムが受け継がれていることに驚きを隠せない。こういう店が活気を伴って営業していることこそが赤羽らしさと思えてならない。
有名店もいいが、是非こうしたお店を発掘してみてはいかがだろうか?
有名店もいいが、是非こうしたお店を発掘してみてはいかがだろうか?
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- 刈部山本
- ロードサイドのローカルチェーンから、場末の激渋酒場まで。街の裏側にひそみ、その土地ならでは文化に酔う、郊外型路地裏系大衆食ライター。著書『街道のグルメ』辰巳出版 『東京「裏町メシ屋」探訪記』光文社知恵の森文庫|ブログ「デウスエクスマキな食堂」|Twitter @kekkojin
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