更新日:
2019年02月04日
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北千住の「七色」を経て独立開業。千駄木の「野菜と日本酒 ちりん」
千駄木駅から徒歩3分の場所に、10月29日「野菜と日本酒 ちりん」がオープンした。オーナーは、現在31歳の関 剛大氏だ。日本各地を旅したのちに築地の青果部で働き、さらに北千住の「日本酒宿 七色」で修業。その経歴から同氏がたどり着いたコンセプトは“日本酒×野菜”。燗酒をメインに日本酒を提案し、フードメニューはほぼ野菜のみで展開する日本酒専門店だ。
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旅人、築地の青果部を経て、北千住「日本酒宿 七色」で修業
関氏は大学卒業後、青果の卸業に就職。その後、日本全国を旅した。その中で各地の地酒に触れたことがきっかけで日本酒の魅力に取り憑かれ、居酒屋開業目指して飲食店業界に飛び込んだ。今から6年前、関氏が25歳のときだ。チェーン展開している居酒屋で働くも、将来的に素材の鮮度にこだわった店を開業しようと考え築地の青果部に職を移す。2年ほど勤め、飲食業界の物流を肌で感じたという。「旅の途中も北海道でトマト積みのアルバイトをしていたんです。農家と卸、居酒屋も経験してみて、自分の店を持ったら、あの新鮮な野菜を提供したいという思いが強かったです」と関氏。
その後、日本酒、料理を学ぶために北千住「日本酒宿 七色」へ。店主の魚愛に刺激を受け、自分の好きなことを軸に開業することを決断。今まで深く関わってきた2つを組み合わせ、“日本酒×野菜”というコンセプトが生まれた。
その後、日本酒、料理を学ぶために北千住「日本酒宿 七色」へ。店主の魚愛に刺激を受け、自分の好きなことを軸に開業することを決断。今まで深く関わってきた2つを組み合わせ、“日本酒×野菜”というコンセプトが生まれた。

千駄木駅から徒歩3分。一軒家のような見た目の階段を上った先が店舗
退職から3ヶ月で居抜き物件を契約
千駄木に店を構えた理由は、たまたま立ち寄って雰囲気が気に入ったからだ。個人商店が多く、周囲から小規模面積の物件は見つかりにくいと心配されていたが、店を退職しわずか3ヶ月目にして希望通りの物件を契約。居抜きで使える好条件の物件を知り合いから紹介してもらい、一目で気に入ったという。
「こんなに早くいい物件に巡り合えたのはラッキーでした。自分、めちゃくちゃ持っているんですよ」と飄々と語る関氏が幸運をキャッチできたのは、偶然ではない。千駄木で開業すると決めた3年前に現地に引っ越し、周辺の店をリサーチ。顔と名前を売り込んだ努力の賜物なのだ。以前はバーだった店内は10坪10席。内装はそのままに、手を入れたのは冷蔵庫の搬入とガス台のみだが、味のあるカウンターなどの落ち着いた雰囲気が「野菜と日本酒 ちりん」らしい空気を醸し出している。
「こんなに早くいい物件に巡り合えたのはラッキーでした。自分、めちゃくちゃ持っているんですよ」と飄々と語る関氏が幸運をキャッチできたのは、偶然ではない。千駄木で開業すると決めた3年前に現地に引っ越し、周辺の店をリサーチ。顔と名前を売り込んだ努力の賜物なのだ。以前はバーだった店内は10坪10席。内装はそのままに、手を入れたのは冷蔵庫の搬入とガス台のみだが、味のあるカウンターなどの落ち着いた雰囲気が「野菜と日本酒 ちりん」らしい空気を醸し出している。

10坪10席の店内。バーの居抜きで落ち着いた雰囲気の店内
店名の「ちりん=chiling」が店のテーマ
「ちりんの大きなテーマは“日本酒×野菜”。あと、HIPHOPですね」と関氏。店名の“ちりん”は、HIPHOP界隈で使用される英語のスラング“chilling”から命名。店のBGMはもちろんHIPHOPが流れる。“chilling”は「まったりする、リラックスする」といった意味だが、同氏は単純に休憩という意味ではなく、心が感じるゆとりや豊かさから得られる幸福感こそが“chill”の根源だと捉えている。幸せの提供こそが同店のテーマなのだ。

「ちりんの『一汁三菜セット』」。加えて、日本酒1杯がセット。華やかな色合いにもそそられる
お品書きのほとんどが野菜メインのおつまみ
お品書きは、ほぼ全てが野菜のメニュー。卵やバターは使うが、肉や魚がメインとなるのは数品のみだ。野菜は豊洲市場と成田市場から仕入れ、9割が有機栽培か伝承野菜を使用。一番人気は、「ちりんの『一汁三菜セット』」(2000円)だ。おすすめのお酒1杯と前菜が1品、おまかせ3品にお椀がついたミニコースで、初めてでもオススメを一通り味わうことができる。また、常連からの要望で作った「店主のおまかせ趣味セット」は、前菜(小)、おまかせ4品、ご飯とお椀に90mlのお酒が6杯ついたセット。関氏の趣味嗜好のみで作られる品々が好評となっている。単品のメニューも「ジャガバタ的なノリで、ビーツと国産レモンバター」(680円)や、殿堂入りと前置きのある「極上マッシュルーム」(680円)と「うみかぜ椎茸フライ」(680円)など、お客の興味をそそるものばかり。「有機ドライフルーツバター」(580円)の横には「車坂20年古酒」と書き添えられるなど、ペアリングの推奨も抜かりない。

おすすめの日本酒とこだわりの酒器
およそ100種類の日本酒は会話をしながら提案
ドリンクは「クラフト瓶ビール」(680円~)と「日本酒 冷」(90ml 500円~、120ml 500円~、一合 800円~)、「日本酒 燗」(一合 800円~)、「リキュール」(680円~)、「本日の煎茶」(180ml 380円円、360ml 720円)の5種類のみ。日本酒は銘柄をメニューに出さず、会話の中でおすすめを提案。店のラインナップは関氏自身が飲みたいものをメインに旅の中で出会ったり、実際に酒蔵を訪ねて気に入ったものを仕入れる。燗酒にあてる種類も豊富。ドリンクのラインナップや店のシステムの魅力が日本酒好きに受け、口コミで訪ねてくるお客も多い。「ドリンクはオープン半年の4月を目処に、冷で提供する定番の銘柄を残して、9割を燗酒にしようと思っています」と関氏。現在、ストックしている日本酒は100本ほど。今後どのような広がりを見せるか注目だ。
今後の展望について尋ねると、短期から長期までいくつかのレイヤーで設定された目標を語ってくれた。直近については「1年間は1人でオペレーションをこなして、自分のレベルを上げられるところまで上げていきます。自分が納得できるようになってきたら、野菜メインの軸はぶらさず、肉、魚を出汁などで使っていきたいです」と答え、中期的には「知り合いにアーティストが多いので、個展やイベントを企画したい」、「15年後くらいには、同じような形態で5店舗ほど店を出したい」と野心をのぞかせた。最後に飄々とした雰囲気で「いつかはニューヨークで燗酒の屋台をやってみたい」と語り「自分ならできる」という言葉の強さに、この人ならと期待を抱せる関氏だ。
(取材=福井 晶)
今後の展望について尋ねると、短期から長期までいくつかのレイヤーで設定された目標を語ってくれた。直近については「1年間は1人でオペレーションをこなして、自分のレベルを上げられるところまで上げていきます。自分が納得できるようになってきたら、野菜メインの軸はぶらさず、肉、魚を出汁などで使っていきたいです」と答え、中期的には「知り合いにアーティストが多いので、個展やイベントを企画したい」、「15年後くらいには、同じような形態で5店舗ほど店を出したい」と野心をのぞかせた。最後に飄々とした雰囲気で「いつかはニューヨークで燗酒の屋台をやってみたい」と語り「自分ならできる」という言葉の強さに、この人ならと期待を抱せる関氏だ。
(取材=福井 晶)

「色々と持っている」代表の関剛大氏
【店舗情報】
店名:野菜と日本酒 ちりん
住所:東京都台東区谷中3-1-3 2F
アクセス:千駄木駅から徒歩3分
電話:03-5834-2292
営業時間:[月・火・金] 18:00~24:00 [土・日・祝] 15:00~23:00
定休日:水・木曜日
坪数客数:10坪10席
客単価:4000〜5000円
オープン日:2018年10月29日
店名:野菜と日本酒 ちりん
住所:東京都台東区谷中3-1-3 2F
アクセス:千駄木駅から徒歩3分
電話:03-5834-2292
営業時間:[月・火・金] 18:00~24:00 [土・日・祝] 15:00~23:00
定休日:水・木曜日
坪数客数:10坪10席
客単価:4000〜5000円
オープン日:2018年10月29日
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