更新日: 2024年05月30日
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【小山】ドライバーの胃袋を満たし続ける『ドライブイン 扶桑』の焼肉定食に感謝

高度経済成長期、自動車の普及とともにロードサイドにドライブインが急増した。手作りの味が楽しめる大衆食堂も多くみられ、味濃いめでデカ盛りの定食がドライバーにウケた。栃木県小山市の『ドライブイン扶桑』もそんな古き良き食堂のひとつである。現在では郊外型のチェーン店に押されつつあるが、昭和から平成、そして令和の今なおロードサイドで輝き続ける食堂を紹介しよう。(2019年10月16日公開)

刈部山本
ロードサイドのローカルチェーンから、場末の激...

小山ゆぅ~えんちぃ~♪懐かしの大衆食堂『ドライブイン 扶桑』

栃木県の南部に位置する「小山市」。
小山と聞いて昭和ボーイの頭をよぎるのは、桜金造による「小山ゆうえんち」のCMソングだが、小山ゆうえんちは2005年に閉園。跡地は現在、ショッピングモール「おやまゆうえんハーヴェストウォーク」となっている。

その「おやまゆうえんハーヴェストウォーク」より日光街道こと国道4号と県道18号線を通り車で10分ほどのところ、2つの県道に挟まれたところに『ドライブイン扶桑』はある。
目印は、スプライトとコカコーラの古びた看板だ。

時刻は16時半ころ、さっそくお店に入るべくアルミの引き戸を開けようとすると鍵がかかっていて開かない!
中休みか、それとも早仕舞いか。ここまで来てやっちまったか。

と思ったら、中から女性が近づいてきて、戸を開けてくれた。
「いらっしゃ~い! 大丈夫よ」

と女将さんが元気に迎え入れてくれた。
中休みをとっていたが、お客さんが来れば店を開けるシステムらしい。

毛筆のメニューにたくさんの写真。味のある壁に温かさが滲みでてる

テーブルについて店内を見渡すと、壁には過去に取材を受けたテレビ画面をプリントした写真がブワッとたくさん。
迫力ある毛筆のメニューに、女将さんの想いが書かれた貼紙なんかもある。
『ドライブイン 扶桑』はデカ盛りのタンメンも有名だが、“手切り”の焼肉定食が定番メニューだという。
今回は「たれが、た ま ら な く、おいしい」とレコメンドされた「焼肉定食」にしてみた。

「今から手作りするから、20分くらい待っててね」

こういう食堂に来たからには、時間がかかろうとも手作りのほうがありがたい。喜んで待つ。
その間も、少しでも手が空くとこちらに気を遣って話しかけてくれる。

厚切りなのに超モチモチで照りってり♪これが「手切り」の焼肉定食か

「焼肉定食」990円(税込)
街の洋食屋で見かけるような銀の皿に盛られた、見るからに香ばしい焼肉がドカンと来た。
焼肉は豚肉を特製のタレにからめて炒めたもののようだ。

「手切り」というのは、機械のスライサーではなく包丁で1枚ずつ切り出しているということだそう。
しかも注文ごとにブロック肉から切り出しているというから、しっかりと手がかけられている。
ご飯の盛りの良さに一瞬遠近感を見失うが、焼肉も超大盛り。
テッカテカで艷やかな肉の表面がいかにも美味しそう。

早速かぶりつくと、豚肉は肉厚なのに超モチモチでなんなく噛み切れてしまう。肉質の良さは一目瞭然だ。
肉というのは切ったそばから味も食感も劣化が始まるというが、さすが切りたてだ。
豚肉の下には大量のキャベツ。
焼肉の味付けはややしょっぱめなので、このキャベツと合わせると丁度よい塩梅、野菜もたくさん摂れて一石二鳥だ。

山盛りのご飯もウマい。ツヤツヤで瑞々しく甘さが際立ち、まさに銀シャリだ。
漬物にはすり下ろした生姜。こういうちょっとした一手間がなんとも嬉しい。
お新香や冷奴がいい箸休めになり、山盛りの焼肉とご飯も難なく完食できてしまった。

昭和の時代からの手作りの味を支えるのは「感謝」の一言だった

会計時に「ごちそうさま」と伝えると、
「そういってもらえることが本当に嬉しいのよ。来てくれるお客さんには感謝しかないわ」
と女将。
壁に貼られた感謝の言葉を胸に、1970年からずっと営業して来たのだろう。

「マツコの知らない世界」など人気のTV番組で取り上げられたこともあって、最近は忙しくなってしまったとのこと。
ランチ時はお手伝いが来るとはいえ、1日30食程度が限界だと話されていた。
でも手間を惜しまない仕事があってこその味、あまり無理せずできる範囲で続けてほしい。
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【小山】ドライバーの胃袋を満たし続ける『ドライブイン 扶桑』の焼肉定食に感謝

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刈部山本
ロードサイドのローカルチェーンから、場末の激渋酒場まで。街の裏側にひそみ、その土地ならでは文化に酔う、郊外型路地裏系大衆食ライター。著書『街道のグルメ』辰巳出版 『東京「裏町メシ屋」探訪記』光文社知恵の森文庫|ブログ「デウスエクスマキな食堂」|Twitter @kekkojin

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