更新日:
2019年12月18日
0
お気に入り
「ヤキトリてっちゃん Talking GORILLA」が開業。
手塚一郎氏(vic代表取締役、東京都武蔵野市)。隈研吾氏(隈研吾建築都市設計事務所代表、東京都港区)。湯村輝彦氏(FLAMINGO STUDIO代表取締役、東京都新宿区)。日本のインキュベーター3人の自由な感性が共鳴し合うクリエティブなプロジェクトの下に誕生した「ヤキトリてっちゃんTalking GORILLA」が11月1日に下北沢駅直結の駅商業施設「シモキタエキウエ」にオープンした。
- FOOD STADIUM
- 飲食店・レストランの“トレンド”を毎日配信す...
大胆で独創的な意匠を手掛けたのがプロジェクトメンバーの一人である隈氏
「シモキタエキウエ」は小田急電鉄が代々木上原駅と梅が丘駅間の鉄道地下化に伴い、下北沢駅新しく整備された2層建ての駅直結商業施設。東北沢駅と世田谷代田橋駅間の元線路であった1.7kmの土地の再開発計画「下北線路街」の一環だ。中央の吹き抜けを囲むように物販店や飲食店が並ぶ2階に「ヤキトリてっちゃんTalking GORILLA」は構える。

グレーカラーとは対照的なカラフルアルファベットの文字が際立つポップなファサード
三角の形をした空間のほぼ半分を占めるのはオープンキッチカウンター。サイズも色もバラバラなアクリル製のアルファベット文字で覆い尽くすポップなデザインのカウンターの腰が際立ちを見せている。このカラフルなアクリル製のアルファベットの文字は透明なプラスチック製のカウンターやテーブルにも踊るように埋め込まれている。全面をスケルトン仕上げにしたファサードからはかつての下北沢駅を支えていた躯体を残した正面奥の壁や金物枠だけの天井が透けて見える。まるで工事途中のようにも見える空間に、湯村氏のエロティックなイラストも混在するカオスな同店。誰もがイメージする焼鳥店らしさを一切見せない斬新な構えがフロアで際立っている。因みに三角形の先端は「HMV」から依頼され一角を占めるDJブースも置いた直営のレコードショップ。音と飲食のコラボレーションという新しい試みも見せている。

踊るように鮮やかな色のアルファベット文字が埋め込まれた透明なプラスチックカウンター
この大胆で独創的な意匠を手掛けたのがプロジェクトメンバーの一人である隈氏だ。カラフルなアクリル製の多くのアルファベットの切り文字が照明や装飾材として彩る印象的な空間。実はこれらのきり文字はドイツのノミの市に並んでいたのを手塚氏が入手したものという。当初の役目を終えた素材に新たな価値、役割を創造させるリ・ボーンプロジェクトの手で誕生したのが「ヤキトリてっちゃん Talking GORLLA」。既成概念に捕らわれない自由な発想を大胆に楽しむ隈氏に手塚氏と湯村氏の3人のクリエティブ力が集約されているのだ。

DJブースを置いたHMVのレコードショップが奥にあるテーブル席。右側のガラスに覆われた壁が元下北沢駅の躯体壁だ
名物は大山鶏を丸ごと焼くロティサリチキンの「ポヨチキン」
そんな焼鳥店らしからぬ空間ながらも提供するヤキトリは一本一本丁寧に焼き上げる本格派。名物は大山鶏を丸ごと焼くロティサリチキンの「ポヨチキン」(1/4カット660円 1/2カット1320円 1羽2630円 )。姉妹店の「下北沢てっちゃん」で仕上げている。ヤキトリは「ラムチョップ」(480円)から定番の「トリモモ、レバー」(各150円)などから「シロ」(150円)まである。ほかに「煮込み」(480円)といった酒場らしいフードに加えて「スペイン産生ハムラベジョーダ」(720円)を揃える。ドリンクは酒場人気の「レモンサワー」(660円)から本格焼酎(580円〜)に日本酒(580円〜)、ワイン(580円)を揃える。同じフロアにある同社運営の物販店「Thinking GORILLA」で購入したワインは持ち込み料1000円で飲むことが出来る。

手前:自家製スパイスが香る名物の「ポヨチキン」。大山鶏で作るロティサリチキンだ

手前:人気の「レモンサワー」。ほかにも日本酒、焼酎、ワイン、洋酒までを揃える
2014年に隈氏に依頼したことから始まったリ・ボーンプロジェクト
手塚氏が2004年に開業した吉祥寺のハモニカ横丁内の「ヤキトリてっちゃん ハモニカ横丁店吉祥寺」。その改装を2014年に隈氏に依頼したことから始まったリ・ボーンプロジェクト。「吉祥寺店」では廃棄されたカラフルなLANケーブルが壁を飾り、プラスチック団子を素材にした意匠は想像以上の斬新な仕上がりとなった。その後も2013年に三鷹にオープンした近未来横丁がテーマの「hymヒュム」は外壁を覆う廃棄自転車の車輪が未来感をパワーアップしている。2017年に以前の場所から移転した古民家をリノベーションした「下北沢てっちゃん」では処分されたスキー板が再生した空間を彩る。自然の「木=モク」をテーマに端正に組んだ建築で世界に評価される隈氏。そんな彼の全く異なる創作の奥深さや斬新な世界観を楽しませてくれるのがこのプロジェクト。そこには役割を終えた素材への着目と新たな可能性を模索する手塚氏の独創力があってのことなのだ。今、世界の言語に注目する手塚氏は漢字やひらがなの「作る・造る・つくる」ではなくカタカナ文字の「ツクル」でその独創力の原点を表現する。そんな手塚氏の新たな創作テーマの素材は発泡スチロール。どんな「ツクル」が生まれるか期待したい。
(取材=にしやま とみ子)
(取材=にしやま とみ子)

吉祥寺のハモニカ横丁の価値を発信しながら独創的な店創りを行っている代表の手塚一郎氏
【店舗情報】
店名:ヤキトリてっちゃん Talking GORILLA
住所:東京都世田谷区北沢2-24-2小田急線下北駅内シモキタエキウエ2F
アクセス:下北沢駅直結
電話:03-5432-9455
営業時間:11:30〜23:00
定休日:無休
坪数客数:約15坪/48席(一部スタンディング有り)
客単価:2000円
オープン日:2019年11月1日
店名:ヤキトリてっちゃん Talking GORILLA
住所:東京都世田谷区北沢2-24-2小田急線下北駅内シモキタエキウエ2F
アクセス:下北沢駅直結
電話:03-5432-9455
営業時間:11:30〜23:00
定休日:無休
坪数客数:約15坪/48席(一部スタンディング有り)
客単価:2000円
オープン日:2019年11月1日
\ SNSでシェア /

- FOOD STADIUM
- 飲食店・レストランの“トレンド”を毎日配信するフードビジネスニュースサイト「フードスタジアム」⇒ http://food-stadium.com/
アクセスランキング

【〜6/20】生ビール何杯飲んでも100円!24時間営業の『reDine 新宿』オープン記念!全店紹介も
favy

新宿に24時間営業の『ネオヨコチョウ』がオープン!6/20〜22はDJ DEKKAがフロアを盛り上げる!
favy

日本一のグルメバーガーが『BRISK STAND』に決定!国産牛100%パテ&カリっと焼いたバンズがたまらない!
グルメライターAI

新宿|常時100種のクラフトビールが揃う専門店が6/18オープン。先着で初月割引になるサブスクも『クラフトビール100 新宿』
favy

新宿│原価率50%の「焼かない焼肉」コースが楽しめる!会員制レストラン『29ON』がオープン
favy
オススメ記事

肉に鮨にフレンチ、エスニックまで!?和洋折衷の極上コースを堪能できる汐留『Plus』
favy

新宿|希少な日本酒30種以上が飲み放題!オープン記念で2,500円の特価に『日本酒365』
favy

新宿|常時100種のクラフトビールが揃う専門店が6/18オープン。先着で初月割引になるサブスクも『クラフトビール100 新宿』
favy

日本橋|クラフトビール100種が楽しく飲める『クラフトビール100』に行ってきた!
CHIKA

【6/27】クラフトビール×DJサウンドを楽しむ『汐留横丁』で1夜限りのイベントを開催
favy
グルメイベント

新宿に24時間営業の『ネオヨコチョウ』がオープン!6/20〜22はDJ DEKKAがフロアを盛り上げる!
6月20日(金)
〜
6月22日(日)

新橋|旬の「鳥取すいか」を縁側で堪能!カットスイカに巨大フルポンも!『とっとり・おかやま館』
6月20日(金)
〜
7月4日(金)

新宿|希少な日本酒30種以上が飲み放題!オープン記念で2,500円の特価に『日本酒365』
6月18日(水)
〜
7月21日(月)

日本橋|丸山珈琲コラボかき氷が登場!ほろ苦い珈琲蜜とクリームがラテのような1杯『榮太樓總本鋪』
6月16日(月)
〜

6/16〜|痺れる辛さがやみつき!花椒麻婆カレーがモチモチ極太麺にガッツリ絡む『パンチョ』
6月16日(月)
〜