更新日:
2018年09月12日
0
お気に入り
大野太陽氏が仕掛ける新たなムーブメント。大衆ガストロノミーなフレンチレストラン「Les Petits Plats(レ・プチ・プラット)」が蒲田に3月28日オープン
蒲田駅東口からロータリーを右手に見ながら進んでいくと、大衆酒場や老舗の飲食店などが混在するエリアに入り込む。そのまま道なりに歩いていけば、突如として、一面ガラス張りでレンガ作りの建物が現れる。3月28日にオープンした「Les Petits Plats(レ・プチ・プラット)」だ。手掛けるのは「からあげバル ハイカラ」や「パスタバール TASPA」などで飲食業界を席巻した大野氏である
- FOOD STADIUM
- 飲食店・レストランの“トレンド”を毎日配信す...
夜間は、ガラス張りから漏れる淡い光に誘われて入店する方も多いという
同氏にとって、今回の店舗は原点回帰の場であると同時に、再挑戦のステージでもある。同氏は2000年に、23歳という若さで独立。友人と二人で会社を立ち上げて、弁当を販売する店舗を運営していた。その後、別々の道に進むことになったが、同氏は飲食業界に身を置き続ける。シンプライズを設立し、飲食業界で10年以上に渡り、多くのブランドを成功に導いてきた。しかし2014年に転機が訪れる。会社を畳むことになったのだ。当時の心境を同氏は「効率や収益性だけを求める手法に疑問を感じていました。オペレーション重視の店が、本当に魅力的な店と言えるのだろうか。初めて、飲食業界に飛び込んだ時に味わった楽しさを見失っていましたね」と語る。飲食人として、自分が求めていきたいものは何か。「からあげバル ハイカラ 新小岩店」の一店長として働きながら、それを追求していたという。やがて答えのヒントが、人との繋がりの中からやってきた。それがフレンチとの出会いである。
店内にはテーブル席だけでなく、バーカウンターも用意されている
実は、同店の前にも、この場所で別の人物がフレンチレストランを運営しており、知人の紹介を介してその人に出会った。その頃の様子を同氏は「当初は店舗プロデューサーとして携わっていましたが、オーナーが店を畳むタイミングで、私が引き継ぐことになりました。しかし、今までフレンチの経験はありません。ちょうどそのとき、かつて私の会社でアルバイトとして働いていたスタッフに再会します。彼はフレンチレストランで着々とキャリアを積んでいて、たまたま独立も視野に入れて会社を辞めたばかりだったので、一緒にやることにしたのです」と話す。こうして、同氏の培ってきたノウハウとかつての仲間のキャリアから生み出されたのが、本格的なフレンチをカジュアルに提供するスタイルだ。「フレンチといえば、かつては格式ばったスタイルでした。ただ最近では、フランス本国でもネオビストロのようにレストランのサービスをカジュアルに提供するスタイルが主流となってきています。一方で、日本のマーケットで盛り上がりを見せているのは、ビストロやバルなどのカジュアルスタイルの店です。その2つの流れから、それぞれの魅力を持ち込んだ大衆ガストロノミーというアイデアを思いつきました」と同氏。
色彩のバランスがよく華やかな印象もある「和牛の巾着」(550円)
店名の「Petits Plats」には、「小さなお皿」という意味がある。その店名の通り、同店ではフレンチのコースで出されているメニューを、1つのポーションからオーダーすることが可能だ。メニューには「信玄鶏胸肉の蒸し焼き 赤キャベツのソース」(1200円)や「フランス産鴨のロースト オレンジ風味のソース」(2300円)などの本格的な料理から、「漢方和牛の巾着 冷たいジュレ」 (600円)「マグロのコンフィと葱の一皿」(500円)まで、幅広くラインアップされている。食材にも力を入れており、宮城県の関村牧場で自然交配された「漢方和牛」や山梨県甲斐産の「信玄鶏」をはじめ、博多漁港で水揚げされる鮮魚や福岡県糸島産の野菜などを使用しており、「見た目が美しく、体に優しい」メニューが揃う。アルコールについては、正統派のフレンチレストランでは難しい自由な提案を行っており、ワインはもちろん、自家製サングリアや梅酒、日本酒などのほかに、フランスのクラフトビール「アノステーケIPA」(1200円)も用意されている。
器や盛り付け方など、細部まで強いこだわりを感じられる「マグロのコンフィ」(450円)
今後のビジョンについて、同氏は「地元に根付いて、街の景色の一部に溶け込む店にしていきたいですね。蒲田は、住宅とオフィス、繁華街が混在しているため、昔から住んでいる方や空港関係者をはじめとしたビジネスマン、旅行客など、幅広い層がいます。蒲田と言えば、大衆酒場のイメージがあるかもしれません。しかし実は、懐の深い街なのです。そのため本格的な料理に対するニーズがとても高く、当店も好評をいただいています」と語る。現在、「自分が楽しくて、やりがいを感じ、お客様も満足してくれる」状況から、飲食人としての原点を思い出しているという。「飲食とは、探求の旅である」と目を輝かせながら話す大野氏の新しい挑戦は、まだ始まったばかりである。
(取材=三輪 大輔)
(取材=三輪 大輔)
「Les Petits Plats(レ・プチ・プラット)」の店主である大野太陽氏
【店舗情報】
店名:Les Petits Plats(レ・プチ・プラット)
住所:東京都大田区蒲田5‐12‐1
アクセス:JR・東急蒲田駅から徒歩2分
電話:03-6715-8815
営業時間:17:00~3:00
定休日:月曜日
坪数客数:17坪・30席
客単価:4,000円
店名:Les Petits Plats(レ・プチ・プラット)
住所:東京都大田区蒲田5‐12‐1
アクセス:JR・東急蒲田駅から徒歩2分
電話:03-6715-8815
営業時間:17:00~3:00
定休日:月曜日
坪数客数:17坪・30席
客単価:4,000円
\ SNSでシェア /
- FOOD STADIUM
- 飲食店・レストランの“トレンド”を毎日配信するフードビジネスニュースサイト「フードスタジアム」⇒ http://food-stadium.com/
アクセスランキング
1
「会員しか飲めない」発売前ワインの先行試飲会。醸造家も参加した29ON会員限定「メーカーズディナー」はどんな感じ?
favy編集部
2
11/1│紙屋町・パセーラ6階にオープン!注目のフードホール『reDine 広島』全店を紹介!
favy
3
11/7〜|漁期は約2ヶ月!金沢の3店舗で北陸の宝石「香箱蟹」を堪能できる贅沢なメニューを提供
グルメライターAI
4
新宿に陽気な沖縄居酒屋が上陸!ラフテーや海ぶどうをアテにオリオンで乾杯!『琉球キッチン東屋慶名』
favy
5
広島|話題の麻辣湯がパセーラに!50種の具材から組み合わせる『TAN TAN』が11/1オープン
favy
オススメ記事
1
11/1│紙屋町・パセーラ6階にオープン!注目のフードホール『reDine 広島』全店を紹介!
favy
2
新宿に陽気な沖縄居酒屋が上陸!ラフテーや海ぶどうをアテにオリオンで乾杯!『琉球キッチン東屋慶名』
favy
3
梅田駅すぐ!ランチはバゲットとドリンクの食べ飲み放題付き!生パスタ専門店『pasta stand』
favy
4
新宿|クラフトビール・日本酒・ワインを飲み放題!沖縄料理やステーキとのマリアージュを堪能『reDine新宿』
favy
5
11/1〜3限定│生ビールが100円に!紙屋町・パセーラ6階『reDine 広島』開店イベント開催
favy
グルメイベント
11/5〜|唐辛子とマヨネーズの旨辛タッグ!「コチュマヨ唐揚げ定食」が松のやに新登場!
11月5日(水)
〜
11/5〜|痺れる旨さがクセになる「麻辣もんじゃ」が新登場!『どてっぱん』で究極のシビ辛を体験せよ!
11月5日(水)
〜
12月28日(日)
11/5〜|スパイシーで食欲そそる!タイ風まぜ麺「バーミーガパオ」に注目!『マンゴツリーカフェ』
11月5日(水)
〜
京都|嵐山観光の合間に「自分で点てる」抹茶体験!ミニたいやきや団子も『OBU CAFE』
11月5日(水)
〜
旨みたっぷりの牡蠣と春菊がたらこと絶妙に絡む!すだちや出汁で味変も『東京たらこスパゲティ』
11月5日(水)
〜
![美味しいお店のグルメ情報 | favy[ファビー]](/assets/logo-65ddf85918bf4526c11a5e6e46573504614db8af65614e805bb53674443a041a.png)

