更新日:
2018年09月12日
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【話題店チェック】故郷を強みとして三軒茶屋の地域住民から圧倒的な支持を獲得するグローバル卒業生ノーリーズ大西紀之氏。2014年11月1日、同社4店舗目「いなせやHANARE(はなれ)」に注目
三軒茶屋駅周辺には昭和の面影が色濃く残り、味わい深い街並が今もなお残っている。個性的な飲食店も多いが、テナントの入れ替わりの早い立地としても有名である。また、電車で渋谷まで4分と好アクセスでありながらも、世田谷公園などの緑の環境にも恵まれ、単身者から家族連れまで暮らしやすい街としても知られている。三軒茶屋を中心に世田谷区でドミナント展開を行なうノーリーズ(東京都世田谷区、代表取締役 大西紀之氏)。
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「いなせやHANARE(はなれ)」が、同社の2号店「ワイン食堂イナセヤkitchen」の3軒隣の好立地に11月1日オープンした。
代表の大西氏は、辻調理専門学校を卒業後、代官山のレストラン「モンスーンカフェ」で食事したことをきっかけに、グローバルダイニングに入社する。アルバイトから24歳のときにシェフに抜擢され、異例の早さで正社員となったキャリアを持つ。しかし、30歳で独立の道を歩むこととなるまでのグローバル在籍時代は全てが順風満帆ではなかった。たまプラーザに新規出店する400席の大箱のモンスーンカフェ店長に抜擢されたが、後に業績不振となり降格となってしまうのだ。「若さも原動力となり、今思えば相当生意気だったと思います。会社のルール通りに降格になり、引っ込みもつかなくて会社を辞めようと思いました。そんな矢先に『失敗を経験にしなさい』と長谷川社長から麻布十番にオープンするモンスーンカフェの店長という新たなチャンスをもらいました。そこで、それまでどれほど周囲の人たちに自分が恵まれていたかということを思い知りました」と当時を振り返る。
代表の大西氏は、辻調理専門学校を卒業後、代官山のレストラン「モンスーンカフェ」で食事したことをきっかけに、グローバルダイニングに入社する。アルバイトから24歳のときにシェフに抜擢され、異例の早さで正社員となったキャリアを持つ。しかし、30歳で独立の道を歩むこととなるまでのグローバル在籍時代は全てが順風満帆ではなかった。たまプラーザに新規出店する400席の大箱のモンスーンカフェ店長に抜擢されたが、後に業績不振となり降格となってしまうのだ。「若さも原動力となり、今思えば相当生意気だったと思います。会社のルール通りに降格になり、引っ込みもつかなくて会社を辞めようと思いました。そんな矢先に『失敗を経験にしなさい』と長谷川社長から麻布十番にオープンするモンスーンカフェの店長という新たなチャンスをもらいました。そこで、それまでどれほど周囲の人たちに自分が恵まれていたかということを思い知りました」と当時を振り返る。

元本屋であった古民家を改築した店舗。1階は鮮魚を目の前に会話の弾むカウンター席。壁一面の一升瓶がダイナミックな演出に。天井が高くゆったりした2階席は、梁がそのまま活かされており、解放感ある吹き抜けが昔からの面影を残している。
2007年にオープンした1号店の和食ダイニング「いなせや本店」は、様々なジャンルの飲食店がひしめき合っている三軒茶屋の中で、敢えて客単価を少し高く設定した和食業態。開業当初は苦戦を強いられるも、客の要望に応えるためのサービスを徹底し、のちに圧倒的な支持を獲得することとなる。そして、2010年に2号店で洋業態にアレンジした「ワイン食堂イナセヤkitchen」で棲み分けを図り、2013年に世田谷区・成城に3号店和食ダイニング「いなせや成城」と展開してきた。大西氏は、出店スピードこそゆっくりであるが、先見の明がある。開業当時から、日本の和食文化を飲食店を通して伝えていきたいと自分の故郷を強みにした産直食材を使い、さらに生産者の顔が見える妥協のないこだわり食材を求め、食材の産地を訪問して取引先を開拓してきたのだ。

いろいろな種類を少しずつ食べたい人は、籠に小さな器で盛られた「おばんざい 8種盛り」(980円)がおすすめ
同店は、「和食をよりカジュアルに」をコンセプトとして、毎日沼津を中心とした漁港から直送される鮮魚料理をメインにおばんざいと炉端焼きを提供する。同じ和食業態である1号店の本店との差別化を図り、お通しをなくしたり、料理のポーションを小さくしたりして客単価を押さえたメニュー構成になっている。おすすめは、その日の仕入れによってメニューが変わる炉端焼きで、常連客にも嬉しい逸品。使われる食材は、北海道で農家を営む大西氏の実家から直送される米をはじめ、北海道産の珍味や干物、沼津を中心とした漁港から直送される鮮魚、契約農家から毎朝とれたものが直送される有機野菜などこだわりの食材ばかりだ。料理に合わせた日本酒のマリアージュも楽しんでほしいと、ドリンクは、メインとなる日本酒を常時20種類ほど揃え、90mlを500円均一で提供する。ワインは、日本ワインに絞ったことで、徹底的に和にこだわりながら3軒隣の2号店「ワイン食堂イナセヤkitchen」とも差別化を図っている。同店は、1号店と2号店の受け皿となるポジションでもあるのだ。

漁港から直送される鮮魚「本日の刺盛り」(一人前 880円)
元本屋であった古民家を改築した店舗には、梁がそのまま活かされており、昔からの面影を残している。「最低でも30年続くこと、親子三世代に渡って愛され親しまれる存在の店でありたいです。大切な人を連れて行きたくなるような、再び訪れたくなるような思い出の場所になりたいですね」と、先急ぐことなく、地域密着型でその街の人が求めることを追求してきた大西氏。今後の店舗展開も、ものさしとなる数字だけでなく、お客様の満足度を大切にし、時代の流れの先をみて、世田谷区で規模を拡大して行こうと考えている。さらには、「生産者と直で繋がったからには、生産者の発展の力になることも考えています。こだわりの詰まった商品を作るだけでなく、その商品が売れるように、生産者の方々にも力をつけてもらう会社でありたいです」と同氏。自身も生産者の息子であるからの想いと、チーム力の大切さを知るからこそ、視野を広げた成長戦略を取れるのだろう。
(取材=下前 ユミ)
(取材=下前 ユミ)

中央:地域に根差した店であるために惜しみない努力を続ける代表取締役の大西紀之氏、左奥:店長の鈴木氏、右:社員の金籠(カネコ)氏
店名:いなせやHANARE(はなれ)
住所:東京都世田谷区三軒茶屋1-9-13 村上ビル
アクセス:東急田園都市線 三軒茶屋駅から徒歩4分
電話:03-6805-3380
営業時間:17:00~翌03:00(L.O. 02:00)
定休日:月
坪数客数:19坪(1Fカウンター12席、2Fテーブル24席)
客単価:5000円
運営会社:株式会社ノーリーズ
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