更新日:
2018年09月13日
0
お気に入り
新川で家業の印鑑業屋号を引き継ぐ五代目「ワインバー 杉浦印房」。
古くは江戸に遡る歴史と新しい生活文化が混在する注目の新川に「ワインバー 杉浦印房」(店主:杉浦卯生氏)が3月17日オープンした。新川生まれの新川育ちの五代目、生粋の江戸っ子である杉浦卯生氏とソムリエでありパートナーの杉浦千里氏の二人の想いを形にした唯一無二のワインバー。コンセプトは日々の暮らしをちょっとだけ素敵な気分になれる場所だ。「杉浦印房」は家業であった印鑑業の屋号をそのまま引き継いでいる。
- FOOD STADIUM
- 飲食店・レストランの“トレンド”を毎日配信す...

先代が構えた石の壁に新たに赤錆仕上げの鉄材を組ませたファサードが際立ちながらも街並みに馴染む
大手企業のオフィスビルも多く建ち並ぶ茅場町、日本橋、さらには大手町までも至近の距離にある新川は日本をリードするビジネス街の城下町でもある。また築地に隣接し日本屈指の至高の飲食店がひしめく銀座にも歩けるほどにある。その一方で表通りから一歩入ると長く地域に根付き継続する歴史と小学校や公園を構える穏やか日々の生活を残す。そんなアクセスの良さと新旧の空気がコンプレックスする新川は近年、都心型生活に向けたマンションも増え、新しい生活圏として注目されている。

シンプルでいてアンティークな家具や木の素材が温かみを醸す空間はセンスの良さが際立っている
新川で生まれ育った卯生氏は食への意識が高い両親の影響もあり小学生の時から決めていた料理の道へと迷わず進んだという。その後、料理人としてのスキルに加え、物販など飲食に関わる多くの経験を重ねるなかで、自身の夢であった商いとして飲食店の立ち上げを目標にした。方や千里氏も現東京マリオットホテル(当時のラフォーレ東京)料飲部で日本一の賞も得るほど優秀なサービスマンとなり幼少期の夢を実現させている。しかし意外にも当初はワインが苦手であった千里氏を今に導いたのはビストロのマネジャーとなりワイン生産者や農家との出会いからだ。その後、日本ワインを醸造する醸造家や醸造所をあらゆる面からサポートする職へと移り、上質な日本ワイン造りのために貢献してきたということも現在へと繋がっている。若くしてそれぞれの専門分野を極めてきた二人が遂に念願であった想いを形にしたのが「杉浦印房」である。

エントランス脇に置かれたアンティークのショーケースの中には器や印鑑と二人の想いと好きなモノが並ぶ
出店を決めた卯生氏は、かつてから知る安生浩氏(リヨンブルーアンテナショナル 東京都中央区 代表取締役)が運営する八丁堀の「Vin de Table Pont du Gardテーブルワインポンデュガール」を最後の修行の場に選んだ。そんな彼が造るのは基本ビストロ料理だ。なかでも石坂牧場(群馬県渋川市)の恵美さんが出産から出荷までを行う「Emeatエミート」ブランドの黒毛和牛の「カイノミのステーキ ポートワインソース」(2200円)はおすすめ。また栃木県ワタナベファームの美味しい玉子で造る「自家製マヨネーズと半熟玉子」(1個300円)や「黒トリュフのオムレツ」(800円)など生産者の顔が見える食材を大切にしている。それは単に口に美味しい、味がいいだけではなく、美味しいのにはちゃんと理由(わけ)があると二人は考えるからだ。ワインも国を広げずにあえてフランスと日本に限定する。フランスはメジャーのみならず広く認知されていない地域の小さくも優れた蔵、生産者に焦点をあてた奥行きを大切にする。さらにフランスワインでは体験できない日本ワインとの新しい出会いをセッティングする。ワインは常時200〜300本(フランス6:日本4)でその都度銘柄を変え、ボトル価格4000円〜20000円。ボリュームは5000円〜6000円前後)。グラスは基本、赤白各4種類700円〜)とシャンパン1種類を用意する。

左:自家製マヨネーズと半熟玉子。
右:Emeatの黒毛和牛を使ったカイノミステーキポートワインソース
右:Emeatの黒毛和牛を使ったカイノミステーキポートワインソース

ロフトのワインセラーからワインを運ぶアンティークなワインカゴが素敵な気分を盛り盛り上げてくれる
自然の風合いを残す大小の石を貼りつけた昔のままの表壁面にガラスと赤錆仕上げの鉄を組ませたモダンでいて重厚感あるファサードはワインカーヴをイメージさせる。カウンター上部をロフトのワインセラーにした店内を温かく彩るアンティークな家具をはじめ、好きなモノ、コト、そして人の繋がりをなによりも大切に大事にする二人。すでに口コミで夜な夜な賑わいを見せる同店は憩いの場として体験も知識も豊富な本物を知る新川住民を魅了している。また、今は廃業した家業の印鑑造りへも改めて取り組むなど、新川カルチャーの拠点としても今後に期待である。
(取材=にしやま とみ子)
(取材=にしやま とみ子)

右:料理人で店主の杉浦卯生氏とソムリエでパートナーの杉浦千里氏
【店舗情報】
店名:ワインバー 杉浦印房(すぎうらいんぼう)
住所:東京都中央区新川2-13-6明正ビル1F
アクセス:八丁堀駅、茅場町駅から徒歩6分
電話:03-6228-3363
営業時間:【月〜金】18:00〜翌2:00、【日】17:00〜23:00
定休日:土、祝
坪数客数:8.3坪13席(カウンター7席テーブル6席)
客単価:5000円〜
オープン日:2018年3月17日
店名:ワインバー 杉浦印房(すぎうらいんぼう)
住所:東京都中央区新川2-13-6明正ビル1F
アクセス:八丁堀駅、茅場町駅から徒歩6分
電話:03-6228-3363
営業時間:【月〜金】18:00〜翌2:00、【日】17:00〜23:00
定休日:土、祝
坪数客数:8.3坪13席(カウンター7席テーブル6席)
客単価:5000円〜
オープン日:2018年3月17日
\ SNSでシェア /

- FOOD STADIUM
- 飲食店・レストランの“トレンド”を毎日配信するフードビジネスニュースサイト「フードスタジアム」⇒ http://food-stadium.com/
アクセスランキング

A 24-Hour Food Adventure at ‘reDine Shinjuku’: From Sake Sips to Sweet Parfaits
favy
![もうお店選びに迷わない!電通四季劇場[海]に行く日の“間違いなし”のレストラン10選](https://favy-tokyo.s3.ap-northeast-1.amazonaws.com/uploads/topic/image/36703/retina_pixta_84180851_M.jpg)
もうお店選びに迷わない!電通四季劇場[海]に行く日の“間違いなし”のレストラン10選
emiko

日本一のグルメバーガーが『BRISK STAND』に決定!国産牛100%パテ&カリっと焼いたバンズがたまらない!
グルメライターAI

ホテルからすぐ!コンラッド東京周辺の美味しいレストラン10選!特別な日にも普段使いにも◎
emiko

【7/1〜】白桃づくしのアフタヌーンティー登場!予約で3000円引き|汐留『ザ ロイヤルパークホテル アイコニック』
グルメライターAI
オススメ記事

宮崎・ニシタチ|「宮崎横丁」の魅力を紹介!ブランド牡蠣に総選挙受賞の竹餃餃子も
favy

A 24-Hour Food Adventure at ‘reDine Shinjuku’: From Sake Sips to Sweet Parfaits
favy

〜7/15|約7mの超ロング麺が話題!汐留『秦唐記ビャンビャン酒場』がオープン記念で大盛り無料
favy

汐留│カレッタ汐留のフードホール『汐留横丁』を徹底紹介!クラフトビール飲み放題など12店舗が集結
favy

『仙台みらいん横丁』で新スタイルの「はしご酒」を体験!牛タンに牡蠣、〆ラーまで全店制覇!
favy
グルメイベント

うなぎのふわとろ食感がたまらない『回転寿司みさき』にて“ふわうまうなぎ”フェア開催中
7月4日(金)
〜
7月31日(木)

〜7/15|約7mの超ロング麺が話題!汐留『秦唐記ビャンビャン酒場』がオープン記念で大盛り無料
7月3日(木)
〜
7月15日(火)

所沢|北海道メロンと抹茶小豆の天然かき氷に注目!奥秩父の源泉水でふわふわ食感『掬水亭』
7月1日(火)
〜
9月30日(火)

京都|自家製有機いちごをたっぷり使用!ヨーグルトでさっぱり仕上げたかき氷が7/1〜登場『koe donuts』
7月1日(火)
〜
8月31日(日)

7/1〜|1日20食限定!六本木『ジョエル・ロブション』に世界初のかき氷「グラス ピレ マンゴー」が登場!
7月1日(火)
〜
8月31日(日)