更新日:
2023年11月15日
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20年間値上げなし!今里の寿司『阿波弁慶』は、どこまでも客に優しい知る人ぞ知る名店
著名人もお忍びで来店する今里の『阿波弁慶』は知る人ぞ知る寿司の名店。しかも20年間マグロ以外のメニューは値上げされていない、フレンドリーこの上ないお店です。——変貌を遂げゆく大阪の街で、一見ではなかなかたどり着けない最深部の大阪グルメを神出鬼没にレポートする連載です。(2019年9月17日公開)
- 加藤慶
- 愛知県生まれの大阪在住。本業は政治や事件から...
知る人ぞ知る今里の寿司の名店『阿波弁慶』
近鉄今里駅を出てすぐにある『阿波弁慶』は知る人ぞ知る、有名寿司屋である。
著名人もお忍びで来店。生野でも、かなりコアなお店だ。
「桑名正博さんもホンマによく来てくれてました。亡くなる直前もお見えになってました」とは、店主の三好輝さん(53)。
愛嬌いっぱい。誰からも好かれる人柄で、来店する著名人らも店主のフレンドリーな接客が大好きに違いない。
著名人もお忍びで来店。生野でも、かなりコアなお店だ。
「桑名正博さんもホンマによく来てくれてました。亡くなる直前もお見えになってました」とは、店主の三好輝さん(53)。
愛嬌いっぱい。誰からも好かれる人柄で、来店する著名人らも店主のフレンドリーな接客が大好きに違いない。

「ここに女房の実家があって建て替えて今の寿司屋にしたんです。それが今から21年前です」
徳島出身の三好さんは高校卒業後、同郷の先輩を頼って来阪。
先輩が務める寿司屋で約15年間修業した。その後、割烹で1年ほど経験を積み、この『阿波弁慶』をオープンさせたという。
「ネタの大半が鶴橋の市場で仕入れてます。阿波や淡路島、北海道の魚がメインですね」
11人が座れるカウンター席のみ。とにかくこの寿司屋、オープン間際は予約をしていないと入れない。
取材の日も次から次へと客が来店。ショーケースのネタも1日でなくなる場合もあるほど人気なのだ。
食べたいネタは急げとばかりに、まずは「鰹と貝柱の造り」を注文。
徳島出身の三好さんは高校卒業後、同郷の先輩を頼って来阪。
先輩が務める寿司屋で約15年間修業した。その後、割烹で1年ほど経験を積み、この『阿波弁慶』をオープンさせたという。
「ネタの大半が鶴橋の市場で仕入れてます。阿波や淡路島、北海道の魚がメインですね」
11人が座れるカウンター席のみ。とにかくこの寿司屋、オープン間際は予約をしていないと入れない。
取材の日も次から次へと客が来店。ショーケースのネタも1日でなくなる場合もあるほど人気なのだ。
食べたいネタは急げとばかりに、まずは「鰹と貝柱の造り」を注文。

戻り鰹なので脂ののりがすこぶる良い。しかも、タタキではなく生。
足が速い鰹は関西では生で食べる機会が少ない魚だ。
味? もちろん、申し分なし。身が柔らかく、口の中で勝手にトロけていく。
ホタテもトロトロの柔らかさだった。
続いて北海道産の「つぶ貝の煮つけ」もオーダー。
足が速い鰹は関西では生で食べる機会が少ない魚だ。
味? もちろん、申し分なし。身が柔らかく、口の中で勝手にトロけていく。
ホタテもトロトロの柔らかさだった。
続いて北海道産の「つぶ貝の煮つけ」もオーダー。

貝の歯ごたえある身と、この生姜風味の汁の相性たるや!
つぶ貝は同店の人気メニュー。甘辛い汁は殻をスプーン代わりに飲み干してしまいそう。あかん、止まらへん……。
そしてお待ちかねの「だし巻き」だ。
つぶ貝は同店の人気メニュー。甘辛い汁は殻をスプーン代わりに飲み干してしまいそう。あかん、止まらへん……。
そしてお待ちかねの「だし巻き」だ。
大将入魂の「だし巻き」は必食!

初めて食べた時から大のお気に入り。ここの「だし巻き」はぜひ食べてもらいたい逸品だ。
作り方が実に丁寧で、いったん作りはじめると饒舌だった大将もダンマリ。こういってはナンだが、ガチで真剣なのだ(笑)。
作り方が実に丁寧で、いったん作りはじめると饒舌だった大将もダンマリ。こういってはナンだが、ガチで真剣なのだ(笑)。

油をひいて、とき卵を流し込み、見事な手さばきで玉子を巻いていく。
完成した「だし巻き」は巻きすに包んで少しの間、立たせて放置するのがポイントだそう。
完成した「だし巻き」は巻きすに包んで少しの間、立たせて放置するのがポイントだそう。

「立てておいて余分な油をとるんです。大きさによるんですが、この大きさなら5、6分というところでしょうか」
こうして完成したのがコチラ。
こうして完成したのがコチラ。

横から厚みを見ると、その大きさが分かる。

大根おろしではなく、海苔ともろきゅうを合せるところが心憎い。
海苔に玉子を包んで食べても、だしの風味がよく効いているので醤油いらず。
海苔に玉子を包んで食べても、だしの風味がよく効いているので醤油いらず。

この大きさでも一人でペロッと完食した。
「お寿司はどうします? 人気はマグロ、サヨリですね」
大将の提案通りに注文。
「お寿司はどうします? 人気はマグロ、サヨリですね」
大将の提案通りに注文。
20年間、マグロ以外値段が変わっていないという事実

こちらが「マグロ」と「サヨリ」。
サヨリは皮がキレイに剥がされているが、後ほど皮焼きで提供された。
マグロのネタは普通よりも大きめ。食べ応え充分のボリューミーな寿司だ。
サヨリは皮がキレイに剥がされているが、後ほど皮焼きで提供された。
マグロのネタは普通よりも大きめ。食べ応え充分のボリューミーな寿司だ。

「オープンして約20年間、マグロ以外は値段を上げていないんです。消費税も3%、5%……と上がりましたが、消費税も内税。つまり値段を上げてないんですよ。がはははは」

寿司屋というと敷居が高くてどうしても身構えてしまうが、『阿波弁慶』は一見客でもフラッと立ち寄れるお店。
今里まで足を伸ばしてみる価値は大いにあるはずやで!
今里まで足を伸ばしてみる価値は大いにあるはずやで!
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- 加藤慶
- 愛知県生まれの大阪在住。本業は政治や事件から芸能スキャンダルまで取材する週刊誌の記者兼カメラマン。食べ歩きが趣味で鶴橋や西成に頻繁に出没中…。
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