更新日:
2020年11月22日
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餃子の競合店がひしめくなか成長を続ける『ダンダダン酒場』の、あるこだわりとは?
餃子酒場として後発ながら、着実に店舗を増やす『ダンダダン酒場』。成長の理由は、全社を挙げてのある“こだわり”にありました。——流行る店にはワケがある!知ってて得する最前線の飲食店情報を業界の事情通がご紹介する連載です。(2019年10月2日公開)
- 酒井慎平
- 外食ジャーナリスト、地域食材コーディネーター...
「餃子とビールは文化です」でマザーズ上場した『ダンダダン酒場』
「餃子とビールは文化です!」そんなキャッチフレーズを掲げて注目が高まっているのは、『肉汁餃子製作所 ダンダダン酒場』である。
2011年に東京近郊の調布に1号店を構えて以降、京王線沿いを中心に出店を重ね、2019年3月にはスローペースながら着実に70店舗を達成し、マザーズ市場に上場を果たした。
2011年に東京近郊の調布に1号店を構えて以降、京王線沿いを中心に出店を重ね、2019年3月にはスローペースながら着実に70店舗を達成し、マザーズ市場に上場を果たした。

餃子酒場というジャンルは『餃子の王将』や『大阪王将』などの大手が全国にひしめくレッドオーシャン市場だが、『ダンダダン酒場』は後発でありながら成長を続けている。
今回は、看板メニューの「肉汁焼餃子」(6個460円・税抜)からその真髄を探ってみよう。
今回は、看板メニューの「肉汁焼餃子」(6個460円・税抜)からその真髄を探ってみよう。

▲「肉汁焼餃子」6個460円(税抜)
自慢の「肉汁焼餃子」は全粒粉を使ったもちっとした皮に、豚肉のみの肉汁たっぷりの餡を包んだ逸品だ。客への提供時には店員から溢れる肉汁に注意が促されるほどで、ひと口めの衝撃は病みつきになること間違いなしだ。

中華料理店にあらず。メニューはあくまで餃子中心
ダンダダン酒場が他の競合店と大きく異なるのは、この「肉汁焼餃子」を中心にメニューを構築している点である。
これまで一世を風靡してきたほかの餃子酒場は、あくまで餃子を主役に掲げてはいるが、多様なニーズに応えられるよう、ラーメンやチャーハン、レバニラ炒め、肉野菜炒め、回鍋肉など、いわゆる中華料理店のメニューを多数揃えていた。

▲「水餃子」6個460円(税抜)
しかし、「ダンダダン酒場」は、中華料理店の定番料理をメニューに置かず、あくまで餃子とビールを中心に据えたメニューを構築している。

▲「悪魔的に旨いパクチーサラダ」460円(税抜)
自分たちが通いたい店をつくる、というこだわりが結実
以前、井石社長に取材した際にはこう述べていた。
「お客様のニーズに応えたらどんどん中華のメニューが増え、コンセプトが崩れてただの中華の店になるところでした」
“自分たちが通いたいお店を作る”という井石社長の強いこだわりが、他の餃子店とは異なる「餃子酒場」を生み出したのだ。
そんな『ダンダダン酒場』が成長していくにつれ、コンセプトを真似た模倣店が続出した。
他社に真似られるの繁盛店の宿命。餃子をメインに据えた餃子酒場が繁華街に増殖し、『ダンダダン酒場』の存在感は薄れるかのように思われた。
しかし、その勢いは衰えるどころか成長を続け、ついにはマザーズ上場を果たしたのだ。
では、本題に入ろう。競争が激化するなかで、『ダンダダン酒場』が他店と決定的に違う点は何か。
それはずばり“手作り”へのこだわりだ。
「お客様のニーズに応えたらどんどん中華のメニューが増え、コンセプトが崩れてただの中華の店になるところでした」
“自分たちが通いたいお店を作る”という井石社長の強いこだわりが、他の餃子店とは異なる「餃子酒場」を生み出したのだ。
そんな『ダンダダン酒場』が成長していくにつれ、コンセプトを真似た模倣店が続出した。
他社に真似られるの繁盛店の宿命。餃子をメインに据えた餃子酒場が繁華街に増殖し、『ダンダダン酒場』の存在感は薄れるかのように思われた。
しかし、その勢いは衰えるどころか成長を続け、ついにはマザーズ上場を果たしたのだ。
では、本題に入ろう。競争が激化するなかで、『ダンダダン酒場』が他店と決定的に違う点は何か。
それはずばり“手作り”へのこだわりだ。

人手不足と人件費の高騰という現状もあり、他の餃子酒場チェーンの餃子は次々と機械製造にシフトしている。
しかし『ダンダダン酒場』の餃子は自社スタッフによる手作りにこだわり、定期的に包み方の研修を行い社内資格制度を設ける力の入れようである。
『ダンダダン酒場』の品質第一の考えは今では貴重な存在といえる。
70店舗を超える規模に成長してなお、餃子の品質へのこだわりには他が模倣できない強い信念を感じる。
それは、今回ご紹介した餃子に限る話ではなく、店名や内装、餃子以外のメニュー、スタッフの接客一つ一つにも宿っている。
次に餃子を食べたくなったら、ぜひ『ダンダダン酒場』ならではのこだわりを確かめてもらいたい。
しかし『ダンダダン酒場』の餃子は自社スタッフによる手作りにこだわり、定期的に包み方の研修を行い社内資格制度を設ける力の入れようである。
『ダンダダン酒場』の品質第一の考えは今では貴重な存在といえる。
70店舗を超える規模に成長してなお、餃子の品質へのこだわりには他が模倣できない強い信念を感じる。
それは、今回ご紹介した餃子に限る話ではなく、店名や内装、餃子以外のメニュー、スタッフの接客一つ一つにも宿っている。
次に餃子を食べたくなったら、ぜひ『ダンダダン酒場』ならではのこだわりを確かめてもらいたい。
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- 酒井慎平
- 外食ジャーナリスト、地域食材コーディネーターにして、元『フードリンクニュース』編集長。全国の飲食企業やメーカーなど約3,000社に精通する外食ジャーナリストとして活躍。2019年4月に独立し、全国の地域食材のブランディング事業を開始した。 Instagram:@sakai.s https://www.instagram.com/sakai.s Facebook https://www.facebook.com/shinpei.sakai.3
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