更新日:
2018年09月12日
1
お気に入り
鶏専門のモダンイタリアン「GOJAMARU」地元・三軒茶屋密着型の平成生まれグループがつくる店
2016年6月19日、鶏肉専門イタリアン「GOJAMARU(ゴジャマル)」がオープンした。経営するのは、平成ダイニング(東京都世田谷区、代表取締役藤崎浩由氏)。メンバー全員が平成生まれという若いグループだ。鳥取大山鶏の生の丸鶏を仕入れ、丸ごとフライドチキンにする「鳥取ヒナ丸鶏のフライドチキン」が看板メニュー。新鮮な鶏肉を使い、イタリアンをベースに和洋中を自由に取り入れた豊富なメニューを提供する。
- FOOD STADIUM
- 飲食店・レストランの“トレンド”を毎日配信す...

海鮮居酒屋「フジサキ商店」をリニューアルした同店。鶏のマークとにじり口のような小さな入り口が目印だ
店名の「GOJAMARU」は、料理長・松井裕記氏の出身地・兵庫県の方言「GOJA=すごい」から由来するという。「MARU」には、看板メニューの「丸鶏」や「GOOD」という意味が込めた。“鶏専門”にしたのは、新橋の名店「鳥藤」の店主と親交を深め、鶏料理の奥深い魅力に開眼したからだという。「地元三茶に愛される店をつくりたい」という代表の藤崎浩由氏。お店は「育ててもらった地元への恩返し」だ。

1階はバースペース、2階はテーブル席と分かれており、一人でも気軽に立ち寄れる
藤崎氏は1989年、平成元年生まれ。「厳しい仕事に挑戦したい」と、18歳の時、根室でサンマ漁の漁師になった。体力的にも精神的にもかなり鍛えられたようだが、北海道で初めて経験した“外食”のあまりのおいしさに、飲食の道を志すようになる。地元三茶に帰って、「薩摩国鶏」という居酒屋に入った。調理師免許も取得し、サービスとキッチンのどちらもこなせるプレーヤーに。彼が店長につくと、たちまち店にエネルギーがみなぎった。場を盛り上げるセンスと細やかなサービスで、売上を倍にするほどだった。4年間店長を務めた後、海鮮居酒屋「フジサキ商店」で独立。2年半経営した後、リニューアルして、今回の鶏専門イタリアン「GOJAMARU」のオープンに至った。「基本的なサービスに“+α”を追求してきた結果、お客さんに通ってもらえる店になったんだと思います。お客さんとスタッフが一対一で接するのではなく、シェフもホールスタッフも区別なく接客する。店全体でお客さんをもてなさないと、店として愛されません」。そう話す彼の目標は「地元三茶になくてはならない店をつくること」だ。

看板メニュー「鳥取ヒナ丸鶏のフライドチキン」。テーブルで切り分けて提供するのも、お客との距離を縮めるためだ
フードメニューは、新鮮な鶏を使った40種類以上のグランドメニューと本日のおすすめメニューで構成される。丸鶏をそのままフライにし、テーブルで切り分けてサーブする「鳥取ヒナ丸鶏のフライドチキン」(980円)は、試行錯誤を重ねたオリジナルレシピで、ジューシーさと旨味を閉じ込めた同店の看板メニューだ。クリームブルーチーズなど3種のソースが付き、最後まで飽きずに様々な味わいを楽しめる。ほかにも、希少部位の白レバーを使った「炙り白レバーのカルパッチョ」(800円)、「砂肝とココロの冷製アラビアータ」(300円)、「自家製 鶏ハム」(500円)など、鶏料理の幅広さを教えてくれる多様なメニューが並ぶ。また、料理長・松井氏の故郷・兵庫の契約農家・サンファームから直送される新鮮野菜も同店の魅力のひとつだ。「契約農家野菜のバーニャカウダ」(1000円)、「サツマイモのハチミツシェイカーバター」(600円)、「農家野菜盛り盛りアマトリチャーナ」(900円)など、産地から直送される旬の野菜をふんだんに取り入れた野菜料理は、女性にも人気の品々だ。

「白レバーの炙りカルパッチョ」は、アンチョビやパセリなどの特製ソースとからめてイタリアンにアレンジされている
今後の展開について尋ねると「三茶以外での出店は考えていません」ときっぱり。あくまで「自分を育ててくれた地元に愛される店」が目標なのだ。町内の祭りに参加したり、寄合に顔を出したり、地域との付き合いを何よりも大切にする彼の背中から、地元に対する深い感謝と愛が伝わってくる。彼にとって“三茶”とは。「オシャレな街というイメージがあるかもしれませんが、下町風情があって、地域のつながりが強いんです。だから、うちの店のお客さんは若い人ばかりじゃなく、老若男女、とても幅広いですよ」と屈託ない笑顔をみせる。これからは店舗展開を積極的にしていくのではなく、「同じ平成生まれの若い飲食人を育てられるようになりたい」と話す藤崎氏。独立支援や、コンサルティングにも関心を示す。“地域に愛される店”。誰もが目指す飲食店の姿だろう。愛する地元に、認められるために、恩返しするために若者がひたむきになる姿は、自然と応援したくなる。平成生まれの飲食人たちが、彼の後に続き、新しい飲食店の在り方を築いていくことを願う。
(取材=望月 みかこ)
(取材=望月 みかこ)

平成ダイニング 代表取締役 藤崎浩由氏(右)と営業部長の安田勇氏(左)
【店舗情報】
店名:GOJAMARU(ゴジャマル)
住所:東京都世田谷区三軒茶屋1-9-13
アクセス:東急田園都市線 三軒茶屋駅から徒歩5分
電話:03-6453-4388
営業時間:18:00~翌3:00
定休日:年中無休
坪数客数:19坪・28席
客単価:3500円
運営会社:株式会社平成ダイニング
店名:GOJAMARU(ゴジャマル)
住所:東京都世田谷区三軒茶屋1-9-13
アクセス:東急田園都市線 三軒茶屋駅から徒歩5分
電話:03-6453-4388
営業時間:18:00~翌3:00
定休日:年中無休
坪数客数:19坪・28席
客単価:3500円
運営会社:株式会社平成ダイニング
\ SNSでシェア /

- FOOD STADIUM
- 飲食店・レストランの“トレンド”を毎日配信するフードビジネスニュースサイト「フードスタジアム」⇒ http://food-stadium.com/
アクセスランキング

汐留シティセンター周辺のレストラン9選!ランチ・ディナー・会食で使える人気店を紹介
ちはらん
![もうお店選びに迷わない!電通四季劇場[海]に行く日の“間違いなし”のレストラン10選](https://favy-tokyo.s3.ap-northeast-1.amazonaws.com/uploads/topic/image/36703/retina_pixta_84180851_M.jpg)
もうお店選びに迷わない!電通四季劇場[海]に行く日の“間違いなし”のレストラン10選
emiko

A 24-Hour Food Adventure at ‘reDine Shinjuku’: From Sake Sips to Sweet Parfaits
favy

日本一のグルメバーガーが『BRISK STAND』に決定!国産牛100%パテ&カリっと焼いたバンズがたまらない!
グルメライターAI

仙台|桃×はちみつの贅沢なアフタヌーンティーが登場!東北の味覚を『仙台ロイヤルパークホテル』で
グルメライターAI
オススメ記事

汐留│最大100個の餃子にメガジョッキパフェも!デカ盛り祭りが『汐留横丁』で開催中
favy

【初月無料】最大20杯のコーヒーを定額で受取可能。有明『PÂTISSERIE L11S』のサブスクに注目
favy

汐留|7日間限定、ランチ丼に小鉢が無料で1品ついてくる!海鮮居酒屋『灯乃や』7/16オープン
favy

7/7〜│YYGと共同醸造!新宿『クラフトビール100』オープン記念オリジナルビールが数量限定で登場
favy

宮崎・ニシタチ|「宮崎横丁」の魅力を紹介!ブランド牡蠣に総選挙受賞の竹餃餃子も
favy
グルメイベント

7/11〜|うなぎ&ロースカツの合い盛り丼が『かつや』の全力飯に仲間入り!うなぎ倍盛りも◎
7月11日(金)
〜

仙台|桃×はちみつの贅沢なアフタヌーンティーが登場!東北の味覚を『仙台ロイヤルパークホテル』で
7月7日(月)
〜
8月31日(日)

うなぎのふわとろ食感がたまらない『回転寿司みさき』にて“ふわうまうなぎ”フェア開催中
7月4日(金)
〜
7月31日(木)

〜7/15|約7mの超ロング麺が話題!汐留『秦唐記ビャンビャン酒場』がオープン記念で大盛り無料
7月3日(木)
〜
7月15日(火)

所沢|北海道メロンと抹茶小豆の天然かき氷に注目!奥秩父の源泉水でふわふわ食感『掬水亭』
7月1日(火)
〜
9月30日(火)