更新日:
2024年10月25日
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牛込柳町|透明なツユの”元祖塩ダシそば”は「ダシで食べる」に納得!『白河そば』を紹介
そばの店にもかかわらず、独特でなおかつ絶品な塩ダシが売りの牛込柳町『白河そば』。もちろんそばはとてつもなくうまいのだが、工夫好きなおやじさんが生み出した、さまざまなオリジナルメニューも抜群にうまい。今回は定番の「かき揚げ天そば」に加え、評判のカレーを使った独創的な「カレー中華」をいただいた。
- 東京ソバット団
- 本橋隆司=美味い立ち食いそばを求めて西へ東へ...
牛込柳町駅すぐ『白河そば』の「元祖塩だし」は限りなく透明に近い
牛込柳町駅西口より徒歩1分の『白河そば』。売りは店頭の看板に書かれているように、「元祖塩だし」だ。
西日本のうどんで使われるように透明度が高いツユだが、あちらが味つけに薄口しょうゆを使っているのに対し、こちらは塩のみ。尖ったところがなく、まろやかで奥深いコクを持つツユは、つい飲み干してしまいそうになるほどにうまい。
西日本のうどんで使われるように透明度が高いツユだが、あちらが味つけに薄口しょうゆを使っているのに対し、こちらは塩のみ。尖ったところがなく、まろやかで奥深いコクを持つツユは、つい飲み干してしまいそうになるほどにうまい。
大阪のうどんに関して「ダシで食べるもの」という表現があるが、『白河そば』のそばも、まさしく「塩ダシで食べるもの」だ。かき揚げ天そばを食べると、それがよく分かる。
塩ダシを存分に味わうなら「かき揚げ天そば」だ [PR]
ゆで麺を使ったそばは、ツユをよく持ち上げ、すするたびに塩ダシの香りとうまみが口いっぱいに広がっていく。かき揚げは底部分の衣が厚くなっていて、ツユがよくしみこむようになっている。そのかき揚げを口に入れると、たっぷり含んだツユのうまみがまず口に広がり、噛みしめると玉ねぎの甘さとツユが一体化して、うまさが一気に広がっていくのだ。
立ち食いそばにしては少々、高めな値段設定だが、それもいい食材を使っているから。一度、食べれば、それも納得してもらえるだろう。
立ち食いそばにしては少々、高めな値段設定だが、それもいい食材を使っているから。一度、食べれば、それも納得してもらえるだろう。
この塩ダシは、もともとおいしいツユを楽しんでほしいという思いから、生まれたもの。立ち食いそばでは、すぐにそばを出せるようツユを温めておかなければならないのだが、しょうゆだと熱で味が変化してしまう。それなら、塩を使えばいいのではないかと考え、開発したそうだ。
ちなみにヒントは、オヤジさんが学生時代に寮生活をしていた頃、食事当番で九州出身の先輩が作った、あごだしを使ったツユ。『白河そば』ではアゴは使わず、カツオとしいたけがベースになっている。
塩だしを作り出したことからも分かるように、オヤジさんはなかなかのアイデアマンであり、かなりの凝り性だ。立ち食いそば店では定番のカレーも、オヤジさんにかかれば、特別なものになる。牛すじスープをベースに使い、大量の玉ねぎ、トマトを加えて丸一日かけて作られるカレーは、スパイシーかつフルーティで、もはや専門店レベル。ちょいがけカレーは、量もちょうどよく、そばのついでについつい頼んでしまう。
ほかにもいろいろあるが個人的には「カレー中華」を推したい
ほかにも塩ダシに牛肉を炊いたタレを合わせ、中華麺で食べる「肉玉中華」など、どれもオリジナリティがあふれ、抜群にうまい。ほかにもいろいろあるのだが、今回は個人的に『白河そば』のキラーメニューと考えている「カレー中華」プラス、チーズを紹介したい。
塩ダシに中華麺。そこにたぬきが乗ってカレーがかかり、チーズが入る。正直、見た目ではおいしさが伝わらないと思う。うまみたっぷりの塩ダシとカレーが合わせられると、うまみが少し散漫になってしまいそうだが、それをたぬきの香ばしさがうまく輪郭を作り、チーズのコクが芯を作っている。まさに怒涛のうまさ。
中華麺は平打で、これがうまみが渾然一体となったツユをよく持ち上げる。素晴らしい組み合わせとバランスで、思わず「参りました!」と言いたくなってしまう。
そしてカレー中華は麺を食べ終わっても、続きがある。ライスSを一緒に頼み、残ったツユを乗せるのだ。またしても見た目でおいしさが伝わりそうにないが、これがうまくないはずがないだろう。
店主こだわりの新メニューにこれからも期待したい [PR]
変化球なメニューが多いが、そのどれもが確実にうまい『白河そば』。
牛肉を炊いたツユで漬け込んだ豆腐を乗せた豆腐めしが名物だったのだが、食材を仕入れていた豆腐店が廃業してしまい、現在はメニューにない。オヤジさんいわく、代わりの豆腐をいろいろ探したのだが、硬さが納得できるものがなかったんだとか。
残念ではあるが、これもオヤジさんのこだわり。豆腐めしに代わる新メニューに期待しよう。
牛肉を炊いたツユで漬け込んだ豆腐を乗せた豆腐めしが名物だったのだが、食材を仕入れていた豆腐店が廃業してしまい、現在はメニューにない。オヤジさんいわく、代わりの豆腐をいろいろ探したのだが、硬さが納得できるものがなかったんだとか。
残念ではあるが、これもオヤジさんのこだわり。豆腐めしに代わる新メニューに期待しよう。
残念なお知らせがある一方、いいこともある。昨年から、オヤジさんの息子さんが店を手伝っているのだ。聞けば、お店を継ぐつもりでやっているのだとか。老舗の立ち食いそば店では、店主の引退・閉店が続いていますが、令和の時代でも『白河そば』を楽しめそうだ。ここはぜひ、頑張ってほしい!
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- 東京ソバット団
- 本橋隆司=美味い立ち食いそばを求めて西へ東へ。バッと行ってバッと食ってバッと帰る東京ソバット団の団長。そば以外にもフリーの編集、ライターとしてウェブなどで仕事中。近著『立ち食いそば大図鑑』(スタンダーズプレス)、FBページ「https://www.facebook.com/tokyosobatdan/」
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