更新日:
2018年09月12日
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コンセプトは“YOKOSUKA PRIDE”「横須賀ビール」が飲食の新時代を刻む
横須賀市の人口流出が激しい。2013年の転出超過数は全国で最も多く、2015年にも2位となっており、市全体で問題の解決に頭を悩ます。こうした状況の中、「YOKOSUKA PRIDE」というテーマを掲げて、誕生した飲食店がある。それが2月26日にオープンした「横須賀ビール」だ。運営するのは、食を通じて、三浦半島の魅力を発信している、たのし屋本舗(神奈川県横須賀市、代表取締役 下澤敏也氏)である。
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レンガ造りの店舗は2階建てで、一階にはビール工場も併設されている
横須賀ビールのコンセプト“YOKOSUKA PRIDE”には「地元を好きになってほしい」という想いが込められている。その背景について、下澤氏は「横須賀市は人口の減少が続いていて、地元の方々が街に対する自信を失っています」というと、このように続けた。「また最近、気になっているのが、ゲーム機やスマートフォンの影響で、子どもたちが下ばかり見ていることです。ただ根本的な原因は、私たち、大人にあるのではないでしょうか。上の世代が楽しんでいないから、子どもたちは上を向こうとしない。では、どうすれば大人を元気にできるのか。そう考えていったら、ビールにたどり着きました。ビールは大人を笑顔にします。笑顔の人が多くなれば、地元を好きになるし、地元を好きになれば、人を呼びたくなるでしょう。だからこそ、横須賀の魅力が詰まったクラフトビールで、大人を笑顔にして、子どもたちにも上を向いてもらいたい。それが飲食店というリアルなコミュニティを提供する私たちの使命であるとも考えて、今回、横須賀ビールをオープンさせることにしました」。
一階と二階で80席が用意されており、幅広いシーンで利用することができる
そもそも下澤氏が飲食業界に飛び込んだのは、30歳のころ。1997年4月11日、自宅を改装して創作料理の居酒屋をオープンさせた。しかし、すぐに飲食業界の厳しさに直面する。居酒屋で4年半修行してから独立したが、全く売り上げが上がらない。半年間、客の来ない状況が続く。もう駄目かもしれない。そう考えていた時、自分のバックグランドをふと振り返ってみた。地元の横須賀市をはじめとした三浦半島。そこには魅力的な食材があふれているではないか。氏は、農家や漁師を訪ねて、改めて三浦半島の食材が持つポテンシャルに触れていく。すると、どんどんと食材の良さに惹かれていくとともに、生産者とのネットワークが出来上がっていった。そうした縁がきかっけになり、2014年11月には「Co-Lab(コラボ)」という、生産者の課題を解決していくコミュニティーラボを立ち上げる。そして2016年1月には、農業生産法人株式会社「yokosuka agri family(ヨコスカアグリファミリー)」を設立させて、しっかりと稼げる新たな農業スキームの確立を目指す。
4種類用意された「YOKOSUKA BEER」。グラスの「YOKOSUKA PRIDE」の文字もひときわ目を引く
地元の生産者とのネットワークがあるからこそ、「横須賀ビール」のメニューで使用する食材は85%が三浦半島のものだ。しかも、どれも生産者の顔が見える食材ばかりである。中でも、「ヨコスカ恵み盛」(1680円)と「季節の横須賀野菜サラダ」(800円)、「金目鯛のアクアパッツァ」(3980円)、「三崎まぐろのかま香草焼き」(1680円)、「肉盛」(1980円)の5品は「YOKOSUKA PRIDE」とカテゴライズして、キラーコンテンツとして打ち出していく。また、ドリンクについては、「YOKOSUKA BEER」のブランドとして、「ドブイタ ハッピー」と「ヨコスカ フォレスト ジンジャー」、「ハッセ ミツムギ ウィート」、「スーザン ダーク」(いずれも1PINT 680円)の4種類が揃う。この他にも、「関根さんのお茶割り」(400円)や「自家製ジンジャーサワー」(400円)、「相模灘 純米吟醸」(450円)など、三浦半島をキーワードにしたメニューが並ぶ。
「横須賀ビール」だからこそ提供できる三浦半島の食材の良さを生かしたメニューの数々
オープンと同時に市内の話題を独占し、人の流れを変えつつある「横須賀ビール」。しかし、下澤氏が描くビジョンは、もっと大きい。それについて、氏はこう語る。「5年後までに、食の複合施設を作っていきたいと考えています。農園や食品加工工場、ビール工場、レストランなどが一体になっていて、幅広い世代が三浦半島の魅力に触れられる施設です。子どもたちが農園で収穫を楽しんでいて、大人たちはレストランでビールを味わう。大人たちが楽しむ光景を見た子どもたちは横須賀を愛して、街に人を呼ぶようになる。そんな好循環を作り出していきたいですね」。下澤氏が思い描くのは、まさに食の6次産業化や地産地消の新しい在り方だ。氏が率いる「たのし屋本舗」がフードビジネスを再定義し、業界全体を次のステージへ導いていく。
(取材=三輪 ダイスケ)
(取材=三輪 ダイスケ)
たのし屋本舗の代表取締役・下澤敏也氏(写真左)と同店のスタッフのみなさん
【店舗情報】
店名:横須賀ビール
住所:神奈川県横須賀市大滝町1-23
アクセス:京浜急行横須賀中央駅から徒歩6分
電話:046-874-8588
営業時間:10:00〜22:00
定休日:不定休
坪数客数:100坪・80席
客単価:3000円
運営会社:有限会社たのし屋本舗
オープン日:2017年2月26日
店名:横須賀ビール
住所:神奈川県横須賀市大滝町1-23
アクセス:京浜急行横須賀中央駅から徒歩6分
電話:046-874-8588
営業時間:10:00〜22:00
定休日:不定休
坪数客数:100坪・80席
客単価:3000円
運営会社:有限会社たのし屋本舗
オープン日:2017年2月26日
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